注目:内山2度目の王座防衛戦。再びさいたまスーパーアリーナに降り立つ。挑戦者ムクリスは、WBCインター・PABA・WBOパシフィックと3つの地域タイトルを保持するタイトルコレクター。ここに内山の持つWBA世界王座を加えるべく、王者に立ち向かう。互いにジャブで距離を計りワンツー・右クロスに繋げるスタイルだけにジャブの刺し合いが勝負のカギとなる。どちらの右ストレートが先にヒットするのか。KO決着必死のタイトルマッチになるはずだ。

注目:河野が2年を経て再び掴んだ世界へのチャンス。王座を争うロハスは、同暫定王座を獲得したこともある実力者。長身で、インもアウトも器用にこなす相手に“リトルブルドーザー”河野が距離を潰し、接近戦でどれだけ自分のペースに持ち込めるのか。ロハスのアッパーをかい潜り、河野が手数でロハスを後退させることが出来るのかに注目したい。

注目:東洋王者・三垣の初防衛戦。本来ならば5月に初防衛戦を行う予定であったが、挑戦者の肺炎により急遽防衛戦は中止に。王者・三垣がタイトル奪取から8ヶ月、遂に王座防衛戦を迎える。王者に挑む金井は、07年6月の武本戦敗戦から2年半振りの再起を果たし、復帰2戦目で日本ランクに帰り咲くと東洋ランクにもその名を連ね、4戦目にして東洋挑戦のチャンスを掴んだ。三垣がアマチュア仕込みのコンパクトで素早いジャブ・ワンツーで金井を翻弄するのか。金井が21勝中20KOの強打を爆発させて未完の大器から脱却するのか。

注目:ようやく決定した福原の対戦相手。フィリピンのアラン・タナダは前戦でWBOアジアパシフィックユース王座を獲得し、勢いに乗って東洋王座獲得を狙う。11戦9勝(4KO)2分と負け無しだが、フィリピン国外で試合をするのは今回が初めて。ディフェンスに優れ、カウンターを合わせるのが巧く、パワーも併せ持つフィリピンボクシング界の評価も高い若き実力者だ。福原が素早いジャブ・ワンツーと足を使ったボクシングでタナダをどう攻略するのかに注目したい。福原はフィリピンの若手注目株タナダを下し、世界を目指す上でその実力を満天下に示したい。