スーパーやコンビニで店員がいなくても利用者が自分で会計ができるセルフレジ。購入する品数が少ない時や会計を急いでいる時に便利なので、活用している人も多いでしょう。しかし、購入する本人がレジに通す必要があるため、うっかり通し忘れる可能性もゼロではありません。そんな時はどうすれば良いのでしょうか。
●気づいたらすぐ購入した店に連絡
自宅に帰ってレシートを確認したら買ったはずのものが記載されていなかった、というケースを想像してみてください。もしかしたら知らず知らずのうちに万引きしてしまったと不安に襲われてしまうかもしれません。監視カメラに写っていて後から逮捕されてしまうのではないか…と思ってしまう方も...
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スーパーやコンビニで店員がいなくても利用者が自分で会計ができるセルフレジ。購入する品数が少ない時や会計を急いでいる時に便利なので、活用している人も多いでしょう。しかし、購入する本人がレジに通す必要があるため、うっかり通し忘れる可能性もゼロではありません。そんな時はどうすれば良いのでしょうか。
●気づいたらすぐ購入した店に連絡
自宅に帰ってレシートを確認したら買ったはずのものが記載されていなかった、というケースを想像してみてください。もしかしたら知らず知らずのうちに万引きしてしまったと不安に襲われてしまうかもしれません。監視カメラに写っていて後から逮捕されてしまうのではないか…と思ってしまう方もいるでしょう。
その場合は、まずは店に連絡するのが第一です。レジを通し忘れた商品があることを謝罪して、その後の対応をどうするかの指示を仰ぐようにしましょう。ほとんどの場合、あとから代金を支払いに行けば解決できますし、それで罪に問われることはほぼないので安心して大丈夫です。
●罪に問われるのは故意の場合
それでも「一度は代金を払わずに持って帰ったことで、もう万引きしたとして罪に問われてしまうのではないか」と不安に思う人もいるでしょう。もちろん万引きしようとして万引きした場合には罪に問われてしまいますが、うっかりの場合はそうとも限りません。刑法38条1項にある「故意処罰の原則」によって故意ではない場合には処罰されないのが原則であると定められているので、万引きするという意思はなかったことを伝えれば、万引き犯として捕まるということは考えられないと思って大丈夫でしょう。
しかし、レジの通し忘れに気付いたのに連絡しなかった場合には、店の所有物を代金を支払うことなく自分の物にしてしまったために、占有離脱物横領罪という罪に問われることがあります。そうなると1年以下の懲役、または10万円以下の罰金もしくは科料が課されてしまうので、もし気付いたら絶対に放置しないようにしてください。
うっかりミスでレジを通し忘れた場合、ほとんどの場合は謝れば大丈夫だと思われますが、店側が故意なのか過失なのか判断が難しい場合には、警察に通報されてしまう可能性もあります。前科がなく被害額も支払えば不起訴になるケースが多くなってはいますが、繰り返すと罪に問われてしまうこともあるので、気を付ける必要があります。
●レジの通し忘れを防ぐには
店側でも購入前と購入後の商品の重さを比較して通し忘れがないようレジに工夫がされていたり、監視カメラを設置するなどの工夫を行っていますが、セルフでレジを行う以上その全てをきちんと見ておけるわけではありません。利用者側もレジの通し忘れをしないように注意を払う必要があります。
もっとも確実なのはセルフレジを通す時、袋詰めする時に購入した商品が合っているかをきちんと確認しながら行うことです。特に値札の貼っていない生鮮食品や、カゴに入らないような箱買いの商品、複数個を同時に購入した商品などは、うっかりレジに通し忘れることが少なくないので、特に気を付けるようにしましょう。
利用者のマナーが守られることが前提でもあるセルフレジ。便利な一面がある一方で、気をつけて使わなければ、思わぬトラブルに発展してしまうこともあります。うっかり持って帰ることがないよう、気をつけて利用するようにしましょう。
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