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[講演会]2023.1.25
村田諒太が揺れる心境を明かす
村田諒太(帝拳)
 前WBA(世界ボクシング協会)世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)が25日、都内で第13回日本スポーツ学会大賞受賞記念講演を行った。

 日本スポーツ学会大賞とは、日本スポーツ学会独自の視点・観点によって、日本のスポーツ界へ貢献された個人・団体を表彰する制度のことで、2022年度は、帝拳ジムと村田諒太が受賞した。表彰式には帝拳ジム浜田剛史代表も出席した。

 数々の名選手達を輩出してきた帝拳ジムは、あらゆる面からボクシングの魅力を伝えてきた。特記すべきは、昨年開催されたミドル級のWBAスーパー・IBF2団体王座統一戦とバンタム級世界4団体統一戦。これらの興行は、国内だけに留まらず、世界中のボクシングファンの記憶に残るイベントとなった。あの日の感動と興奮は、昨日のことのように思い出される。

 2012年に開催されたロンドン五輪のボクシング競技男子ミドル級で、金メダルを獲得した村田は、プロ転向後も世界王者に輝き、日本人としては初めて、アマチュアとプロの両方の世界で頂点に立った。

 ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのビッグマッチから9ヶ月が経過。去就について「現実的に、続けることは考えられない。しかし、自分だけで結論を出せるものでもない。必要とされるのであれば、そこに応えることはできる。人間なので求められたらうれしいが、自分からそこに求めていくことはない」と現在の複雑な心境を語った。

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