【書評】近代文学の怪物生む 『幽霊綺譚』ヨハン・アウグスト・アーペル、フリードリヒ・ラウン、ハインリヒ・クラウレン著、識名章喜訳

 1816年の記録的な冷夏、スイスはレマン湖の畔(ほとり)に建つディオダティ荘で、文学史に名を残す怪談会が行われた。イギリスのロマン派詩人バイロンと知人たちが紆余(うよ)曲折を経てこの機会に集わなかったら、近代文学を代表するモンスターは誕生しなかっただろう。怪奇小説の古典となったメアリー・シェリー『…

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