吉田沙保里の現役引退会見、記者約200人が参加 全員に“感謝”のサイン入りハンカチ配られる


【吉田沙保里/モデルプレス=1月10日】レスリング女子で五輪3連覇を果たした吉田沙保里(36)が10日、都内で現役引退会見を行った。会見には総勢200人弱の記者が参加した。

吉田沙保里(C)モデルプレス
吉田沙保里(C)モデルプレス
吉田は8日付のTwitterで現役引退を表明していたが、「私、吉田沙保里はこの度33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断しました」と改めて報告。

自身初の銀メダルに終わった2016年のリオ五輪後、2020年の東京五輪で恩返しをしたいという気持ちを捨てきれず、現役続行か引退か、気持ちが揺らいでいたと明かした吉田。亡き父・栄勝さんから「引き際が大事なんだよ。勝って終わることが大事だよ」と常々言われていたことも心にあったそうで、「よく頑張ったと天国から言ってくれていると思います」と思いを馳せた。

◆母・幸代さんが語る吉田沙保里「本当に親孝行な娘」

母の幸代さん、吉田沙保里(C)モデルプレス
母の幸代さん、吉田沙保里(C)モデルプレス
また、囲み取材に応じた母・幸代さんは吉田の“霊長類最強女子”という異名について「霊長類最強=ゴリラみたいな(笑)。一応女性ですし、親としてはえぇっていう感じでした」と素直な感想を明かしながらも、あだ名の由来になっている「ロシアのカレリン選手に匹敵するぐらい強いと思われていると考えると感謝かなと思う」と笑顔。

どんな娘かと問われると「オリンピック、世界選手権、色んな場所に連れて行ってくれて本当に親孝行な娘」と語り、「上が兄2人で私にとってはかわいいかわいい沙保里ちゃん。それは今も変わらない」と33年間家族の期待を背負って踏ん張ってきた娘を称えた。

報道陣に配られたハンカチ(C)モデルプレス
報道陣に配られたハンカチ(C)モデルプレス
会見にはスチールカメラ34台、ムービーカメラ28台、総勢200人弱の記者が参加。会見後には、報道陣へのお礼として取材パスと引き換えに「感謝」という言葉と吉田のサインが入った黄色いハンカチが配られた。ハンカチには個人戦の連勝記録を意味する「206」と2012年から2016年までの輝かしい戦績がデザインされている。

◆“霊長類最強女子”吉田沙保里の偉業

吉田沙保里(C)モデルプレス
吉田沙保里(C)モデルプレス
吉田は1982年10月5日生まれ、三重県出身。その圧倒的な強さから“霊長類最強女子”の異名を持つ。亡き父・栄勝さんの影響で3歳からレスリングをはじめ2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪で3連覇という偉業を成し遂げた。また、2012年9月には男女通じて史上最多となる五輪と世界選手権をあわせ13大会連続優勝を達成し、国民栄誉賞を授与。

日本選手団主将を務めた2016年のリオデジャネイロ五輪では、銀メダルを獲得。2016年9月からはレスリング女子日本代表コーチを務めている。(modelpress編集部)

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