見どころ:WBA王者の井上の初防衛戦。昨年4月の王座決定戦では、巧みなポジション取りとボディワークで相手の攻撃をシャットアウト。し烈なペースを争いを繰り広げる中、着実にポイントをピックアップした。挑戦者のアンカハスは、前IBF世界Sフライ級王者で9度防衛した強豪だ。パンチ力がある攻撃的なサウスポーだ。V1戦で難敵を迎えた井上。勝って存在感をアピールしたい。

見どころ:中谷は、昨年5月にラスベガスでアンドリュー・モロニー(豪)を衝撃の12回TKO勝ちで2階級制覇を成し遂げると、同年9月にアルヒ・コルテス(メキシコ)に判定勝ちし初防衛に成功。中間距離から多彩なコンビネーションで攻めたてる技巧派サウスポーで接近戦でも打ち負けないフィジカルの強さを併せ持つ。WBC王者のサンティアゴは昨年7月にノニト・ドネア(比/米)との王座決定戦で戴冠。これが初防衛戦となる。ジャブを軸に鋭い踏み込みからワンツーにつなげるバランスの良いタイプだ。バンタム級転向初戦で世界挑戦する中谷が世界3階級制覇を目指す。

見どころ:田中が悲願の世界4階級制覇に臨む。2020年大みそかに井岡一翔(志成)に敗れてから世界ランカーに4連勝。持ち前のスピードに加えてパワーアップを印象付けた。満を持して世界の舞台に上がる。WBO世界Sフライ級2位のバカセグアは27戦21勝(8KO)4敗2分。ニックネームは「ロッキー」。突出した武器はないが、独特のタイミングから飛び込んでワンツー、左右アッパーを振ってくる好戦的なタイプで現在9連勝中だ。待ちに待った田中の圧巻のパフォーマンスに注目!

見どころ:日本バンタム級3位の増田が、再起戦で世界ランカーと拳を交える。今年8月に堤聖也(角海老宝石)に挑戦。プレスをかけながら強烈な左ストレート、左アッパーで大善戦した。スルタンは、昨年4月に当時のWBO王者のポール・バトラー(英)と暫定王座を争い判定負けを喫している。狙いを定めて左右を強振する好戦的なタイプでこれまで一度もKO負けがない。かつて、ジョンリエル・カシメロに判定勝ちしている。