注目:WBA王座V3のローマンvsIBF王座V1のドヘニーによる王座統一戦。ローマンは17年に日本の久保隼(真正)からタイトルを奪うと、昨年2月に松本亮(大橋)に判定、ゲイビン・マクドネル(英国)に10回KO勝利で2度の防衛を果たしている。対するドへニーは昨年8月に岩佐亮佑(セレス)から王座奪取し、今年1月に高橋竜平(横浜光)に11回TKO勝利で初防衛に成功した。ローマンはジャブからストレート、ボディへと繋ぐ基本に忠実なボクシングを展開するのに対して、サウスポーのドへニーはここ2試合の日本人対決で異なる動きを見せている。アウトボクシングを軸にするのか、積極的にパンチをコネクトさせてくるのか、ドへニーの選択によって試合の展開は目まぐるしく変わっていきそうだ。

注目:熱戦となったシーサケットvsエストラーダの再戦。最初の対決は昨年8月、互角の序盤からシーサケットが攻勢に出て中盤を優位に進める。エストラーダもカウンターで挽回し、激しいペース争いの中で最後まで戦い抜き2-0の判定勝ちでシーサケットがV2に成功した。今回のリマッチも初戦と変わらぬ激しいペース争いが繰り広げられそうだ。万能型のエストラーダが前回の敗戦を踏まえ、サウスポー対策をより強化してくると思われる。破壊力では上のシーサケットのプレッシャーを、エストラーダがどのように防ぎ反撃へと結びつけるのかが見物だ。最終的には初戦同様に打撃戦となる可能性もあり、リマッチならではの攻防戦に期待がかかる。