暮れも押し迫る27日、大阪・阿倍野区民センターで日本一を賭けて2人のベテランが雌雄を決する。敗北した者には「引退」の二文字が突きつけられるといっても過言ではない、文字通り生き残りをかけたサバイバル戦が切って落とされる。 　今回の試合が39戦目、3度目の防衛戦となる日本Sウェルター級王者・野中悠樹(38=井岡弘樹)。衰えを知らないサウスポーのアウトボクサーはここ2戦、指名挑戦者を立て続けに薄氷の勝利で生き延びた。そして今回もランキング1位・斉藤幸伸丸(36=輪島功一S)相手に王者野中は今、何を思うのか?