吉沢亮、俳優人生における運命の出会い 山崎賢人への厚い信頼も語る「僕たちの道を照らしてくれるような存在」<「キングダム 運命の炎」インタビュー>


【モデルプレス=2023/08/18】人気映画『キングダム』シリーズ第3作目となる『キングダム 運命の炎』に出演する俳優の吉沢亮(よしざわ・りょう/29)にモデルプレスがインタビュー。自身が演じるえい政の過去にフィーチャーされた同作への思いから俳優人生における運命の出会いまで、彼の内に秘めた熱い思いが見えてきた。

モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮(C)モデルプレス
◆山崎賢人主演「キングダム 運命の炎」

吉沢亮(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
吉沢亮(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年と、中華統一を目指す若き王を壮大なスケールで描く漫画「キングダム」(原泰久/集英社)は、2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始し、現在までに単行本は69巻まで刊行され累計発行部数9900万部(2023年7月時点)を記録。

今回描かれるのは、信(山崎賢人※「崎」は正式には「たつさき」)が、大将軍・王騎(大沢たかお)から「飛信隊」という部隊名を授かり、100人の兵達を率いて王騎と共に、超大国・趙の最強将軍たちの策略に立ち向かう「馬陽の戦い」。また、秦の若き国王・えい政の“中華統一”という途方もない夢を形作った、かつての恩人・紫夏とのエピソードも描かれる。

◆吉沢亮、えい政を自ら演じる思い・杏との共演

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢亮(C)モデルプレス
― 今回描かれた「紫夏編」や「馬陽の戦い」は原作の中でも特に人気の高いシーンだと思いますが、この2つを描くにあたり撮影にはどのような気持ちで臨まれましたか?

吉沢:僕が演じるえい政がメインとなる「紫夏編」は、原作を読んでいたときから大好きなストーリーでした。この映画が1から続いている中、あまり見えていなかったえい政の内面、真の強さがここで感じ取ることができると思います。何が彼を強くしているのか、えい政の根本を描くストーリーでもあり、映画で描くならぜひ自分で演じたいという思いがすごく強かったのでとても思い入れがあります。

― 「紫夏編」では幼少期のえい政を自ら演じられたとお聞きし驚きました。演じていて難しかったことはありますか?

吉沢:難しさを感じることはあまりなかったです。1のときもえい政の年齢は13歳くらいだったので『キングダム』において、年齢観は1ミリも気にしていないんです。ただ、若き王の持つ周りを惹きつけるカリスマ性や発する言葉の説得力、責任感といった部分は当時の彼にはまだ見えず、あくまでも普通に生活している少年として、背負っているものを下ろすことを意識しながら演じました。

― 撮影にあたり、紫夏役の杏さんと何か相談したことはありましたか?

吉沢:事前にお話することはなく、現場に入ってそのまま撮影に向かいました。紫夏役を杏さんが務めるとお聞きしたときからすごくぴったりだと思っていましたし、実際にお芝居を現場で拝見していても本当に素敵だったので、コミュニケーションを取って対峙するというより、自然と入り込んで向かい合うことができたと思います。杏さんの存在や醸し出す雰囲気に安心感があって、僕はすごく支えてもらっていました。

◆吉沢亮、運命の出会いを語る

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢亮(C)モデルプレス
― えい政にとって紫夏は自身の人生に大きな影響を与えた“光”のような存在ですが、吉沢さんご自身にも人生の転機となった出会いはありますか?

吉沢:1つと言われると難しいですが、基本は出会いの連続なので、どの現場で出会った人も運命の出会いだと思います。それこそ、この『キングダム』という大きな作品で繋がっている方々は『キングダム』以前から繋がっていた方が多く、どんどん作品を重ねて一緒にここまで辿り着いた気がします。そういう意味では、この作品はスタッフさんやキャストの方々、全てにおいて僕の中では大きな出会いでした。

― 今回、新キャストとして加わった山田裕貴さんとも、過去に共演経験が多数あったと思いますが事前に相談などされていたのですか?

吉沢:実は「出るよ」と話は聞いていたのですが、共演シーンはなかったのですっかり忘れていて、試写を観て「そういえば山田くん出てるのか」と思い出しました(笑)。それこそ『東京リベンジャーズ』(21)の撮影のときにこの話をしていたのですが、3年ほど前なので完全に忘れていました。

― 配役が万極だと聞いたとき、どのような印象を持ちましたか?

吉沢:ぴったりだと思いました。あの黒い感じは上手いだろうなと思っていましたが、見事に演じ切っていました。

◆吉沢亮、困難を乗り越えた方法

吉沢亮(C)モデルプレス
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― えい政は敵国で生まれた王の跡継ぎとして、幼いながらにただ1人で苦痛を耐え抜いてきましたが、吉沢さんは悩みや辛いことがあったときは誰かに相談されますか?

吉沢:しないです。悩んだらとことん悩みますが、2、3日経つとすぐ忘れるので、自分の中で時間とともに解決していきます。

― どうしても1人で抱えきれない困難や悩みを抱えたときは、どのように乗り越えられてきましたか?

吉沢:困難って概念が難しいですよね。もちろん仕事で「できるかな?」と不安を抱くことは沢山ありますが、“悩んでいる暇があったらやる”、“やるしかない”という気持ちで乗り越えています。あとは、やりたいことをマネージャーさんに言って場を設けていただいていることもあるので、そういう意味では色々な方に助けていただいています。

◆山崎賢人への厚い信頼「僕たちの道を照らしてくれるような人」

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢亮(C)モデルプレス
― 吉沢さんご自身と山崎さんについて、信とえい政の関係性のように重なる部分はありますか?

吉沢:「信なら突破口を開いてくれる」といったえい政の信に対する信頼は、僕も賢人に抱いています。賢人はずっと僕らの世代のトップを走り続けて、僕たちの道を照らしてくれるような存在なので、信のように道を切り拓いている男だと思います。同時に彼が何の仕事をしているのか、ずっと気になる存在でもあり、えい政から見た信のように、同じ仕事の仲間として尊敬する部分が大きくあります。

― 「キングダム」3作目ならではのこだわりや観てほしいポイントを教えてください。

吉沢:今までの3作の中で圧倒的に一番面白いと思います!ストーリーとアクションシーンの盛り上がりが良いバランスで組み込まれているので、観ていて全く飽きないですし、ずっと興奮したまま2時間を過ごせると思います。一瞬も欠けることなくしっかり観てほしいです。また僕個人としては、「紫夏編」はやっぱりすごく大事なシーンなので観ていただけたら嬉しいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆吉沢亮(よしざわ・りょう)プロフィール

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢亮(C)モデルプレス
1994年2月1日生まれ、東京都出身。2019年、『キングダム』で第43回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』、2022年のフジテレビ系月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』、映画『ブラックナイトパレード』では主演を務めた。近年の出演作は、『キングダム2 遥かなる大地へ 』(22)、『ファミリア』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』(23)など。

◆山崎賢人主演「キングダム 運命の炎」あらすじ

500年にわたり、七つの国が争い続ける中国春秋戦国時代。戦災孤児として育った信は、亡き親友と瓜二つの秦の国王・えい政と出会う。運命に導かれるように若き王と共に中華統一を目指すことになった信は、「天下の大将軍になる」という夢に向けて突き進んでいた。

そんな彼らを脅威が襲う。秦国への積年の恨みを抱く隣国・趙の大軍勢が、突如、秦への侵攻を開始。残忍な趙軍に対抗すべく、えい政は、長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命する。決戦の地は馬陽。これは奇しくも王騎にとって因縁の地だった。

出撃を前に、王騎から王としての覚悟を問われたえい政が明かしたのは、かつて趙の人質として深い闇の中にいた自分に、光をもたらしてくれた恩人・紫夏との記憶。その壮絶な過去を知り、信は想いを新たに戦地に向かう。100人の兵士を率いる隊長になった信に、王騎は「飛信隊」という名を授け、彼らに2万の軍勢を率いる敵将を討てという無謀な特殊任務を言い渡す。失敗は許されない。秦国滅亡の危機を救うため、立ち上がれ飛信隊。

運命に導かれ、時は来た。炎の如き熱き戦いがいま始まる。

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