小栗旬が太宰治に 蜷川実花監督と初タッグで「人間失格」誕生秘話&トップスキャンダルを映画化<本人コメント>


【小栗旬/モデルプレス=12月3日】俳優の小栗旬が主演、蜷川実花が監督をつとめる映画『人間失格』が2019年に公開されることがわかった。

太宰治を演じる小栗旬(C)2019『人間失格』製作委員会
太宰治を演じる小栗旬(C)2019『人間失格』製作委員会
天才作家・太宰治が死の直前に発表し、遺作となった「人間失格」は、日本文学史上最高の傑作にして、累計1200万部以上を売り上げ、現在もなお単一書籍として歴代ベストセラーランキングのトップを争う、“世界で最も売れている日本の小説”。今回は小説「人間失格」の誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化される。

突飛な言動と奔放な私生活で、文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した紛れもない天才作家の太宰。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら、自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げた。この文学界の大スターのトップスキャンダルは、社会的事件として世間の注目を浴びたが、その裏に隠された彼の“本当の人生”と、 彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語を、誰も知ることはなかった。女を惹きつけてやまないどうしようもなく魅力的な男の栄光と挫折、セックスと死。彼は、何と戦い、誰を愛していたのか?!男女に起きることのすべてが描かれる。

◆小栗旬×蜷川実花監督が初タッグ

監督に挑むのは、2020年東京オリンピック委員会理事を務めるなど、日本を代表するトップクリエイターであり、世界屈指の写真家であると同時に、常に新作が待望される映画監督の一人、蜷川氏。衝撃的な成功をおさめた映画『さくらん』『ヘルタースケルター』に続き、2019年には『Dinerダイナー』の公開も控える。太宰の圧倒的な色気と才能に惹かれ、クリエイターとしても深い共感を覚えるという。監督4作目となる今作では、膨大なリサーチを経て、太宰の恋と生涯をサスペンスフルに、スキャンダラスに、エロティックに、蜷川監督ならではの新解釈と圧倒的なビジュアルで描き出す。

また、酒と恋に溺れるダメ男ながら、圧倒的な人気と才能で、女を惹きつけてやまない魅力を放つ天才作家・太宰治を演じるのは、小栗。『クローズ』シリーズ、『信長協奏曲』『ミュージアム』『銀魂』シリーズをはじめとするヒット作に立て続けに主演。また、ハリウッド版『ゴジラVSコング(邦題未定、原題GODZILLA VS. KONG)』(20年日本公開予定)で世界進出も果たすなど、幾多の個性的なキャラクターを演じ、その唯一無二の存在感と確かな演技力で不動の地位を築く、今や日本を代表する俳優。蜷川監督との初のタッグとなる今作では、役作りのために短期間で大幅な減量を敢行、刺激的な演技で観る者を翻弄する。

◆小栗旬、太宰治オファーに「悩みました」

オファーが来たとき「悩みました」という小栗。「しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております」と明かし、「私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております」と意気込みをみせた。

「太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役を出来るのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました」という蜷川監督は「スターである彼にしか見ることの出来ない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています」と撮影の様子を明かした。

映画『人間失格』は、11月上旬にクランクイン、12月中旬にクランクアップ予定。公開は2019年を予定している。(modelpress編集部)

◆蜷川実花コメント

太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついた時からこの役を出来るのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。スターである彼にしか見ることの出来ない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。ご期待下さい。

◆小栗旬コメント

お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。悩みました。この文豪を自分を通して産み出すことが出来るのだろうか。自分がこの人生を生きることは出来るのだろうか。

しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。

私という人間から見えてくる太宰治という凄絶な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。お楽しみに。

◆池田史嗣プロデューサー(松竹)

この作品は小説の映画化ではなく、実話を元にしたフィクションとして、文学界のスーパースター・太宰治の衝撃的な人生と彼の遺作であるあの傑作小説、「人間失格」の誕生秘話を描くオリジナル企画です。

謎に満ちた不世出の天才に迫ることがどれだけ難しいことか。挑む以上、逃げたりごまかしたりしてはいけない。その覚悟と責任感を持って長い時間を費やして企画を練り上げ、徹底的にリサーチを重ね、前に『紙の月』でご一緒した脚本家、早船歌江子さんが3年かけて素晴らしい脚本を書き上げてくれました。

太宰治を演じるのは、当代随一のトップスター・小栗旬。意外だと思われるかもしれませんが、これ以上の配役はないと確信しています。求めたのは“演じる”だけではなくご自身を投影して役を“生きて”もらうこと。その願いに真摯に応えてくれた小栗さんは万全の役作りと大幅な減量を経て今、どうしようもなく純粋で、色気があって、残酷なまでに魅力的な男として生きてくれています。

撮影にはカンヌ映画祭を制した『万引き家族』の近藤龍人さんを迎え、最精鋭のスタッフが集った現場では、鬼気迫る演技合戦が繰り広げられています。その中心にいる蜷川実花監督の凛とした佇まい、時にお父様である故・蜷川幸雄さんが憑依したのではないか、と感じることがあります。監督も主演も、人生をかけて挑む作品。とんでもない映画ができそうな気がしています。どうぞご期待くださいませ。

◆「人間失格」ストーリー

天才ベストセラー作家、太宰治。正妻と2人の愛人。酒と恋に溺れた自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げる―。日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”の真相とは?!男女に起きることのすべてがここにある。

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