注目:岡田博喜(角海老宝石)の米国デビュー戦のメインとなるWBC世界Sライト級タイトルマッチ。王者ラミレスにとっては、7月8日に予定していた初防衛戦の仕切り直し戦。前日計量で挑戦者ダニエル・オコナー(米国)が、計量失格の失態を犯したためだ。対するオロズコはここまで27戦27勝(17KO)と全勝をキープし初の世界挑戦を迎える。バランスのとれた好戦的なラミレスは今まで数多くのダウンシーンを演出してきた左ボディを狙うだろう。対するオロズコはジリジリと圧力をかけ左フック、右ストレートと強打を打ち込むスタイルで迎え撃つ。ともに接近戦で手数の多い打撃戦となり、見応えのある試合展開が期待できそうだ。

米国有力プロモーターのトップランク社と3年間、年3試合の契約を結んだ岡田の米国デビュー戦。ノンタイトル戦の予定だが、メインのWBC世界同級王者ホセ・カルロス・ラミレス(米)に挑むアントニオ・オロズコ(米)が計量失格(常習犯)の場合は、岡田が挑戦者に抜擢される。変則ボクサータイプのコリアとファイターのラミレスとタイプは違うが、岡田は「どちらに決まってもいいように準備を進める」と話し、ラミレスに対しても「スパーリングを見たことがある。強かったが決して届かない相手じゃない。僕の左ジャブは世界で通用する」と自信を示す。