なにわ男子・長尾謙杜、グループが結成されなかったら「辞めようと思っていた」 映画初主演で培った“表現力”<「HOMESTAY」インタビュー>


【モデルプレス=2022/02/10】2月11日よりPrime Videoにて世界独占配信スタートとなる日本初のAmazon Original映画『HOMESTAY(ホームステイ)』で、映画初主演を務めるなにわ男子の長尾謙杜(ながお・けんと/19)に、モデルプレスがインタビュー。主演に抜擢された思いや役作り、共演者とのエピソードなどについて聞いた。

長尾謙杜(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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◆長尾謙杜初主演映画「HOMESTAY」

森絵都の名作小説『カラフル』を実写映像化した本作は、一度死んでしまった高校生・小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった魂・シロが、100日間という期限の中で真の“死の真相”を探ってゆく感動のミステリー。

Amazonが製作する初の邦画作品で主演を務める長尾は、主人公・小林真/シロを演じる。幼馴染の藤枝晶を山田杏奈、真が密かに憧れていた先輩・高坂美月を八木莉可子、真の父・小林治を佐々木蔵之介、真の母・小林早苗を石田ひかり、真の兄・小林満を望月歩、管理人を名乗る謎の人物を濱田岳が演じ、ほか眞島秀和、渋川清彦、阿川佐和子、篠井英介、渡辺大知らが出演する。

◆長尾謙杜、映画初主演に抜擢「ビックリした」

望月歩、佐々木蔵之介(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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― 日本初のAmazon Original映画で主演に抜擢された心境をお聞かせください。

長尾:僕は本格的に映画に出演するのがほぼ初めてで、しかも主演ということで、最初に聞いた時はとてもビックリしました。劇場で上映される普通の映画とは違って配信なので、より多くの方に観ていただけるということと、自宅で観られるということで、どういう感じになるのかすごく楽しみでしたし、その分不安やプレッシャーもありました。

普段は同じジャニーズ事務所の誰かと一緒に現場にいることが多いので、今回はひとりということもあってアウェイな感じになるのかなと構えていたのですが、いざ現場に入るとスタッフの方がすごく温かく迎えてくださって、皆さんで一緒に作り上げることができて、良い経験になりました。

― 初座長としての意気込みについてはいかがでしたか?

長尾:みんなを引っ張っていくのが座長だと思うのですが、僕は初主演映画だったので、どうしたら自分なりの主演ができるのかと考えた時に、皆さんと横一列に並んで楽しく撮影できたらいいなと思ったんです。技術で引っ張ることはまだできないかもしれないですが、朝は大きい声で挨拶をしたり、スタッフの方のお名前を全員覚えたり、皆さんとたくさんコミュニケーションをとったりして、自分ができることをして臨みました。

― なにわ男子のメンバーから応援の言葉などはありましたか?

長尾:まず初主演映画が決まった時は、みんなから「おめでとう!」「頑張れ」という言葉をもらって、予告編が公開された時も、「観たよ」と言ってもらいました。特にみっちー(道枝駿佑)は、「今どんな撮影してるの?」「どういう話なの?」といろいろ聞いてくれたりしました。撮影が広島だったので、お土産にもみじ饅頭を渡したら、みんな喜んでいました!

濱田岳(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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― 長尾さん演じる真とシロの変化が表情だけで見てとれて、その表現力に泣いてしまいました。どんな思いで演じましたか?

長尾:ありがとうございます!真とシロ、2人のキャラクターを演じなければいけなかったので、その区別や違いを見せるのが難しくて、中でも特に一番難しかったのが表情でした。台詞を覚えるのは大変ですが、役の気持ちになっていれば棒読みにはならないと思うので、台詞に対してのお芝居は自信を持って挑んだのですが、表情に関しては、配信映画ということで世界の方々は字幕で観ることを考えると、よりそこを意識して演じなければならないなと感じていました。

僕も海外の作品を観ることがあるのですが、表情がすごく豊かなんです。お芝居の仕方の違いや文化の違いはもちろんありますが、言葉がわからなくても、表情で何を伝えたいのか、何を感じているのかが見ただけでわかるので、僕もどうやったらそれが表現できるのか悩みました。なので「表情が良かった」と言っていただけて、すごく嬉しいです。

― シロは魂ということで具体的な人物像がなく、同時に真として生きるという難しい役だったと思います。演じる上で考えていたことや、苦労したこと、また楽しかったことはありますか?

長尾:極端に言うと、真よりもシロのほうが明るいので、その内面的な部分を表情で表現できるように意識しながら、自分の気持ちに正直に演じました。楽しかった撮影だと、CGやグリーンバックでの撮影がすごく楽しかったです。ハリウッド映画の撮影の裏側を観てみると、ハリウッドスターの方々がグリーンバックで撮影していて、「うわ~、これ想像しながら演じるの難しいやろうなぁ」と思っていたのですが、いざ自分がやってみると本当に難しくて、でもいつか自分もやりたいと思っていたことができたので、それが叶って嬉しかったです。

― 真は進路や人間関係に悩む役どころですが、長尾さんの高校時代はいかがでしたか?ご自身と重なる部分はあったのでしょうか?

長尾:僕は高校の時、大学に行くか行かないか進路に悩みましたし、最初にジャニーズ事務所に入る時も悩みました。高校卒業までにグループが組めなかったらジャニーズ事務所を辞めようと思っていたので、なにわ男子ができて未来に希望が持てて、高校を卒業して、デビューすることができて嬉しかったです。

― 絵を描くことによって自分が自分でいられる真ですが、長尾さんにとって自分らしさを表現できるものは何ですか?

長尾:ライブなどアイドルとして活動している時は、やっぱり一番自分を出せているなと思います。自分の好きなもので言うと、ファッションや、真と一緒で僕も絵を描くことが好きなので、そこでも自分の世界観を表現できていると思います。ちなみに劇中に出てくる絵は、タッチも上手くてカラフルで綺麗ですが、あれはプロの方が描いてくださったものなので、実際には僕は描いていないです(笑)。

◆長尾謙杜、豪華俳優陣と共演 山田杏奈は“姉さん”、八木莉可子は関西出身で意気投合

山田杏奈(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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― 広島での撮影で、思い出に残っていることをお聞かせください。

長尾:広島はすごくいいところで、撮影の合間には厳島神社に行きました!でもちょうど大鳥居の修理工事をしていて、見えるか見えないかくらい囲われていたので、スタッフの方に「運が悪いね」と言われました(笑)。あとは平和記念資料館にも行ったりして、そういった世界文化遺産を見に行く機会が普段あまりないので、大切にされているものからパワーを感じることができて、お芝居やこの作品に関わらず、いろいろなことを学びました。

― 今回、父親役が佐々木蔵之介さん、母親役が石田ひかりさんと、豪華な共演者の方との撮影でしたが、佐々木さんや石田さんとは何かお話ししましたか?

長尾:蔵之介さん、ひかりさんは、これまで映像作品で観させていただいていたので、光栄でもあり緊張もしましたが、すごく楽しく撮影できました。蔵之介さんは京都出身なので、合間は関西弁でお話ししてくださって、「グループはどんな感じなの?」と聞いてくれたりして、壁なく接してくださいました。

ひかりさんは一緒にごはんを食べたりして、本当にお母さんのように接してくださって、なにわ男子のことを応援してくださっているみたいで、(デビュー曲の)「初心LOVE」のCDも渡しました。歌番組やYouTubeもたまに観てくださっているみたいで、すごく嬉しいです。

― 山田杏奈さん、八木莉可子さんとも初共演でしたが、同年代の方との共演はいかがでしたか?

長尾:山田さんは幼馴染の役だったのですが、実際は僕より山田さんが2歳年上なので、初めてお会いした時に「おはようございます!」と敬語で話しかけたら、「タメ語でいいよ」と言ってくださって、さすが姉さんでした!八木さんは滋賀出身で同じ関西人なので、関西弁で話したり、お互いをイジり合ったり、「琵琶湖の水止めるぞ」と言われたりしていました(笑)。普段は女優の方と関わることがあまりないので、素敵な方たちだなと思いましたし、お芝居をする上で「こういう考え方があるんだな」と勉強にもなって、楽しく撮影させていただきました。

八木莉可子(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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― 素敵です!役柄としては、山田さん演じる幼なじみと、八木さん演じる憧れの先輩が登場しますが、長尾さんはご自身が同じシチュエーションだった場合、幼馴染と先輩のどちらに惹かれると思いますか?

長尾:僕は多分、幼馴染に惹かれると思います。年上の方も女性として素敵だなと思うのですが、幼馴染は小さい頃から一緒なので心を許しているし、何気ない、中身のないことでも笑い合えると思うので、そういう関係に憧れます。

― 八木さん演じる美月と、水族館やカフェでデートをする可愛らしいシーンも印象的でした。ズバリ長尾さんの理想のデートを教えてください。

長尾:車の運転免許を取ったので、ドライブに行ってみたいです。ドライブで海に行って、夕焼けを見るデートに憧れます。朝焼けも好きです。夕方は「夕焼けハンター」、朝は「朝活」と言っているのですが、夕焼けハンターは、友達と一緒に見に行って写真を撮ったり、夕焼けを見ながら平井大さんの曲を聴いたりします。朝活は、カセットコンロとフライパンを片手にスーパーに行って、卵とか食材を買って、友達と海を見ながら朝食を作るという、普通の少年のようなことをしています(笑)。

女性と行ったら呆れられるのか楽しんでいただけるのかはわからないですが、そういうのを一緒に楽しんでくれるアウトドアな子が好きです。僕のアホな部分を真面目に返されても嫌なので、笑ってくれる優しい子が理想です!

◆“俳優・長尾謙杜”、芝居を「追求したい」 自身のアピールポイントは

石田ひかり(C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
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― 俳優として自分をアピールするとしたら、どんなところがアピールポイントですか?演じる楽しさややりがいなども教えてください。

長尾:まだまだ経験不足なので難しいですが、役に対してどう素直に演じられるかということだと思います。役をしっかり考えて、役として生きるということが一番大切であり、僕もそれを心がけながら演じているので、そういうお芝居を見ていただけたら嬉しいです。僕はもともと嫌いなことはやりたくないタイプなのですが、ファッションやスニーカーを集めるのが好きなのと同じように、お芝居もすごく好きなので、それがモチベーションであり、好きだからこそ深く考えて追求したいなと思っています。

― 憧れる俳優の方はいますか?

長尾:日本の俳優の方だと、菅田将暉さんや仲野太賀さんは、見ていて素晴らしいなと思います。心から表現しているお芝居に憧れます。

― 高校生は今しか演じられない役だと思いますが、今後挑戦してみたい役はありますか?

長尾:戦国武将の役や時代劇に挑戦したいです。自分の名前が戦国武将の上杉謙信(長尾景虎)から来ていて、日本が誇れる文化ですし、誰にも変えられず、誰も見たことがない歴史というものに対してすごく興味があるので、自分だったらどう演じるのかと考えるだけで楽しそうだなとワクワクします。あとは小さい頃から『海猿』が大好きで、僕も水泳を特技としているので、それを活かせるような海上保安官の役も演じてみたいです。

― 今後の活動も楽しみにしています!ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆「HOMESTAY」ストーリー

管理人と名乗る謎の人物に選ばれた魂・シロは同時期に死んだ高校生・小林真の身体にホームステイし、管理人に課された転生の条件に挑むことになる。条件とは、「小林真が死んだ原因を突き止める」というもの。100日間のリミットの中で、ちょっと違和感のある家族との時間、優しい幼馴染や学校での憧れの先輩との日々などつかの間の真として過ごすシロ。だがその死の真相には小さな光と大きな闇が交錯していた。

◆長尾謙杜(ながお・けんと)プロフィール

2002年8月15日生まれ、大阪府出身。2014年11月23日にジャニーズ事務所に入所。2018年10月より結成されたなにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たす。2019年4月期の日本テレビ系ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』で連続ドラマ初出演。現在放送中のテレビ朝日系ドラマ『となりのチカラ』(毎週木曜よる9時~)にレギュラー出演中。

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