1日、後楽園ホールで行われたWBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は王者・新井田豊(横浜光)が挑戦者の同級13位・ホセ・ルイス・バレラ(ベネズエラ)を6回KOで降し見事7度目の防衛に成功した。試合は、序盤から新井田がバレラを圧倒した。新井田は左を巧みに使い、左フック・左ボディ・左アッパーをバレラにクリーンヒットさせ、3Rには左フックでバレラからダウンを奪う。バレラも反撃を試みるが、新井田のディフェンス技術にバレラのパンチはブロックされ、逆に新井田のプレッシャーにコーナーに詰められてしまう。6R、新井田が左ボディをクリーンヒットさせるとバレラは身体をくの字に折る。ここで新井田が一気にラッシュをかけ、左右ボディをまとめると、バレラはダウン。レフェリーがカウントを進めるも、バレラは立てず10カウントを数えた。
　新井田が世界戦初のKO勝利でWBA世界ミニマム級タイトル7度目の防衛に成功し、日本歴代防衛記録は単独4位となった。新井田は試合後のインタビューで「世界戦初のKO勝利は嬉しい。次の防衛戦も気を抜かず頑張ります。いつも皆さん応援に来てくれてありがとうございます」と喜びを語った。試合後の控え室で新井田は「バレラはよく動く感じだったので3Rにダウンをとった後も無理にKOは狙わなかった。6Rにボディで相手が声を上げていたのでチャンスだと思った。KOで勝利を飾れたのは自分の中でも大きい。一時期は伸び悩んで自信をなくしたが、年齢を重ねる毎に試合迄の疲れがなくなり調整がうまくなったと思う。今回は初めてオリジナルシューズの素材を皮からメッシュにしてもらったおかげで快適に試合に臨めた」と試合を振り返った。
　圧倒的強さで7度目の防衛を果たした新井田のこれからの防衛ロードに期待したい。