注目:勅使河原は昨年10月にグレン・サミンギット(比)との王座決定戦を制し、WBOアジアパシフィック・バンタム級王座に続くアジア2階級制覇を達成した。圧倒的な破壊力で現在2連続KO中と勢いに乗り、世界ランクもWBO5位に浮上。今回、若手No.1ホープの呼び声も高い挑戦者に格上のパフォーマンスを見せつけ、世界をアピールしたいところだ。対し、こちらも好戦的なファイトが持ち味の入口は、今月18日に世界挑戦を控える高橋竜平(横浜光)を一昨年8月に判定で破り、ランキング入りをはたした新鋭。4ヵ月後の12月に挑んだ初のタイトル戦は、日本同級ユースの水野拓哉(松田)に判定2-1で惜敗したが、昨年9月には古豪の中嶋孝文(竹原&畑山)に競り勝ち、再起に成功した。敵地ながら後楽園ホールは3戦3勝と相性が良く、勅使河原とは思い切った打ち合いが期待できそうだ。

注目:現役最多出場の55戦目となる堀川と16戦目でタイトル初挑戦の戸高の激突。10月の挑戦者決定戦で板垣幸司(広島)と対戦した堀川は、終始プレッシャーをかけ続け7回に右フックから連打でストップに持ち込んだ。持ち前の勝負強さに加え、熟練されたテクニックにさらに磨きがかかり衰えを感じさせない。戸高は4月にツカダ絆人(セレス)に判定勝ちしランク入りを果たすと上位ランクまで上り詰めた。被弾をものともしないファイトスタイルで毎回、激しい打撃戦を繰り広げ連勝を重ねてきた。経験、テクニックでは堀川が一枚も二枚も上手。戸高は開き直って果敢に攻めて突破口を開きたい。堀川が3年2ヶ月ぶりに日本王座を奪還するのか?それとも戸高がベルトと堀川の持つ世界ランクをゲットするのか?