神田春陽「赤垣源蔵・徳利の別れ」
江戸時代、冬の娯楽といえば忠臣蔵の講談。「赤垣源蔵・徳利の別れ」は赤穂浪士それぞれの物語を語った「赤穂義士銘々伝」の中でも人気の演目です。吉良邸討ち入りを深夜に控えた、元禄15年（1702年）12月14日の夕方、討ち入りに加わる赤垣源蔵は別れを告げるため、兄・塩山伊左衛門（しおやまいざえもん）を訪ねますがあいにく不在。仕方なく、壁に掛かった兄の羽織の前で持参した酒を飲んで帰ります。兄・伊左衛門は源蔵が別れのあいさつに来たと聞き、会えなかったことを悔やみます。
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