鈴木京香、20年ぶりフジ連ドラ主演 一人二役で“大女優”になりすますコメディー<この素晴らしき世界>


【モデルプレス=2023/04/26】女優の鈴木京香が、7月スタートのフジテレビ系木曜劇場『この素晴らしき世界』(毎週木曜よる10時~)で主演を務めることが決定。鈴木が同局の連続ドラマで主演を務めるのは20年ぶりとなる。

鈴木京香(提供写真)
鈴木京香(提供写真)
◆鈴木京香、一人二役で“なりすましコメディー”「この素晴らしき世界」

今作は、完全オリジナルドラマ。普段はスーパーマーケットでパートをしており、家では夫と冷め切った関係の主婦・浜岡妙子(はまおか・たえこ/鈴木)が、ある日を境に大女優・若菜絹代(わかな・きぬよ/鈴木)としてなりすまし生活を送る姿をコミカルに描く“なりすましコメディー”作品。

ストーリー前半は“平凡な主婦”が家族にも内緒で女優の替え玉を演じるドタバタ劇を描くコメディー、後半部分では芸能界や一般社会の不正や矛盾に立ち向かっていく社会派ドラマの様相を強めていく。

さまざまな役で確かな演技力を魅せてきた鈴木が、今作では真逆なタイプの女性を一人二役で挑む。家族から「社会を知らない」とさげすまれている主婦・妙子と、妙子がなりすまし生活をする原因となった女優・若菜。常識人で普通な主婦と、周囲から“悪魔のような女”と恐れられる大女優という180度違った鈴木の表情を楽しめる。そして、平凡な主婦の日常から大女優の生活に放り込まれるコミカル設定で、コメディエンヌとしてのさらなる新しい一面も垣間見えそうだ。

浜岡妙子・52歳は年上の夫・浜岡陽一(はまおか・よういち)と息子のあきらと暮らす、どこにでもいる平凡な主婦。子育てとパートに追われながら、これといった趣味もなくただただ生きてきた。主婦業とパートをこなしながらも「お前は社会を知らない」と陽一とあきらからは低く見られる日々。そんな中、妙子はパート先や日常生活の中で誰かに尾けられているような、監視されているような、妙な視線を感じるように。陽一に相談するが、「意味なく不安になるのも更年期なんじゃ…」とまったく取り合ってもらえない。

視線を感じるようになってから2週間ほどたったある日、妙子の前に西條隼人(さいじょう・はやと)と名乗る者が現れる。それは女優・若菜絹代の事務所関係者だった。西條は若菜が週刊誌のスキャンダルがきっかけで若菜が国外へ失踪してしまったことを伝え、その若菜の身代わりとしてスキャンダルの釈明会見に出席してほしいと妙子に頼む。というのも、妙子と若菜は顔だけでなく声までもがそっくりで、事務所関係者も認めるほどだったのだ。突拍子もない内容に妙子は断るが、身代わりを務めることで得られる高額な報酬が頭から離れないのだった。

後日、西條らの説得と高額報酬につられて会見に出席することになった妙子。会見当日、若菜が所属するプロダクションの社長・比嘉莉湖(ひが・りこ)と、若菜の夫・水田夏雄(みずた・なつお)と出会い、いよいよ会見本番を迎えるのだが…というストーリー。

◆鈴木京香、20年ぶりフジ連ドラ主演

今作で主婦と女優の二重なりすまし生活を送ることになった妙子と大女優・若菜という2役を演じる鈴木は、映画『愛と平成の色男』(1989年)で女優デビュー。連続テレビ小説『君の名は』(1991年、NHK)でヒロインを務めると、『王様のレストラン』(1995年、フジテレビ系)、『きらきらひかる』(1998年、フジテレビ系)などの人気ドラマに立て続けに出演し、幅広いタイプの女性像を演じる。

主演を務めた映画『ラヂオの時間』(1997年)では、第21回日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞。映画『血と骨』(2004年)では第28回日本アカデミー賞にて最優秀主演女優賞を、『セカンドバージン』(2010年、NHK)では国際ドラマフェスティバルinTOKYO2011にて主演女優賞を受賞した。出演はドラマや映画だけにはとどまらず、CMや舞台にも多数出演し、舞台『Home, I’m Darling〜愛しのマイホーム〜』(2021年)では主演を務めた。今作では、『熱烈的中華飯店』(2003年、フジテレビ系)以来、20年ぶりのフジテレビ連続ドラマ主演となる。

◆木村佳乃・沢村一樹・マキタスポーツら共演

沢村一樹、木村佳乃、マキタスポーツ(提供写真)
沢村一樹、木村佳乃、マキタスポーツ(提供写真)
共演には、木村佳乃、沢村一樹、マキタスポーツが決定。木村演じる比嘉莉湖は、若菜が所属するプロダクションの社長。創業者でもある父が倒れたため急きょ社長に就任している。若菜にはひどい言葉を浴びせられ続けたが事務所を存続させるため耐えてきた。若菜が失踪したことで空いた大きな穴を埋めるために奔走している。

若菜の夫でどこかチャラついた雰囲気を醸し出す水田夏雄を演じるのは沢村。夏雄は大女優と結婚した男ながら元は売れない俳優で、結婚後は若菜のひも状態。若菜になりすます妙子に女優としての振るまい方などを優しく教える。

そしてマキタが演じる浜岡陽一は、妙子の夫。家事には一切協力せず、一人では食事も作れない。妙子のことは女性としても妻としても無関心。印刷会社に勤めており、若手モンスター社員の扱いに苦戦している。マキタは今作でフジテレビ連続ドラマへのレギュラー出演は初となる。

◆主題歌は小田和正に決定 約12年ぶりにフジ連ドラ主題歌を担当

小田和正(提供写真)
小田和正(提供写真)
今作の主題歌は小田和正の『what’s your message?』に決定した。同曲は、『この素晴らしき世界』のために書き下ろされた新曲。50年以上を誇るアーティスト活動の中で小田はさまざまなドラマ作品に楽曲を提供してきたが、フジテレビ作品での主題歌は『それでも、生きてゆく』(2011年)以来約12年ぶり。『東京ラブストーリー』、『恋ノチカラ』、などの名作に名曲で答えてきた小田が、今作ではどのような曲を生み出すのか。26日より配信が開始される。(modelpress編集部)

◆鈴木京香コメント

― フジテレビ連続ドラマ主演は約20年ぶりです。今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。

もう20年もたつのですね。時が過ぎてゆく早さに驚いています。おかげさまでこれまでもすてきなドラマにたくさん参加させていただきました。連続ドラマの現場でどれほどのいい時間を過ごさせていただいてきたのかと、改めて感謝の気持ちが湧いてきます。今作は20年前といわず、35年前くらいの気持ちに戻って“この素晴らしきドラマ”を楽しみたいと思っています。

― 今作は二人一役、二重生活がキーワードとなりますが、意気込みをお聞かせください。

一人二役を演じるのは初めてです。外見的な違いを工夫することも楽しいですし、それぞれの女性の生きてきた人生の違い、考え方の違い、愛情の持ち方の違いを、表情や仕草だけでも再現できたら。そして最終話ではそれぞれが違う世界を知り、ほんの少し成長できたらいいですね。

― 完全オリジナル作品となりますが、台本を読んでみての感想を教えてください。

懐かしいようで新しいドラマになると思いました。ヒューマンドラマでありサスペンスドラマであり、業界ドラマでもあり…どうぞご期待ください。

― 撮影で楽しみなことはありますか?

佳乃さんとは今回で二度目の共演になります。前回とはお互い全く違うキャラクターですから、ご一緒するのがとても楽しみですし、いつも現場を盛り上げてくださる沢村さん、マキタスポーツさんと、みんなでいたわり合いながら(笑)、夏の暑さに負けず撮影を進めていきたいと思います。

◆木村佳乃コメント

今まで、仕事上、いろいろなタイプの女性社長に接する機会がございました。今回は、今までの経験を生かし、女性が芸能事務所の社長をやる上での困難、またやりがいなどをしっかりと表現するのが私の役割と思っております。また、以前もご一緒させていただいたことがございますが、今回は鈴木京香さんと2人のシーンがたくさんあり尊敬する先輩なので、とっても楽しみにしております!ストーリーはまさに、芸能界の裏側が描かれており、大変興味深く読みました。そしてなんと、初のバーバ役でとってもうれしいです!

◆沢村一樹コメント

あれ?木曜よる10時枠の出演っていつ以来だっけ…?と思い、調べたら鈴木京香さんとの初共演『彼女たちの結婚』、『白い巨塔』以来20年ぶりでした。京香さん、木村佳乃さんとは何度か結婚した仲なので、チームワークのいい作品をお届けできるのでは。また、初共演のマキタスポーツさんの味のあるお芝居を間近で見られるのも楽しみです!

出来上がった台本は、あっという間に読み終えてしまいました。コメディーでもあり、サスペンスでもあるので平野(眞)監督の演出が楽しみです。ネタバレにならない範囲でお答えすると…私の役は、かなり怪しいです。

◆マキタスポーツコメント

俳優を本格的に始めて10年以上になりますが、フジテレビで初のレギュラードラマが決まり、非常に光栄でした。また完全オリジナル脚本というのも楽しみです。皆さんとじっくり共演したことはないので、どのシーンも楽しみにしています。特に鈴木京香さんとは夫婦役ということで一緒のシーンが多いので、どういった夫婦になるのか楽しみにしています。

普通の主婦が現実ではあり得ないことに巻き込まれていくコメディードラマですが、そのコメディーの中にあるリアリティーをどう伝えるかが面白いし、大切だなと思っています。私の役は典型的なダメな夫であり、父親だと思います。でも、そうした人間が一つ屋根の下にいた妻が秘密を抱えて変化していく姿に気付いて狼狽えたり、どういう反応をするのかは楽しみにしていただきたいと思います。

◆小田和正コメント

ドラマの主題歌を書くことになった。“コメディー”だと言う。楽しい曲がいいと言うことだろうか。しかし、気をつけなければいけない。コメディーにこそ強いメッセージが隠されている。台本を眺めつつ書いた。『what’s your message?』と言う曲になった。

◆プロデュース・鈴木吉弘(フジテレビ編成制作局ドラマ・映画制作センター)コメント

完全オリジナルで、大人のためのコメディードラマを作りたいと思いました。木曜日の夜に、家族でケラケラと笑いながら、楽しんでいただけたらと思います。日本最高峰のコメディエンヌ・鈴木京香さんを主演に、木村佳乃さん、沢村一樹さん、マキタスポーツさんという演技派の方々との掛け合いが、毎週繰り広げられることになります。きっと痛快で軽妙な、素晴らしい世界観を作り上げてくれるだろうと、今から撮影が楽しみでなりません。(担当作品で)小田和正さんに主題歌を書いていただくのは『恋ノチカラ』の『キラキラ』以来。今回も作品に寄り添った素敵な歌を届けていただきました。

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