【怪談】悪夢!2か月一緒にドライブしていた相手とは…
これは僕が、地元の山口県にまだ住んでいたときの話です。
山口県の隣には広島市や博多があり、遊びに行くときは車でよくそっち方面の繁華街に行っていました。
県を跨ぐため、帰りが遅くなることもしばしば……。
その日も、いい感じになっていた女の子と二人で博多へ行った帰りで、山口県に入るころには日付も越え真っ暗になっていました。
その帰り道の途中、長い坂を下っているときです。
突然助手席の彼女が、
「ブレーキ! ブレーキ!」
と叫びました。
そこは信号ひとつない田舎の山道。
いぶかしがっていると、彼女が言いました……。
「ごめん、あなたには見えてないんだね」
「憑依」とは、霊のように形のないものが生きている人間に憑りつくことです。
一説にはドイツ語や英語の学術語を訳し、戦後に広まった言葉とされています。 霊媒師やシャーマニズムの世界では、意図的に霊を自分の体に憑りつかせ、見えざる者の心に耳を貸します。 しかし、本人が気づかないところで憑りつかれている場合も多いのです。 お人よしで、細かいことが気になるタイプの性格だと、
「この人なら気づいてくれるかも……」
と、霊が好んでついてくることがあるといいます。
あなたも知らず知らずのうちに、淋しがり屋の霊に憑りつかれているかもしれません……。
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