アトピー性皮膚炎、ワセリンで発症予防の可能性


【美容/モデルプレス】理化学研究所は、アトピー性皮膚炎の原因遺伝子を突き止めた。ワセリンを塗ると発症を予防できる可能性があるとして、新たな予防法や治療の確立に期待が高まる。

アトピー性皮膚炎、ワセリンで発症予防の可能性(Photo by Valua Vitaly)
アトピー性皮膚炎、ワセリンで発症予防の可能性(Photo by Valua Vitaly)
♥アトピー性皮膚炎のメカニズムを解明

理化学研究所がアトピー性皮膚炎の原因遺伝子の研究結果を発表した。

アトピー性皮膚炎を発症しやすいマウスを作製し、病気の原因となる遺伝子変異を調べたところ、「JAK1」分子の遺伝子配列に突然変異が生じていることを発見。

マウスの経過を調べ、発症前から皮膚の角質がはがれやすくなるなど、皮膚を保湿し保護する機能が低下していることがわかった。

一方で、アトピー性皮膚炎を発症しやすいマウスに、発症前からJAK1の働きを阻害する薬剤やワセリンを塗り続けたところ、皮膚の保護機能が改善し、炎症を起こす細胞が皮膚に集まるのを防いで長期にわたって発症しなかったという。

発症前からワセリンの塗布によって皮膚を保護し、バリア機能の破壊を防ぐことで、アトピーの予防につながることがわかった。

人間のアトピー患者の遺伝子も調べたところ、6人中4人が同じ遺伝子変異を起こしていた。

このことから、人間も遺伝子変異が発見された場合、発症前から薬剤やワセリンを塗布することで予防できる可能性があるという。(modelpress編集部)

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