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WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ
2019年9月14日(土) 18:00開始
会場:米国ネバダ州ラスベガス
日本時間: 9月15日(日)10:00
会場:米国ネバダ州ラスベガス
日本時間: 9月15日(日)10:00
VS
注目:元3団体王者のフューリーが圧倒的有利とみられているカードだが、ヴァリンもWBA4位、IBF11位にランクされているだけに侮れない。フューリーは昨年12月、デオンタイ・ワイルダー(米国)の持つWBC王座に挑み、12回引き分けで返り咲きに失敗した。ポイントでリードしながら終盤で2度のダウンを喫するという反省と悔いの残る内容だった。一方で高い技術力とダメージからの驚異的な回復力をアピールした試合でもあった。トップランク社と契約を交わして臨んだ今年6月のトム・シュワルツ(独)戦では、WBO2位を寄せつけず2回TKOで一蹴、力の差を見せつけた。今回の相手、ヴァリンは身長197センチ、リーチ198センチ、体重105キロ前後のサウスポーで、バッティングによる負傷で無効試合になった今年4月の試合に続き米国のリングは2度目となる。基本に忠実なサウスポーで、左ストレート狙いの分かりやすいボクシングをする選手だ。地域王座を獲得してランキングを上げてきたものの世界的な強豪との対戦は皆無のため、実力そのものには疑問符をつけざるをえない。順当にいけば、身長で9センチ、リーチで18センチ勝り、体重で10キロ以上重いフューリーの圧勝だろう。歯車が噛み合えば前半KOも十分に考えられる。ただし、唯一といっていいヴァリンの武器、左ストレートには注意が必要だ。
VS
注目:8月17日に2度目の防衛戦をこなしたばかりのナバレッテにとっては1ヵ月足らずの試合間隔となる。前戦を3回KOで終わらせているとはいえ、これだけ短い期間で世界戦に臨むことは近年では異例中の異例といえる。メキシコの独立記念日を意識しての登場と思われるが、リスクが潜んでいることも忘れてはなるまい。ナバレッテは昨年のいまごろまでは世界的には無名といっていい存在だったが、12月にアイザック・ドグボエ(ガーナ/英国)を12回判定で破ってWBO王座を獲得。今年5月の再戦では前王者を一方的に痛めつけたすえ、12回TKOで返り討ちにして一気に知名度と評価を上げた。8月のV2戦では20戦全勝だったフランシスコ・デ・バカ(メキシコ/米国)を相手に力の差を見せつけている。挑戦者のエロルデはWBO2位につけているが、WBOアジアパシフィック王座を防衛しながら上位に上がってきたため真の力量が図れる相手との対戦は皆無といえる。ただ、フィリピンの英雄として知られる元世界Sフェザー級王者フラッシュ・エロルデ(比国)の孫という付加価値があるため、話題性は十分といえよう。飛ぶ鳥を落とす勢いのナバレッテがここで急停車するとは思えないが、やはり試合間隔の短さは気になる。コンディション調整で狂いが生じなければいいのだが……。