注目:河野公平(ワタナベ)が世界挑戦のために返上した東洋王座を粉川とペニャが争う。1位ダニーロ・ペニャ(比)は31戦22勝(10KO)7敗2分をマークし、10回戦以上をフルに戦った経験も豊富。昨年12月の試合では、来日経験もあるマービン・タンポスを判定で下しフィリピン王座を獲得。勢いに乗って東洋王座奪取を目指し、日本に乗り込む。対する粉川拓也(宮田)は、17戦16勝(10KO)1敗。08年3月、A級に昇格した粉川は8回戦で7試合を戦うも、全てタイ・韓国・フィリピン・中国の選手で、強豪との対戦経験は内藤を苦しめた熊朝忠(中国)との戦いだけ。ペニャが勢いを増すフィリピンパワーを発揮し東洋奪取を成すのか。粉川が強打の右ストレートを武器に、自身のキャリアアップを計る東洋王座を戴冠し、新たな戦いの扉を押し開くのか…。

注目:日本2位・伊藤にとっては、来るべき日本タイトル挑戦に向けて苦戦は勿論、圧倒的勝利を飾る必要がある。伊藤最大の持ち味、前に出て終わることのない左右の連打と無尽蔵のスタミナが何ラウンドでアピチャットを打ち砕くのかに注目したい。

注目:日本6位・細川に鈴木拓也が挑む。細川は身長163cmとこのクラスでは小柄だが、持ち味のスピードと圧倒的パワーでランキングを獲得。多少雑な部分もあるが、パンチを見切る目とコンパクトに繰り出すことが出来れば中盤以降での決着もある。対する鈴木は、18戦9勝(5KO)9敗と勝ち負けは五分だが、日本ランカー・加藤善孝(角海老)、東洋ライト級王者・三垣龍次(M・T)との対戦もあり経験は申し分ない。切れ鋭いジャブと右ストレートを武器に、細川のスピードとパワーに対抗する。