「99.9」「BG」「アンナチュラル」最終回の“逆転劇”が高評価 視聴者満足のラスト


【99.9・BG・アンナチュラル/モデルプレス=3月19日】嵐の松本潤が主演を務めるTBS系日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(毎週日曜よる9時~)の最終回が18日に放送され、平均視聴率が21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と自己最高を記録したことがわかった。最終回放送後には続編を望む声や“99.9ロス”が起きるなど、反響を集めている今作。今クールで同じく最終回に自己最高視聴率を記録し、有終の美を飾った木村拓哉主演のテレビ朝日系木曜ドラマ「BG~身辺警護人~」、石原さとみ主演のTBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」も、同じく最終回後に絶賛の声が多く寄せられている(19日時点)。3作品の共通点は、ラストに描かれた見事な“逆転劇”。視聴者をすっきりさせ、大きな反響を集めたそれぞれの最終回を振り返る。<ネタバレあり>

「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」に出演した香川照之、「アンナチュラル」に主演した石原さとみ、「BG~身辺警護人~」に出演した江口洋介(C)モデルプレス
「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」に出演した香川照之、「アンナチュラル」に主演した石原さとみ、「BG~身辺警護人~」に出演した江口洋介(C)モデルプレス
◆松本潤「99.9」

「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳 (C)モデルプレス
「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(左から)馬場園梓、片桐仁、香川照之、木村文乃、マギー、岸部一徳 (C)モデルプレス
刑事専門弁護士・深山大翔(松本)らが逆転不可能と思われる刑事事件を解決していく痛快なストーリーが人気を集めた「99.9」。人気シリーズのSEASONIIとして、前評判の高かった今作は、初回15.1%で好スタートを切ると、18.0%(第2話)、16.2%(第3話)、16.8%(第4話)、17.0%(第5話)、17.0%(第6話)、17.4%(第7話)、18.0%(第8話)と好調をキープ。全話平均は17.6%でSEASONIの17.2%を抜き、前クールに放送されたTBS日曜劇場「陸王」最終回(20.5%)から2作連続20%超えと14年ぶりの快挙となった。

最終回は、8年前に妻を殺害し、放火したとして死刑判決を受けた久世貴弘(小林隆)の息子・亮平(中島裕翔)から再審請求の依頼が届くという内容。裁判長を務めた川上(笑福亭鶴瓶)から無理難題を押しつけられながらも、深山らは事実を見つけ出そうという執念とチームワークを最後まで絶やさず、事件の真実にたどり着き無罪を勝ち取った。

川上は、今シリーズ最大の敵として登場。最終回は一見、深山たちの見事な逆転劇にすっきり!かと思いきや、川上の判決の裏には、死刑判決を下した2人を追い落とす、というねらいがあった。結果、異例の昇格となった川上。無実を勝ち取ったという意味では深山たちの逆転とも言えるが、その裏には川上の逆転劇が隠れていた。

ネット上では、その思惑が明らかになると「川上さん…最後まで…」「そういうことか!無実で喜んでいたら、その裏に…最後まで大きな敵だった」とざわつきが。一方で、さらなる展開に期待がかかるラストに、「続編ある?!」「川上さんはまだまだ敵として立ちはだかるんだね」「川上との決着が見たい!!」といった反響も寄せられた。

◆木村拓哉「BG」

(左から)菜々緒、斎藤工、上川隆也、江口洋介、石田ゆり子、間宮祥太朗 (C)モデルプレス
(左から)菜々緒、斎藤工、上川隆也、江口洋介、石田ゆり子、間宮祥太朗 (C)モデルプレス
危険と隣合わせで任務を遂行する、そんな“究極のサービス業”とも言えるボディーガードたちの熱く、泥臭い戦いの日々が濃密に描いた「BG」。最終回は、平均視聴率17.3%を記録した。

最終回に描かれたのは、身辺警護課の島崎(木村)らが、発砲事件に巻き込まれ命を落とした村田(上川隆也)の汚名を晴らすため、事件現場にいた愛子(石田)の協力を得ながら奮闘するという内容。真実を公の場で明らかにする最後のチャンス、そこに立ちはだかったのは、身辺警護課と対立する警視庁SP・落合(江口洋介)だった。

しかし、落合は「私が責任を持って処理する」と、愛子に代わって自らが事実を明らかにすると宣言。SPたちの力を借りながら、村田の汚名を晴らすという逆転劇が描かれた。

最後の最後に、感動の裏切り。視聴者からは「高梨と島崎さんも最初はあんなにギクシャクしてたのに…こんな日が来るとは泣ける」「3人のシーン最高だった」「村田課長よかったね…涙」「号泣」といった声が多く寄せられた。

◆石原さとみ「アンナチュラル」

(左から)松重豊、井浦新、石原さとみ、窪田正孝、市川実日子(C)モデルプレス
(左から)松重豊、井浦新、石原さとみ、窪田正孝、市川実日子(C)モデルプレス
“法医解剖医”である三澄ミコト(石原)らが、「不自然死究明研究所(UDIラボ)」に運び込まれる“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の怪しい死体と向き合い、死因を究明していく「アンナチュラル」。最終回は、平均視聴率13.3%を記録した。

最終回、中堂(井浦新)の恋人・夕希子(橋本真実)をはじめ、複数の女性を殺害した疑いのある高瀬(尾上寛之)が警察に出頭。しかし、殺人を立証できる証拠もなく、ミコトたちは高瀬を殺人罪で裁くため検証を続ける。

もうダメかもしれない…という展開の中、奇跡的に残っていた夕希子の遺体を再解剖することに。当時の技術では発見出来なかったDNAの証拠を見つけ、そこから逆転劇が始まり、法定ではミコトがその証拠を元に高瀬を自供させた。

1話完結モノでありながら、中堂の恋人の事件をはじめ、六郎(窪田正孝)の裏切りなど、様々な伏線を見事に回収したラスト。また、今回事件解決の大きなきっかけとなったのは、東海林(市川実日子)がアメリカに埋葬された夕希子の遺体なら、再解剖できると気が付いたこと。この気付きは、第1話、ミコトの「アメリカはいいよね~再調査ってなったらお墓から死体丸ごと掘り起こせばいいんだもん」という台詞から繋がっており、緻密に張り巡らされた伏線には、驚きとともに絶賛の声が多く寄せられた。

放送後、「お互いが認め合って本当の絆が生まれたんだね」「支え合って不条理なことに勝ったのすごい」「みんながそれぞれ前を向いて歩き出した。頑張れUDIチーム」とネット上では涙する視聴者が続出するなど、評価の高い締めくくりとなった。

◆最終回の満足度◎の三作品

初回から高い評価を集め、最終回に向けてファンを増やし続けた「99.9」「BG」「アンナチュラル」。

“終わりだけ”ではなかったものの、「終わり良ければ全て良し」と言うように、最終回の満足度が作品の評価をさらに高めたように思える。(modelpress編集部)

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