中村勘九郎主演、上白石萌音・藤原竜也ら出演NHK「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵 出世階段」放送決定


【モデルプレス=2021/07/19】歌舞伎俳優の中村勘九郎が主演を務め、女優の上白石萌音や俳優の藤原竜也らが出演する「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵 出世階段」(NHK BSプレミアム・BS4K、前・後編各89分)が、2021年12月に放送される事が決定した。

(上段左から)中村勘九郎、上白石萌音(下段左から)市村正親、藤原竜也、段田安則(提供写真)
(上段左から)中村勘九郎、上白石萌音(下段左から)市村正親、藤原竜也、段田安則(提供写真)
◆中村勘九郎主演「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵 出世階段」

中村勘九郎(提供写真)
中村勘九郎(提供写真)
落語や講談で人気の「中村仲蔵」は、江戸時代の伝説の歌舞伎役者・初代中村仲蔵(1736~1790)が裸一貫からはい上がる実話をベースとした下克上物語。今回、その物語を、国民的人気を誇る「忠臣蔵」を軸にドラマ化。

映像作品での主役は大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」以来となる中村勘九郎が、その傑出した身体表現力で天才俳優の一代記を力強く演じる。番組のもうひとつの主役ともいえるのが、江戸の芝居小屋。初代中村勘三郎が興した中村座(猿若座)に始まるとされる芝居小屋は、江戸時代を通じて庶民最大の娯楽場であった。日の出から日没まで熱気に満ち満ちていたという当時の芝居小屋を、今回巨大セットで再現。小屋に生きる裏方や地方(歌舞伎音楽の演奏家)、稲荷町(いなりまち)と呼ばれた大部屋役者たちなど、芝居小屋の宇宙も生き生きと描き、江戸歌舞伎の熱狂と魅力を伝える。

◆上白石萌音・藤原竜也ら出演決定

上白石萌音(提供写真)
上白石萌音(提供写真)
藤原竜也(提供写真)
藤原竜也(提供写真)
仲蔵の才能を見抜いて抜擢をする当時のスター・四代目市川團十郎、それを妬んで敵対する人気歌舞伎役者や座付き作者など、一癖も二癖もある実在の江戸の演劇人たちを演じるのは現代の演劇界のオールスター。

出演に、上白石・中村七之助・谷原章介・若村麻由美・尾上松也・大東駿介・高嶋政宏(※「高」は正式には「はしごだか」)・藤原・名取裕子・笹野高史・石橋蓮司・吉田鋼太郎・段田安則・市村正親らが決定。

市村正親(提供写真)
市村正親(提供写真)
段田安則(提供写真)
段田安則(提供写真)
人気演目「仮名手本忠臣蔵」の五段目で、全く見せ場のない地味な役を割り当てられた仲蔵に一発大逆転はあるのか?厳しい階級制度で縛られた当時の歌舞伎界で、貧困やいじめに苦しみながらも、血の滲むような努力と才智でスターの座をつかんだ仲蔵の痛快な出世物語。閉塞感の只中を生きる現代の日本人を励まし、奮い立たせる年末エンターテインメント巨編となっている。なお、同作は、東映京都撮影所ほかで、2021年夏から収録する予定。(modelpress編集部)

◆中村勘九郎(初代・中村仲蔵 役)コメント

中村仲蔵のことは父(十八代目中村勘三郎)が三代目仲蔵の伝記「手前味噌」に大変感銘を受け愛読していたので、よく聞いていました。仲蔵ゆかりの志賀山三番叟を踊ったこともあります。江戸時代、初代勘三郎が興した中村座に出演し、中村座を救った人でもあるので、その役を演じられることに不思議な縁を感じます。今回とても素晴らしい芝居小屋のセットに足を踏み入れ、思わず泣きました。持って帰りたい!仲蔵は差別を受け大変苦労した人ですが、芝居が好きという情熱に支えられていたと思います。「好き」こそ人を奮い立たせ、上達させ、信念を与えるものです。そんな情熱を感じていただけたら本望です。

◆上白石萌音(仲蔵の妻・お岸 役) コメント

「令和元年版 怪談牡丹燈籠」以来、再び源監督のもとでお芝居ができることが心底うれしいです。脚本はやはり本当に面白く、夢中で読んでしまいました。お岸は、こんな女房が家で待っていたら愉しいだろうな、というような女性です。三味線と唄で仲蔵さんを癒やし、励まし、勇気づけられるよう、朗らかに務めたいと思います。これ以上ないほど豪華な出演者の皆様による「芝居」の真髄。もうすでに完成が待ち遠しいです。ぜひご期待ください。

◆藤原竜也(謎の侍 役) コメント

僕の撮影は2日間だけでしたが、内容の濃い2日間でした。勘九郎さんと空気を合わせて、芝居を作っていく感じがとても楽しかったです。「もっともっと一緒に演っていたいな」って思わせてくれるような人ですね。刀や傘のさばき方は非常に難しかったですが子供のころから厳しく作法を仕込まれている歌舞伎俳優さんから直接教えてもらえたのは貴重な経験でした。最初から最後まで楽しめる贅沢な作品になると思います。

◆段田安則(狂言作者・金井三笑 役) コメント

勘九郎さんが仲蔵を演じられるのは、ピッタリだと思いますが、その仲蔵をいじめる狂言作者の役ということで演じがいがあります。今も昔も嫌味な演出家やプロデューサーはいて、大人の事情で配役が決まったりとかあったのでしょうね。みんな芝居が心底好きでそのためなら命がけというのも一緒でしょう。ヒエラルキーの厳しい世界で成り上がっていくサクセスストーリーですが、そうそう簡単に成功はさせませんよ。大きな障害として立ちはだかって仲蔵をいじめたいです(笑)。

◆市村正親(四代目・市川團十郎<二代目 松本幸四郎>役) コメント

歌舞伎は昔から演技の勉強のために拝見していました。勘三郎さん(十八代目)の芝居に感激してファンレターを送ったこともあります。今回歌舞伎役者を演じられるのは役者人生のごほうび。天国で勘三郎さんもびっくりしていることでしょう。歌舞伎は見るとやるとでは大違い!ミュージカルでも「歌いすぎるな、芝居しろ」と言いますが、歌舞伎独特の語調の心地よさを感じさせながら、ぐっと芝居心を入れるのにはどうすればいいのか、悩みながら一生懸命演じています。

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