あらすじ
ここに一人の女がいる。
朝早く起きて家族の朝食を準備し、高校生の息子を起こして夫のネクタイにアイロンをかけるいつも同じ日常…生まれてから誰かに愛という感情を一度も持つことができないまま、本音を隠して生きるのが日常になってしまった女…
銀行に勤める夫と2人の息子、そして娘を持つ40代半ばのこの女性は、毎日繰り返される退屈な生活に疲れていた。
そんなある日、息子の彼女スンイムが訪ねてきたことで、平凡だった日常に波乱が起きる。女はスンイムに一目惚れしてしまう。それは彼女が生きていて一度も感じたことのない妙な感情だ。
自分を「ミエ姉さんと呼んでほしい」と頼む女。結婚後、誰からも自分の名前を呼んでもらえなかった女は、スンイムを通じて自分の名前がチェ・ミエだということを感じ、自分の名前を見つけると同時に長い間、胸の奥深くに秘めてきた愛という感情をついに取り出すきっかけになったのだった…。