安藤サクラ、最優秀主演女優賞に輝く 10年ぶりW受賞の快挙で言葉詰まらせ感謝「ゴジラの牙を抜いたけど…」<第47回日本アカデミー賞>


【モデルプレス=2024/03/08】女優の安藤サクラが8日、東京・グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて行われた「第47回 日本アカデミー賞 授賞式」に出席。「怪物」で最優秀主演女優賞を受賞した。

安藤サクラ(C)日本アカデミー賞協会
安藤サクラ(C)日本アカデミー賞協会
◆安藤サクラ「怪物」子役2人からのメッセージに感動

本作は、大きな湖のある郊外の町を舞台に、息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たちが織りなすヒューマンドラマ。第76回カンヌ国際映画祭において、脚本賞と、LGBTQを扱う作品が対象となるクィア・パルム賞を獲得するなど、注目を集めている。安藤は小学5年生の湊(黒川想矢)の母・麦野早織を演じた。

安藤サクラ(C)日本アカデミー賞協会
安藤サクラ(C)日本アカデミー賞協会
「ゴジラ-1.0」で最優秀助演女優賞を受賞した安藤はWでの受賞に。撮影を振り返ると「2人をとにかく助演しようと思って」と揃って新人俳優賞を受賞した黒川と星川依里役の柊木陽太とともにどう演じていくか考えていったと回想。コメントを求められた黒川は「ずっと優しくて、今も本当に優しくて、本当に大好きです」と思いを伝え、柊木も「想矢くんも言ったように優しい方で、僕も大好きです」とまっすぐに言葉を贈ると、安藤は「ありがとうございます」と喜んだ。

◆安藤サクラ、最優秀主演女優賞で「これでゴジラの牙を抜いたけど…」

そして最優秀主演女優賞を受賞したことを知らされると、言葉を詰まらせながら「本当にありがとうございます。本当にちょっと言葉が見つからないんですが」と切り出し「2人の力で出たものは本当にたくさんあって、もちろん俳優部のみならず、みなさんと作っていけるという感覚がとても心地良い現場でした」と黒川と柊木、そしてスタッフへの感謝も語った。

また、黒川は新人俳優賞のスピーチにて、受賞を自身の力でやり遂げられたこととして喜ぶか、監督やスタッフのサポートを含む“運”と捉えるか自分の中で“戦い”があると明かしていたが、これを受けて安藤も「私も今も(黒川と同じ感情)なんですけど、『よっしゃ!』っていけたらどんなにかっこいいだろうって思うんですけど、お芝居もそうだけど、やってみたらみんなでその気持ちになれるっていうのはあると思う」と葛藤や考えを吐露。また「PERFECT DAYS」で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司が、最多12部門の優秀賞受賞となった「ゴジラ-1.0」を受けて「これでゴジラの牙を抜いた」と表現していたことに乗っかる形で「これでゴジラの牙を抜いたけど…なんか複雑」と自身も「ゴジラ-1.0」に出演しているからこそのコメントを残していた。

安藤は過去に、第38回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞、第39回・第42回で最優秀主演女優賞、第46回では最優秀助演女優賞を受賞。今回は第37回の真木よう子以来10年ぶりの2部門受賞となった。ほかにも優秀主演女優賞には、「リボルバー・リリー」から綾瀬はるか、「市子」から杉咲花、「ゴジラ-1.0」から浜辺美波、「こんにちは、母さん」から吉永小百合が選ばれた。

◆第47回日本アカデミー賞

同賞は2023年1月1日から12月31日までに東京地区において有料で初公開された40分以上の劇場用映画及びアニメーション作品(劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上映画館のみで連続して上映された作品)が対象。

司会は、5年連続となる羽鳥慎一アナウンサーと、「ケイコ 目を澄まして」で第46回最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきのが務める。(modelpress編集部)

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