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石本康隆@マカオ、ベチェカvsドネア
2014年5月31日(土) 23:00開始
会場:中華人民共和国マカオ特別行政区
VS

 トップランク社が仕掛けるフェザー級トリプル世界戦。最注目はメインのベチェカ対ドネアだろう。ベチェカは昨年12月、10年の在位を誇ったクリス・ジョン(インドネシア)のV19を6回終了TKOで阻止、WBAのスーパー王座についた33歳。バンタム級時代の07年には来日して長谷川穂積(千里馬神戸⇒真正)の持つWBC世界バンタム級王座に挑んだが判定負け。それから6年、2階級上のフェザー級で戴冠を果たしたことになる。28戦26勝(16KO)2敗の右ボクサーファイター型だが、ドネアは「(ベチェカは)複雑な動きをする変則的な選手」と分析している。そのドネアにとっては勝てば5階級制覇となる大事な試合だ。6対1のオッズほどの差はないとみるが、順当にいけばスピードや経験値で勝るドネアが巧みに試合を支配し、加点しながらKOチャンスを狙う展開になりそうだ。左構えにチェンジしながら戦うシーンがあるかもしれない。31歳のドネアは34戦32勝(21KO)2敗。
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 23戦全勝(19KO)のウォータースと、3階級制覇を狙う38歳のサウスポー、ダルチニャン(46戦39勝28KO6敗1分)の試合は派手な打撃戦になりそうだ。昨年11月、ドネアに9回TKO負けを喫しているダルチニャンは、これが再起戦でもある。厳しい戦いを強いられることになりそうだ。IBF王座3度目の防衛を狙う27歳のグラドビッチは18戦全勝(9KO)、ベルギー初の世界王座獲得を狙う28歳のミスキルチアンは27戦24勝(9KO)2敗1分。
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石本と対戦するアバロスは25戦23勝(17KO)2敗の24歳で、トップランク社が期待を寄せる強打者だ。両ガードを高く上げた構えで前進、中近距離で左右のフック、アッパーで襲い掛かる好戦派で「ヒットマン」の異名がある。そんな強打者と対峙する32歳の石本は「微妙に距離とタイミングをずらして戦う」と話している。30戦24勝(7KO)6敗と勝率とKO率では及ばないが、直近の5戦は全勝(4KO)とこちらも乗りに乗っている。昨年4月には今回と同じコタイアリーナのリングでウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)に勝っているだけに、その再現を期待したい。

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