橋本愛・松本若菜・遠藤憲一ら、草なぎ剛主演ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」出演者発表


【モデルプレス=2023/09/20】俳優の草なぎ剛が主演を務めるNHKドラマ 『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(前編・後編/総合、よる10時~)の出演者が発表。放送日は12月16日・23日に決定した。

橋本愛、松本若菜、遠藤憲一(提供写真)
橋本愛、松本若菜、遠藤憲一(提供写真)
◆草なぎ剛主演ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」

5月の制作発表以来、ろう者コミュニティからも大きな注目を集めるドラマ『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』。原作は、丸山正樹氏による同名小説で、仕事や家族を失い人生に迷う男性が自分の唯一の技能である手話を活かして「手話通訳士」になり新たな人生のスタートを切る物語。殺人事件をめぐるミステリーとともに繰り広げられる。

◆橋本愛・松本若菜・遠藤憲一ら出演決定

この度、草なぎ演じる主人公・荒井尚人を取り巻く、物語に深く関わる新たな出演者が決定。ろう者支援活動のNPO団体「フェロウシップ」の代表・手塚瑠美を橋本愛、尚人が交際している女性・安斉みゆきを松本若菜、昔気質で一匹狼の刑事・何森稔を遠藤憲一が演じることが決定した。(modelpress編集部)

◆橋本愛/手塚瑠美役

橋本愛(提供写真)
橋本愛(提供写真)
ろう者支援活動のNPO団体「フェロウシップ」の代表。法廷で手話通訳を行っていた尚人を見て、手話通訳士の専属契約を依頼する。

<コメント>

・撮影を終えての感想

とても大事な役割を私に委ねていただいたことに、感謝しかありません。原作小説を読んだとき、これまでの無知を心から恥じると同時に、今知れてよかった、と思いました。けれど全てを知った気になってはいけない、とも思っています。瑠美や荒井さんや、登場人物たち一人一人の歴史、人生を、多くの人に知ってほしいです。そして、私たちが今生きる社会を見つめ直すきっかけになれたらと思います。

・ろう者の方々との共演について

これまで、ろう者や中途失聴者、難聴者などの役を聴者が演じることが多く、当事者が演じる機会は極めて少なかったと聞きました。それによって、当事者の方々の実際の姿や現実とは乖離した表現を作品に落とし込んでしまうことは、とても恐ろしいことです。当事者性を軽視することなく、ろう者の方々の尊厳を守りながら表現するにはどうしたらいいのか、ずっと考え続けていました。このドラマが、これからの時代に風穴を開ける存在になって欲しいと願います。

・手話について

まず、手話指導をしてくださった江副さん、米内山さんに心から感謝しています。手話通訳士の皆さまにも、たくさんお力添えをいただきました。本当にありがとうございます。手話を覚えるのは最初こそ頭がパンクしそうになっていましたが、どんどん体に馴染んでいき、少しでも「本物」に近づきたい、いや「本物」でなければ意味がない、と突き詰めていく過程は、本当に楽しかったです。聴こえない人が聴こえることはできなくても、私(聴者)は手話を覚えることができる。そうすれば、目の前に流れる川を飛び越えるように、自分とは違う誰かとコミュニケーションを取ることができる。そのことを希望に、手話と向き合っていました。

◆松本若菜/安斉みゆき役

松本若菜(提供写真)
松本若菜(提供写真)
尚人が交際している女性。尚人の元同僚の警察職員で会計課につとめる。

<コメント>

・撮影を終えての感想

ワンシーンごと、とても丁寧に撮影が進みました。いろいろな感情が昂るシーンも少なくなかったので、私が演じる“安斉みゆき”の覚悟や愛情も強く感じていただけるのではないかと思っています。

・ろう者の方々との共演について

ろう者の方々が多く出演されるにあたり、オーディションが行われたり、リハーサルも回数を重ねたとお聞きしました。みなさん笑顔がとても素敵で、「お疲れ様です」などの簡単な手話でしたが、コミュニケーションをとらせていただきました。とにかく表情が豊かで、素晴らしいみなさんでした!

・ドラマの見どころ

草なぎさん演じる荒井尚人の心の奥深くに刻まれた傷の部分が露呈するところから物語は始まります。観ていくうちに、緊張感のあるサスペンス要素が深まり、謎が多く散りばめられていきます。また、家族との在り方も見所となっています。展開や人々との繋がりが心に残るような作品になって、みなさんに届くことを願っております。

◆遠藤憲一/何森稔役

遠藤憲一(提供写真)
遠藤憲一(提供写真)
昔気質で一匹狼の刑事。管内で発生した殺人事件を追う中で、17年前の事件との関係に気が付く。

<コメント>

・撮影を終えての感想

脚本と原作を読んで一気に興味が湧きました。ヒューマンドラマとサスペンスが見事にミックスされた作品です。以前から共演したかった草彅剛君と共演できたのも嬉しかったです。奥行きのある脚本、監督の緻密な演出で力強い作品になっていると思います。

・ろう者の方々との共演について

オーディションを勝ち抜いたろう者の方々の演技が素晴らしいです。待ち時間には楽しくやり取りして、いろんなことを教えてもらいました。

・手話について

私は刑事の役で手話をすることがないため事前に学びにいくことはありませんでしたが、現場でたくさん言葉を教えていただきました。豊かな表現力でお話しされる皆さんとのひと時が楽しく、現場に向かう毎日がとても楽しみでした。

◆脚本/高橋美幸コメント

執筆にあたり、まずは「ろう者」「中途失聴者」「コーダ」や関係者の方々を取材。年代によって違う「ろう教育」の関連資料を元に作成した歴史年表と照らし合わせながら、登場人物一人一人の生い立ちや履歴を書き込む所から始めました。それぞれの背景を知らなければ、その「言葉」を書く事はできないと思ったからです。

「自分とは何者か?」普遍的なテーマに辿り着くために原作者が見つけた「ろう者」と「聴者」の狭間にいる「コーダ」の主人公。その視点で、事件や事件に関わってしまった人々の想いを紐解く中、見失っていた「自分」、すれ違っていた「家族」の絆が、炙り絵の様に浮かび上がるドラマを目指しました。

◆音楽/原摩利彦コメント

台本を一読して、頭で考えるのではなく、自然と自分の体から音楽が出てくるのを待った方がよいと思いました。尚人のことを考えたり、別のことに没頭したりしながら、この物語が自分の中に沁み込んでいくのを待ちました。

ある日、ピアノの鍵盤に手を置いてみると何かを思い出したように指先から旋律の断片が出てきました。これを頼りに音楽を構築しています。尚人の呼吸とともに存在しているような音楽が書けたと思っています。

◆ドラマあらすじ

仕事と結婚に失敗した荒井尚人。家族や恋人に心を開けないでいるのだが、生活のため唯一の技能を活かして就職活動をはじめる。その技能とは“手話”。彼は耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)だったのだ。そして彼は手話通訳士として働くことに。

やがて仕事にも慣れ、新たな生活を送りはじめた尚人のもとに届いた依頼は法廷でのろう者の通訳。この仕事をきっかけに、尚人は自身が関わった過去のある事件と対峙することに。現在と過去、二つの事件の謎が複雑に絡みはじめる…

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