毎日読めるお役立ちコラム

テキストサイズ
DATE/ 2017.08.26

吉田松陰の『留魂録』が時代に遺したもの


●「遺書文学」の最高峰『留魂録』

 歴史上の人物の遺書、最期の言葉というのは、その人生が凝縮されているようで、興味がつきません。特に日本には「辞世」というある種の文学的な形式があり、その一生の振り返り方も実にさまざまです。たとえば、権勢をきわめた太閤秀吉が「露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことも夢のまた夢」と、人生のはかなさをうたったかと思えば、その秀吉に天下取りという意味では屈した伊達政宗が「曇りなき心の月をさきたてて 浮世の闇を照らしてぞ行く」と、澄んだ心境を詠じています。

 あの幕末の志士、吉田松陰の辞世は「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置かまし大和魂」と、「これぞ松陰」と思わせるも...

ジャンル 時事/オピニオン
会員登録ボタン
毎日更新!4択クイズ
6/4(火)のクイズ! ホントの話
古来から人々を魅了してやまない宝石。
次のうち、ペルシャ語で「青い空」を意味し、絵の具「ウルトラマリン」の原料にもなったという宝石はなんでしょう?
正解率 : 55.5%
今日は何の日?4択クイズ
虫の日
1988年に日本昆虫倶楽部が「むしの日」を制定。同日に当時の福島県常葉町(現:田村市の一部)が「ムシの日」を制定。さらに、2018年に養老孟司によって「虫の日」が制定され、日本記念日協会にも認定された。

関連記事

よく読まれている記事

1
日本に「地図にない村」は存在するのか
2
地球上でいまだ前人未踏の場所6選
3
95%が未解明…未知なる「深海」の謎4選
4
定年後に支払う必要のある「3つの税金」とは?
5
「老後貧乏」になりやすい人の特徴

あわせて読みたい

マイページに追加