米倉涼子、初共演・黒木華に「負けた」 お互いの印象は?<疑惑>


【米倉涼子・黒木華/モデルプレス=6月19日】女優の米倉涼子と黒木華が2019年にテレビ朝日系で放送するドラマスペシャル松本清張『疑惑』に出演することがわかった。2人は初共演となる。

(左から)黒木華、米倉涼子(C)テレビ朝日
(左から)黒木華、米倉涼子(C)テレビ朝日
『黒革の手帖』をはじめ、『けものみち』『わるいやつら』『熱い空気』といった清張作品で、名だたる悪女を演じてきた米倉だが、今回は“悪女に手を差し伸べる弁護士”役に挑戦。今回、米倉が演じるのは、真実解明のためなら手段を選ばない敏腕弁護士・佐原卓子。ブラック企業を次々と勝訴に導いてきたことも相まって、「最低の弁護士」と揶揄される女性だ。彼女はある日、保険金目的で夫を殺したとの疑惑が囁かれる“悪女”を弁護することに。エキセントリックな言動に振り回されながらも、決してクロとは決めつけず対峙し、真相を追求していく。

今回は『疑惑』を初映像化した1982年の映画版同様、原作では男性となっている弁護士を女性に置き換えつつ、2019年版ならではの新解釈で物語を描写。新たな視点から、対極の背景を持つ女同士の“スリリングな関係性”も色濃く描出す。

◆黒木華が初の悪女役&テレ朝ドラマ初出演

米倉と対峙する悪女・白河球磨子を演じるのは黒木。黒木はテレビ朝日のドラマ初出演となる。

悪女役に挑戦するのも今回が初。現在放送中の大河ドラマ『西郷どん』では素朴な可愛らしさと芯の強さを併せ持つヒロイン・岩山糸を好演中だが、『疑惑』では世間から“悪女”と呼ばれる一筋縄ではいかない女性を演じ、自身のキャリアを大きく覆す。

球磨子は笑ったかと思えば泣き、しおらしいかと思えば、突然口汚い言葉で罵り出す謎めいた女性。まるで魔物のように妙な魅力を放ち、周囲を翻弄する。そんな複雑怪奇な女性を、黒木が全身全霊で立体化する。米倉との予断を許さない芝居合戦、そこから生まれる新鮮な化学反応に注目だ。

(左から)黒木華、米倉涼子(C)テレビ朝日
(左から)黒木華、米倉涼子(C)テレビ朝日
◆米倉涼子&黒木華、お互いの印象は?

初共演となる黒木への思いを、米倉は「私も大好きな女優さん!共演を楽しみにしていたので、撮影が始まった今も緊張しています」と告白。さらに、黒木の演技に「『うわっ!』と圧倒されて、プロデューサーさんにも『私、負けたっぽい…』と漏らしたんですよ(笑)」と明かした。

一方、黒木は「以前から『きれいな人だなぁ』と思っていたんですけど、実際にお会いしたら、本当にきれいで!」と絶賛。「一緒にお芝居をしていると面白くてたまらず、とても楽しいです」と息ピッタリのようだ。(modelpress編集部)

■米倉涼子 コメント

1982年の映画版が好きで何度も見ていたので、私と同じ弁護士役を演じられた岩下志麻さんにもすぐに報告しましたし、撮影前は「志麻さんのようにカッコよくて、落ち着いていて、ブレのない弁護士を演じられたらな」と思っていたんです。でも撮影初日に、それは無理だと気づきました(笑)。実際に演じてみて気づいたのは、私には私らしい卓子像があるんだろうな、ということ。過去に出演した松本清張作品で悪女役が多かったせいか、少し球磨子寄りになっている感もありますけど(笑)、そのぶん新しいキャラクターができているような気がします。また、今回は悪女を受け止める側の役。何をしでかすか分からない球磨子のような女性を相手にすると、「悪女役は自由なぶん、受け止める側はいろいろ我慢しなきゃいけないんだな。自分が悪女を演じていたときも、周りはそう思っていたんだろうな」と実感して、また違った角度から物事も考えられるので、勉強になっています。

黒木さんは私も大好きな女優さん!共演を楽しみにしていたので、撮影が始まった今も緊張しています。実は、彼女が演じる球磨子を初めて目の当たりにしたときに「うわっ!」と圧倒されて、プロデューサーさんにも「私、負けたっぽい…」と漏らしたんですよ(笑)。先日撮影した接見室のシーンでも、球磨子の表情や動きに、私も思わず影響を受ける場面がありました。そういう化学反応はとても刺激になりますし、お互いにいい形で影響し合えていたらいいなと思いながら、撮影に臨んでいます。

『疑惑』は押しも押されもせぬ名作。タイトル負けしない作品にできたらいいな、と思います。

■黒木華 コメント

米倉さんと共演できて、うれしいです。以前から「きれいな人だなぁ」と思っていたんですけど、実際にお会いしたら、本当にきれいで!また、何をしてもドンと構えていてくださる感じなど、卓子の魅力が米倉さん自身からも強く感じられて、一緒にお芝居をしていると面白くてたまらず、とても楽しいです。

私は普段、三歩下がってついていく女性の役を頂くことが多いのと(笑)、球磨子のような悪女を演じているとどうしても舞台っぽいお芝居になってしまったり…と難しい部分が多く、日々迷いながら演じています。ただ、今回の脚本では球磨子=ミステリアスな悪い女という描写に終始せず、わりと人間味のある、どこか悲しい部分がちゃんと描かれているので、そこが私にとっては唯一やりやすい点です。1982年の映画版で桃井かおりさんが演じられた球磨子はチャーミングで、悪くて、すごく色っぽい魅力的な女性だったのですが、それをすべて真似るなんて自分には無理(笑)。ただ、チャーミングさだけは何とか取り入れたいですし、悪の魅力もちゃんと出したいなと思っています。とにもかくにも、好き勝手やれる役ではあるので、いろいろと模索しながら楽しく演じていきたいです。

松本清張作品に挑戦するのは今回が初めてですが、本当に面白いなと日々感じています。『疑惑』はミステリアスで、すごくエンターテインメント性に富んだ物語。女同士のやり合いをぜひ楽しみながら見ていただきたいです。

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