ジョンリエル・カシメロ(比)もルイス・ネリ(メキシコ)も勝った27日のアメリカ。井上尚弥(大橋)のラスベガスデビューを前にバンタム級のライバルのカシメロとスーパーバンタム級でモンスターの転級を待つネリや近い将来、モンスターハンターに名乗りを上げる可能性のあるダニエル・ローマン(米国)が揃って競演し、勝利を収めた。

　KO決着でアピールしたのはWBO世界タイトルを防衛したカシメロのみ。左アッパーからのラッシュはファンに十分なインパクトを与えた。

　ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)から勝ち星を挙げたローマンは判定でWBC世界スーパーバンタム級の次期挑戦権を獲得した。

　アーロン・アラメダ(メキシコ)との王座決定戦でWBCの緑のベルトを巻いたのはネリ。やや安全運転気味の戦いぶりに「1年ぶりの試合で感覚がつかめなかった」と試合間隔が空いたことをベストパフォーマンスが出せなかったことの理由に挙げた。それでも、きっちり判定決着だが3-0で完勝してベルトを手にした。

　米国で井上尚弥を待ち受ける軽量級のトップ戦線からも目が離せない。