「まんぷく」大谷亮平、“真一さん”の「大きな変化」語る 今後の展開は?<インタビュー>


【大谷亮平/モデルプレス=1月29日】女優の安藤サクラがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)に出演する大谷亮平が、作品への思いや見どころを語った。

大谷亮平(C)NHK
大谷亮平(C)NHK
◆「まんぷく」小野塚真一役の大谷亮平

『まんぷく』は、インスタントラーメンをこの世に生み出した日清食品の創業者で実業家・安藤百福(ももふく)氏とその妻・仁子(まさこ)氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけての大阪を懸命に生き抜く夫婦の成功物語。物語のヒロイン・福子を安藤が、実業家の夫・萬平を長谷川博己が演じている。

大谷は、福子の姉・咲の夫、小野塚真一役で出演。度量が大きく、口数は少ないながらも、重みのある言葉で福子を元気付ける。戦前は大手企業に勤めていたが戦後に倒産、萬平のもとで働くようになる。萬平が池田信用組合の理事長職につくと、専務理事として支える。

以下、大谷のインタビュー。

◆大谷亮平、“真一さん”の「大きな変化」語る

大谷亮平(C)NHK
大谷亮平(C)NHK
Q1.物語が進んでいくにつれ、役柄に対する印象や演じるうえでの心境の変化がありましたら、教えてください。

大谷:登場人物の中で一番人格が変わったのが真一かもしれませんね。セリフにも「人生観が変わった」と出てきます。いままでは、妻の咲(内田有紀)と幸せな家庭を築き、安定した会社に勤めているというのが自分の人生の幸せであるとずっと思ってきたのが、咲が亡くなり、戦争が起きて、全てがなくなってしまった。絶望して戦争で死ぬつもりだったんでしょうけど、生きて帰ってきた。そのなかで最初に目にしたのが萬平さんや福ちゃんとその家族、そして「塩軍団」の若者たちだったんです。自分がこれまで見ていなかった、想像もしていなかった世界がうらやましく見えて、人として価値観が変わった、何かがふっきれたんだと思います。だから以前より良く笑ったり、困ったときは顔をしかめたり…。感情表現が以前より良く出るようになったのは、大きな変化だったと思います。

Q2.これまで演じられてきたシーンで、特に印象に残っているものがあれば理由と共に教えてください。

大谷:たちばな塩業で働くことになって、出社初日にメンバーとともに進駐軍に捕まってしまうんですが(笑)、進駐軍の取り調べで、自分の気持ちを吐露するシーンが、自分にとってはすごく大きなシーンでした。「前の会社では、毎日金のことばかり考えて仕事していました。それが嫌になったんです」というセリフがあるのですが、進駐軍相手に説明しているというよりは、言いながら自分の気持ちを整理して、だから福ちゃんたちを助けたいんだと再確認した場面だったような気がします。

Q3.番組の後半から終盤にかけての、演じられる役柄のみどころや注目ポイントを教えて下さい。

大谷:戦争から帰ってきてからは、真一はどんな家に住んでいるのかもわからないし、プライベートが見えない。ある意味、さびしい男なんでしょうね。自分の幸せや欲よりも、萬平さんや福ちゃんたちの幸せを願って、助けになりたいというのが、真一の生きがいでもありました。もしも福ちゃんになにかあって、身代わりにならなきゃいけないことが起きたら、一番に手を挙げそうな気がします(笑)。

最後まで咲のことを思っていくのかどうかは、僕自身も興味深いところでしたが、真一にもようやく自分自身の幸せを考えてもいいのかなというタイミングが訪れます。咲が亡くなろうとも咲の家族ともつながっていきたいという気持ちが真一の原点にはあって、そういうところを許して理解してくれる人に出会えたことで、新たな一歩踏み出せたんだと思います。

Q4.毎日の放送を楽しみにしている、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

大谷:真一は、さらに変わっていくんでしょうね。ご覧になられている方はその変化を僕以上に感じられると思うんですが、僕自身は、意図的にスイッチを入れて変えたというより、真一として考えているうちに、自然とそうなっていったという感じがします。より感情を表現したり、時には熱くなったり、根底にはこんな明るさがあったんだ、というところが垣間見えると思いますので、それを楽しんでもらえたらなと思っています。

(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

スゴ得限定コンテンツ

動画コンテンツ

マイページに追加