自然豊かな観光地に行くと、いったいどうやって架けたのか、どうやって渡るのか、見るだけでゾッとするほど怖い場所にある橋を見かけますよね。
たとえ高所恐怖症でなくてもできれば絶対渡りたくない、でも(気持ち的には)渡ってみたくなる……今回は、そんな世界中の「恐ろしい橋」を7件、ご紹介します。
●高さ世界一「北盤江大橋」(中国)
2016年末に完成し、世界一高い橋として君臨しているのが中国の北盤江大橋です。最も深い場所からデッキまでの高さは約565m。東京タワー(333m)と東京スカイツリー(634m)のちょうど間くらい、ビルでいうと200階建てに相当するといいますので、その高さのほどが想像できるでし...
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自然豊かな観光地に行くと、いったいどうやって架けたのか、どうやって渡るのか、見るだけでゾッとするほど怖い場所にある橋を見かけますよね。
たとえ高所恐怖症でなくてもできれば絶対渡りたくない、でも(気持ち的には)渡ってみたくなる……今回は、そんな世界中の「恐ろしい橋」を7件、ご紹介します。
●高さ世界一「北盤江大橋」(中国)
2016年末に完成し、世界一高い橋として君臨しているのが中国の北盤江大橋です。最も深い場所からデッキまでの高さは約565m。東京タワー(333m)と東京スカイツリー(634m)のちょうど間くらい、ビルでいうと200階建てに相当するといいますので、その高さのほどが想像できるでしょうか。この橋は高速道路の一区画にあたり、完成まで3年を要したとのことです。
なお、中国は2003年以降いくつもの巨大な橋を造設しており、北盤江大橋に次ぐ世界2位の高さ「四渡河大橋(約495m)」や、世界一高い吊り橋「思都河橋(約496m)」などがあります。
●世界一のバンジー「ロイヤル・ゴージ・ブリッジ」(アメリカ)
アメリカで最も高い橋として有名なのが、コロラド州の「ロイヤル・ゴージ・ブリッジ」です。アーカンソー川の渓谷に架かり、地上からデッキまでは約331m。眼下に望む川の急流が、いっそう恐怖をかきたてます。
実はここではバンジージャンプが行われており、その高さは世界一。唯一無二のスリルを味わおうと、命知らずの人々が嬉々として渓谷に身を投げているのです。その光景を思い浮かべるだけでも身の毛がよだつようです。
ちなみに日本一の高さのバンジージャンプは茨城県の「竜神大吊橋」で、高さは約100m。その差は歴然ですね。
●世界最恐!?「フセイニ吊り橋」(パキスタン)
パキスタン北部のフンザ川に架かる橋で、フサニとパスーという場所の2か所に存在します。いずれも地域の人の生活通路として架けられたもので、「世界で最も危険で恐ろしい橋」として多くの観光客がやってきています。
危険といわれるゆえんは、橋の形状。細いワイヤーと朽ちかけた木製の橋げた(しかも細くて隙間だらけ)のみという、渡るにはあまりにも心許ないつくりなのです。それが急流の上でゆらゆら揺れるさまは、まさに最“恐”を冠する にふさわしい光景です。
近年は観光客の転落事故も起きているため、何度か通行止めになっています。訪れる場合は通行可能かよく確認しましょう。
●ガラス張りの巨大橋「張家界玻璃橋」(中国)
2016年、中国に「ガラス張りの吊り橋」が建設され、世界中で大きな話題となりました。
世界自然遺産・武陵源の近隣の大峡谷に架けられた「張家界玻璃橋」(中国語でガラスは『玻璃』)は、高さ約300m、幅6m、全長430mという巨大な吊り橋で、デッキに100枚ほどの強化ガラスが使用されていることが大きな特徴です。
ガラスが主要構造という橋は、ここが世界初。ガラス部分から300m下の谷底が丸見えのため、高所が苦手な人は一歩も動けなくなってしまうことでしょう。なお、希望者はバンジージャンプにも挑戦できるとのことです。
●時の流れをスリルとともに味わう「オフエラ橋」(メキシコ)
メキシコのドゥランゴ州・オフエラの橋は、1600~1900年代にかけて金・銀の採掘地だったオフエラ鉱山と、鉱山で働く作業員とその家族が住んだオフエラの町をつなぐ橋です。鉱山は閉鎖され、町も廃墟となりましたが吊り橋は残され、観光スポットとして人気があります。
橋の高さは110mほどですが全長は318m。何よりも恐怖心をかきたてるのが、橋そのものが木製でできているということ。ウッドデッキといえば聞こえはいいものの、歩くたびに古びた木材からギシ、ギシ、と軋む音が鳴り響き、まるで薄氷の上を踏むかのようです。
今にももろく崩れて落下しそうな橋と、かつてにぎわっていたであろう鉱山、そして無人の町が、荒涼とした景色と相まって、スリルとともにどこか物寂しさが感じられます。
●平家の落ち武者が作った「祖谷のかずら橋」(日本)
日本にも、渡るのに勇気が必要な橋があります。日本三大秘境のひとつ、祖谷(いや)に架かる「かずら橋」です。
祖谷は住民25人ほどのごく小さな集落で、かつて源平合戦で落ち延びた平家の兵士たちが住まったという「平家落人伝説」の場所として知られています。
かずら橋はその落人伝説にちなむもので、追っ手の源氏軍が橋を渡ってきた時のために簡単に橋を切り落とせるよう、山野で採れたシラクチカズラを編み込んでつくられています。全長は45mと短めですが、高さは地上を流れる川から14mとそこそこ高く、踏み込んだ時に感じる植物の感触、独特の揺れはスリル満点。「日本三大奇橋」のひとつとしても数えられています。
●あまりに長すぎて…「ポンチャートレイン湖コーズウェイ」(アメリカ)
最後に、アメリカのルイジアナ州にあるちょっと変わり種の橋をご紹介します。ポンチャートレイン湖を横断するこの橋は、なんと全長38.42km。東京~横浜間ほどで、その長さはかつてギネスブックにも載ったほど。車で走行して20~30分はかかるといいます。さえぎるものがなく、晴れた日にドライブすれば特に美しく穏やかな湖面と青空の絶景が見られます。
しかしそれのどこが恐ろしいのかというと、眼前には道と空と湖面があるだけで、ほかはまったく風景が変わらないということ。どこまでも続く絶景に癒やされる人がいるいっぽう、いつまでたっても陸が見えないことに不安になり、まれにパニックを起こしてしまう人もいるのだとか。途中で降りることができないため、健康状態が万全でないのなら、無理せず迂回したほうがいいのかもしれません。
世界の恐ろしい橋、いかがでしたか。日常に刺激が足りない方、他にはないスリルな体験をしたい方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
<参考サイト>
・「世界の恐ろしくも美しい橋」20選 足元はガラス張りの橋、ツルだけでできた日本の秘境の橋も
(NewSphere)
https://newsphere.jp/list/most-terrifying-bridges/
・高さ565メートル、「世界一高い橋」が開通 中国(CNN)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35094483.html
・バンジージャンプ世界一の『Royal Gorge Bridge(ロイヤル・ゴージ・ブリッジ)』が凄い。(ACTIVITY JAPAN)
https://activityjapan.com/column/20160311_royal_gorge_bridge/
・祖谷のかずら橋(いやのかずらばし)(大歩危祖谷ナビ)
https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyanokazurabashi/
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