注目:17年12月に米国で空位のIBF世界スーパーフェザー級王座を獲得するも、その後のドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示し試合無効、日本ボクシングコミッションから1年間のライセンス停止処分を科された尾川が復帰初戦に臨む。相手のフィリピン・ライト級王者のアルデアは、日本では18年4月に日本ユース・ライト級王者の小田翔夢(白井・具志堅)と対戦し、小田を左のカウンターで苦しめた戦績19戦12勝(6KO)6敗1分のサウスポー。一発があるだけに危険な相手だが、尾川にはこの1年の想いをぶつけ、世界への再スタートを切ってほしい。

注目:無冠ながらすでに世界で一桁にランキングされるホープ中谷が、18戦目で初の日本王座に挑戦する。この王座は黒田雅之(川崎新田)が世界挑戦を視野に返上したもので、中谷の対戦相手は望月に決定した。切れ味鋭い左ストレートを武器に20歳(試合当日は21歳)とは思えない冷静な試合運びで勝ち星を重ね、若手ナンバーワンとの呼び声も高い中谷。日本王座を獲れば一気に世界への飛躍が期待される。対し、好戦的かつタフなファイトに定評がある望月もベルトと世界ランクを手に入れるビッグチャンス。先に仕掛けていくと思われるが、不用意な被弾には十分注意したい。