細田守監督「未来のミライ」アカデミー賞受賞ならず


【アカデミー賞/モデルプレス=2月25日】世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞」授賞式が24日(日本時間25日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。長編アニメーション部門にノミネートされた細田守監督の『未来のミライ』は惜しくも受賞をのがした。

『未来のミライ』(C)2018 スタジオ地図
『未来のミライ』(C)2018 スタジオ地図
長編アニメーション賞は『スパイダーマン:スパイダーバース』が受賞した。

◆細田守監督「未来のミライ」

同作は、甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんと、未来からやってきた妹・ミライちゃんが織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語を描く。細田監督にとって『バケモノの子』以来約3年ぶりの新作で、星野源、上白石萌歌、黒木華、麻生久美子らが声優を務めた。

細田守監督の作品がアカデミー賞にノミネートされたのは初めて。同作は2月2日(現地時間)に行われた「第46回アニー賞」では、長編インディペンデント作品賞を受賞し、日本人監督作品として初の快挙を達成していた。

受賞すれば、日本映画としては第75回の「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)以来2度目の快挙だった。

◆細田守監督、アカデミー賞の感触語る

細田監督はレッドカーペットでインタビューに応じアメリカでの「未来のミライ」の評価について、「子供の日常を描いていてアメリカでは受けないかなと思っていたけど、自分の家族に引き寄せて観てくれたりして、本当に嬉しいです」と言葉に。

細田監督は、授賞式当日に至るまでの雰囲気について、「ノミネートされているアニメの監督でそろってシンポジウムに参加しまして、お互いの作品について話ができる時間がありました。今日に至るまでの時間が豊かだなと思いました」と、ハリウッドの映画をめぐる豊潤な環境について語った。

◆「アカデミー賞」とは

「アカデミー賞」は、アメリカ映画業界団体である映画芸術科学アカデミーが、その年ベストの仕事をした映画人たちを称える賞。世界で最も権威と伝統がある映画賞と言われている。

また、「第91回アカデミー賞」は、30年ぶりに司会者不在での開催に。賞を授与するプレゼンターはこれまで通りで、ハリウッドのスターたちが各部門を紹介する形で行われた。

「第91回アカデミー賞」授賞式は、2月25日午前8時30分よりWOWOWプライムにて生中継された。(modelpress編集部)


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