石原さとみ・新垣結衣・広瀬すず…“見たことなかった顔”で評価を高めた女優たち【2018年末特集】


【年末特集/モデルプレス=12月22日】数多くのドラマが放送された中で、「アンナチュラル」(TBS系)の石原さとみ、「獣になれない私たち」(日本テレビ系)の新垣結衣、「anone」(日本テレビ系)の広瀬すずなど新境地を開拓した女優たちの活躍も目立った2018年。今回は“見たことなかった顔”で評価を高めた彼女たちの熱演ぶりを振り返る。

石原さとみ、新垣結衣、広瀬すず (C)モデルプレス
石原さとみ、新垣結衣、広瀬すず (C)モデルプレス
◆“ほぼすっぴん”ナチュラル美で新境地「アンナチュラル」石原さとみ

石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS
石原主演の「アンナチュラル」は、「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」などを手がけてきた野木亜紀子氏が脚本を担当。日本に新設された死因究明専門のスペシャリストが集まる「不自然死究明研究所(UDIラボ)」が舞台で、1話完結の法医学ミステリーを展開した。

石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS

「失恋ショコラティエ」(フジテレビ系)、「ディア・シスター」(フジテレビ系)、「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)などをはじめドラマ・映画に出演する度に、メイクやファッションにも注目が集まる石原。「アンナチュラル」で演じた三澄ミコトは法医解剖医という役どころのため、基本スタイルが白衣、役に合わせてばっさりカットしたミディアムボブは「お風呂上がりのようなカットに」(石原/ドラマ取材会より)。メイクも“ほぼすっぴん”で、ナチュラルな美貌に熱視線が注がれた。

石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS
石原さとみ/「アンナチュラル」より(C)TBS
今回演じたミコトは当て書き。取材会にて野木氏は「キャラ設定の段階で、今までにない石原さとみを目指していた」と明かしており、新井順子プロデューサーも「会うまではキラキラした笑顔が印象的な女性らしいイメージだったんですけど、会うとサバサバしたかっこいい感じの方で、『ミコトはあんな感じでいいんじゃないかな』と。今となってはしっくりくる。私の中では石原さとみという存在のイメージが変わったんじゃないかなと思います」と新境地を開拓した彼女を絶賛。「東京ドラマアウォード2018」では同作で主演女優賞を受賞するなど、彼女にとって代表作のひとつとなった。

◆“痛々しさ”に共感の声「獣になれない私たち」新垣結衣

新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ
新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ
同じく、野木氏が脚本を担当した「獣になれない私たち」は、ビアバーを舞台に繰り広げられるオリジナルラブストーリー。主演の新垣は同作が野木氏と4作目のタッグで、演じたのは仕事に恋に悩む“等身大の現代女性”深海晶。「常に笑顔」で「仕事は完璧」、誰からも好かれ、愛されているオンナ…と新垣自身のイメージと一致する部分も多く、キラキラした主人公?と思いきや、それは晶が仮面を被った顔であり、我慢に我慢を重ね気づけば理想の女を演じてしまっているという役どころだった。

新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ
新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ

晶についてはパワハラ社長ややる気のない同僚たちに仕事を任されるブラックな職場、彼氏が元カノと暮らしているというありえない状況、複雑な家庭事情…とヘビーな設定が徐々に明かされ、そんな状況でも本音を言えずつい笑顔で対応してしまう姿に「共感した」という声も。中でもインパクトが強かったのは、松田龍平演じる根元恒星が晶の笑顔に対して“キモい”と言い放つシーン。太陽のようにキラキラした“ガッキースマイル”は新垣のトレードマークでもあり、役に対してとは言え“まさかのセリフ”は大きな話題となった。

新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ
新垣結衣/「獣になれない私たち」より(C)日本テレビ
無理に笑う姿、苦悩する姿は“痛々しさ”さえも感じさせ、“キラキラしたガッキー”とは違う今年30歳を迎えた新垣の新たな顔だった。

◆“坂元ワールド”で見つけた新たな可能性「anone」広瀬すず

広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ
広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ
主演の広瀬にとって、10代最後の連続ドラマ主演となった「anone」は、「Mother」「Woman」といった名作に続く日本テレビ、坂元裕二氏オリジナル脚本の3作目として、両ドラマのスタッフが再結集。ニセ札づくりという犯罪を通して、社会からこぼれおちてしまった人たちが集い、家族のように暮らし始める姿を描いた。

広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ
広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ
広瀬は、主人公・辻沢ハリカを演じるため、髪を人生で一番短いというショートヘアに。鋭い眼差しや光のない表情で孤独や深い闇を醸し、代表作のひとつである映画『ちはやふる』シリーズなどで見せてきた“青春感”やフレッシュさを完全に封印。小林聡美、阿部サダヲ、瑛太、田中裕子ら芸達者な俳優陣に囲まれながらも、“坂元ワールド”に自然と溶け込み、自身の新たな可能性を引き出した。

広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ
広瀬すず/「anone」より(C)日本テレビ

同作はフランス・カンヌで開催された世界最大規模のコンテンツ見本市「MIPCOM2018」において「MIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama」のグランプリを受賞。作品としても高い評価を受ける結果となり、受賞決定時には坂本氏が「主演を務めた広瀬すずさんもまた、世界に向けて羽ばたいていくことを願ってやみません」とコメントするなど期待を寄せた。

◆このほかにも…“篤姫”北川景子、髪バッサリ杉咲花

杉咲花/「花のち晴れ~花男 Next Season~」より(C)TBS
杉咲花/「花のち晴れ~花男 Next Season~」より(C)TBS
このほかにも、「西郷(せご)どん」で初の大河ドラマ出演を果たした北川景子は、少女のような無邪気さと姫としての強さを併せ持った北川版“篤姫”を好演、ストレートのロングヘアが印象的だった杉咲花は「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)で髪を30センチカットし連続ドラマに初主演…と今までのイメージとは異なる役柄を演じた彼女たちの姿は、新鮮に映り視聴者の記憶に残ったはずだ。(modelpress編集部)

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