フジテレビが“再起動”へ 秋ドラマはどう変わる?


【フジテレビ/モデルプレス=9月5日】4日、都内でフジテレビの10月改編記者発表が行われた。今回のテーマは“reboot(=再起動する)”。登壇した編成センター局次長兼編成部長・立本洋之氏は今回の改編を「フジテレビが生まれ変わるための改編の序章」と位置づけた。ここでは立本氏が「見ごたえのあるドラマが揃った」と胸を張った同局ドラマに注目する。

フジテレビが“再起動”へ 秋ドラマはどう変わる?/編成センター局次長兼編成部長・立本洋之氏 (C)モデルプレス
フジテレビが“再起動”へ 秋ドラマはどう変わる?/編成センター局次長兼編成部長・立本洋之氏 (C)モデルプレス
◆「社会」、「人」、「愛」をテーマにラインナップ

今期のランナップは、<月曜21時>女優の篠原涼子が主演を務める「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」、<火曜21時>井上真央が2015年のNHK大河ドラマ以来の連ドラ主演を務める「明日の約束」、<木曜22時>俳優の浅野忠信と神木隆之介が初共演を果たす「刑事ゆがみ」、<土曜23時40分>真矢ミキ主演のオトナの土ドラ「さくらの親子丼」の4作品。「民衆の敵」は政治不信の世の中に一石を投じる作品、「明日の約束」は学校の問題や毒親など現代社会の問題を切り取ったヒューマンミステリー…と今回、同局は「社会」、「人」、「愛」をテーマに制作した。

◆理由は…?

フジテレビといえば“月9”に代表されるようなキラキラと華やかな世界を描いた作品が多かったように思える。しかし今回はわりと社会派のドラマが揃った。

これについて立本氏は「バブル崩壊、東日本大震災を経て、視聴者の方の意識や考え方は明らかに変わった」とし「では月9が恋愛ものに限るのか?恋愛ものに限らず、今の視聴者の皆様の心には何が刺さるのか、ということを考えると、色々な表現の仕方があると思っております。ただ恋愛ものをやればいい、とかそういうことではなく、これは月9に限らずですが、ドラマは時代を写していると思います。視聴者の皆様は、何を楽しく見て頂けるのか、何に泣いて頂けるのか、何に笑って頂けるのか…。そういうところの意識を現実・時代に合わせていく、意識をそこに向けていきたい」と説明。

また「プロデューサー陣も世代交代をしている。先代の方の時代や世相ももちろんあるが、若いクリエ-ターは今の時代をもっと分かっている。彼らと一緒に新しい時代を作っていけたら」と意気込んだ。

◆フジテレビ秋ドラマ

・「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(毎週月曜21時~)

篠原涼子が月9枠初主演で新米女性市議役に挑む。高橋一生、石田ゆり子、古田新太、斎藤司(トレンディエンジェル)など豪華で個性的な共演者とともに、社会問題をぶった斬る。

・「明日の約束」(毎週火曜21時~)

主演の井上真央は2年ぶりの連続ドラマ主演。井上演じる高校のスクールカウンセラーが人々の心の闇に対峙するするヒューマン・ミステリー。現代の親子関係をテーマに展開する。

・「刑事ゆがみ」(毎週木曜22時~)

民放連続ドラマ初主演の浅野忠信が神木隆之介とタッグを組む。井浦秀夫(「弁護士のくず」など)による人気刑事コミックを原作に、「ガリレオ」「昼顔」などを手掛けた西谷弘が演出。

・「さくらの親子丼」(毎週土曜日23時40分~10月7日スタート※全8話予定)

真矢ミキ演じる変わった古本屋の店主を通じて、“現代に生きる不器用な人々”を描く、渾身の社会派人情ドラマ。拡大する貧富の差や差別、現代社会特有の様々な病気等、リアルな社会問題をドラマの設定に反映する。

(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

スゴ得限定コンテンツ

動画コンテンツ

マイページに追加