斎藤工発案「移動映画館」被災地・石川県志賀町で開催 桜井ユキ・ゆりやんレトリィバァら登場<cinema bird in 石川県 志賀町 2024>


【モデルプレス=2024/03/25】俳優の斎藤工が考案した移動映画館「cinema bird(シネマバード)」が、24日に石川県・志賀町文化ホールにて「cinema bird in 石川県 志賀町 2024」を開催。女優の桜井ユキやお笑い芸人のゆりやんレトリィバァらが登場した。

ゆりやんレトリィバァ、小曽根真、豪起、ダンディ坂野、桜井ユキ、板谷由夏、斎藤工(提供写真)
ゆりやんレトリィバァ、小曽根真、豪起、ダンディ坂野、桜井ユキ、板谷由夏、斎藤工(提供写真)
◆斎藤工・板谷由夏・桜井ユキら被災地・石川県に集結

斎藤工(提供写真)
斎藤工(提供写真)
cinema birdは、2014年に宮城県石巻市の初開催を皮切りに、福島や熊本、北海道などの被災地を中心に、お寺や体育館といった様々な場所を1日だけ映画館として活用する体験型のエンターテインメント。第13弾となる今回は、2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災地である石川県志賀町にて開催された。

志賀町は現在も、700人以上の人々が避難生活を余儀なくされている状況にあり、自治体の人々においても、自身も被災者でありながらも、1日でも早い復興に向けて日々尽力している。突如奪われてしまった日常の中、懸命に生き抜く人々へ、少しでも心安らぐ時間をお届けできたらという願いから、今回の開催に至ったそう。

斎藤工(提供写真)
斎藤工(提供写真)
今回の開催にあたり発起人である斎藤は「震災が起きてから僕たちにできることを模索してきた。このスピード感でcinema birdを実施することは初めてですが、即席だからこそできるラインアップになっている。エンタメに触れて、心のストレッチをしていただきたいと思っています」とイベントへの想いを語った。

そして今回は、3月29日に最終回を迎える、WOWOWで放送・配信中の映画情報番組『斎藤工×板谷由夏 映画工房』でタッグを組んで12年半となる板谷由夏が『cinema bird in 北海道 2019』以来5年ぶりに、さらに『cinema in 大分 2016』以来8年ぶりとなる桜井が駆けつけた。

斎藤工、板谷由夏、桜井ユキ(提供写真)
斎藤工、板谷由夏、桜井ユキ(提供写真)
◆志賀町・稲岡健太郎町長、斎藤工らの活動に感謝

斎藤工、稲岡健太郎町長(提供写真)
斎藤工、稲岡健太郎町長(提供写真)
イベント冒頭には、志賀町の稲岡健太郎町長が登壇。今回の開催にあたり「この企画は10年来の同志である金沢市議の小間井大祐さんから話をもらい、当初は映画の上映会と聞いていたので是非と快諾したのだが、その後、斎藤工さんをはじめ、たくさんの方に来ていただけることになり…本当に豪華なイベントになって皆様に感謝している」と謝意の想いを明かした。

さらに「私たちは道路を直したり支援物資を送ったり補助金を出したりはできるが、皆さんの心を癒すことが苦手。本日は才能あふれる皆様のお力をお借りして、少しでも皆様の凝り固まった心が楽になればと思います。笑ったり泣いたり、まったりしたり、いろんな感情で心を癒してほしい」と労いの言葉を送った。

斎藤工、稲岡健太郎町長(提供写真)
斎藤工、稲岡健太郎町長(提供写真)
さらに今回、斎藤のファンクラブで販売したフォトセットの売上金を、全て義援金として石川県へ寄付。目録として稲岡町長へ渡すと客席からは「ありがとう!」という声が飛び交った。

◆ダンディ坂野&ゆりやんレトリィバァ、お笑いライブに登場

ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
cinema birdといえば、映画上映に加え、アーティストライブやお笑いライブがあることも魅力の1つ。お笑いライブには、初出演となるダンディ坂野とゆりやんレトリィバァが登場した。

ダンディ坂野(提供写真)
ダンディ坂野(提供写真)
最初に登場したダンディ坂野は「地元でございます!ありがとうございます!ダンディ坂野は撮影OKです。これで撮る人いなかったら寂しいですが…21年前に流行ったアレ、やります。シャッターチャンスですよ!」と代表作の持ちギャグを披露し、サービス精神旺盛なステージを展開した。

ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
そして「こんにちは~!」と登場するなり歓声が巻き起こったのは、ゆりやんレトリィバァ。小ボケを軽快に取り入れたトークを繰り広げたり「誰とかではないんですけど、こういう人いるなという目線で見てもらえれば」と前振りを入れ、その言葉通り「誰やねん!」と突っ込みたくなるものまねを多数披露し、会場は笑いの渦に包まれた。

◆ジャズピアニスト・小曽根真、被災した過去明かす

小曽根真、斎藤工、豪起(提供写真)
小曽根真、斎藤工、豪起(提供写真)
恒例のウェルカムソングはcinema birdの斎藤と豪起が担当。斎藤の甘い歌声と豪起の力強い歌声で来場者を迎えた。スペシャルゲストによるライブには、2024年1月24日にリリースしたアルバム『Trinfinity』のジャケットを斎藤が撮影するなどで親交のある、2023年世界デビュー40周年を迎えたジャズピアニスト・小曽根真による生演奏が実現した。

斎藤工、豪起(提供写真)
斎藤工、豪起(提供写真)
「皆さんに何を聞いていただこうか?」という言葉から始まり、「相棒(妻である神野三鈴)が、(斎藤が監督を務めた)『blank13』に出演させていただき、そこからご縁をもらった。cinema birdはずっと行きたいと思っていたので参加できて嬉しい。僕は神戸出身。神戸も29年前に震災(阪神・淡路大震災)があり住んでいた建物も倒壊した。そんな中、神戸も復興してきた。最初に、その時の神戸のために作った曲をお届けしたいと思う」と自身も被災した過去を伝え、『ストラッティン・イン・キタノ』を奏でると、会場は一気に上質な空気に包まれた。

小曽根真(提供写真)
小曽根真(提供写真)
そして、「本来、ジャズはお題をもらって即興で曲を演奏していく。例え言葉が話せなくても、どんな国に行ってもジャズがあれば人と繋がれる」とジャズの魅力を伝えた。最後に「皆様が少しでも早く、元の生活に戻れますように。そして、亡くなられた方へ追悼の意を込めて。皆さんと気持ちを1つにして届けたい」と述べ、楽曲『Reborn』を披露し、世界レベルの演奏に会場は酔いしれた。

◆斎藤工ら、志賀町避難所を訪れる

「cinema bird in 石川県 志賀町 2024」の様子(提供写真)
「cinema bird in 石川県 志賀町 2024」の様子(提供写真)
今回上映した映画は、2018年に日本で公開された『ワンダー 君は太陽』と斎藤が企画/脚本と声優を務め、世界の子供達のために作られたクレイアニメーション『映画の妖精 フィルとムー』の2本。『ワンダー 君は太陽』はベストセラー小説を元に、天才子役ジェイコブ・トレンブレイとジュリア・ロバーツが親子の絆を熱演した作品で、他者とは違う容姿で生まれた少年の成⻑を描く感動ストーリー。上映時間は約2時間で、至る所から鼻をすする音が聞こえてくるなど、会場は笑いのあとに涙に包まれた。

ゆりやんレトリィバァ、小曽根真、豪起、ダンディ坂野、桜井ユキ、板谷由夏、斎藤工ら(提供写真)
ゆりやんレトリィバァ、小曽根真、豪起、ダンディ坂野、桜井ユキ、板谷由夏、斎藤工ら(提供写真)
イベント前には、出演者全員で志賀町富来にある避難所を訪れた。何も聞かされていなかった地元住民はスペシャルゲストの登場で歓喜の渦に。地元住⺠は「こんな遠いところに来てくれるなんて感動している。元気をもらったので100歳まで生きれそうです」と目をキラキラさせながら伝えた。

◆板谷由夏・桜井ユキら、イベントを振り返り感謝「また会えますように」

斎藤工、板谷由夏、桜井ユキ、ダンディ坂野、ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
斎藤工、板谷由夏、桜井ユキ、ダンディ坂野、ゆりやんレトリィバァ(提供写真)
イベントの終盤には、再びキャストが登壇。板谷は「ご縁でここに来ることができて本当に嬉しい。音楽と笑いがこんなに力を与えるんだなということを、私自身が感じた。それをなんとか多くの人に運びたいと思っている斎藤工がいるからこそ成り立ったイベントだと思う。また会えますように」と今日を振り返ると、桜井は「楽しい時間を過ごせたことがとても嬉しい。この仕事をさせていただいていたからこそ来れた場所だと思うので、また来れるように私も頑張ります」と続けた。

小曽根真(提供写真)
小曽根真(提供写真)
小曽根は「本日弾かせてもらったピアノが古いピアノらしいけどとてもいいピアノだった。昔のピアノって今には無い、いい材質を使っている。(このような活動も)続けていかないと意味がないので、またあの子(ピアノ)を弾きに来させてください」とコメントした。

斎藤工(提供写真)
斎藤工(提供写真)
そして最後に斎藤は「ボランティアの皆様にもたくさんご協力いただき、こちらが素敵な時間を“ゲッツ”させていただきました」と笑いを誘いながら、「今日があるのは、志賀町の皆様が受け入れてくださったからこそ。小曽根さんがいう通り、続けていかないと意味がない。点じゃなくて線になるよう、また未来で待ち合わせしましょう」と再来を約束し、イベントを締め括った。(modelpress編集部)

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