宮田愛萌が救われた日向坂46齊藤京子の言葉 何度も考えた卒業に「未練はない」と言い切れる理由…“2つの夢”叶えた先に見えてきた道<「きらきらし」インタビュー>


【モデルプレス=2023/03/01】日向坂46から1月をもって卒業したばかりの宮田愛萌(みやた・まなも/24)が、初の小説集『きらきらし』を2月28日に刊行。グループ卒業を経て、いま彼女は何を考えているのだろうか。約4ヶ月間の休養期間で得たものや今後の活動について語ってくれた。<モデルプレスインタビュー>

モデルプレスのインタビューに応じた宮田愛萌 (C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた宮田愛萌 (C)モデルプレス
◆宮田愛萌、小説家という夢

宮田愛萌「きらきらし」表紙(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌「きらきらし」表紙(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田が高校生の時に出会い、その自由さ・面白さ・奥深さに魅了され、大学でも学んだのが万葉集。本書は、その万葉集から好きな和歌を5首選んで、歌から自由に想像を膨らませていった連作短編小説集だ。

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
2018年に、短編小説集『最低な出会い、最高の恋』への参加で小説家デビューを果たしている宮田。元々文学にとても興味があったというが、いつから“小説家”という夢を抱いたのだろうか。

「本当に小さい子供の頃は小説家になりたいと思っていましたが、少し大きくなって、中学生・高校生の時は全くそんなことは思わず、ただの趣味として書いていました。

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
でも、お仕事で色々文章を書いたり、ブログや『ひらがな推し』(日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』の前身番組)での「もしもその作品の書き出しだけを書くなら」というお題で書いた“書き出し王決定戦”などで文章を書かせていただいたりしていく中で、みんなに褒めてもらうことが多くなって、小説を書いてみたいと思うようになりました。

この小説集を書きたいと思ったのはまだ卒業を決める前で、卒業がきっかけになったのかは分からないですが、『やりたいです』とずっと言っていたことが実現できました」

◆宮田愛萌が悲しみを乗り越えた方法

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田は、2017年にけやき坂46の2期生として活動を開始し、いつでも全力で“アザトカワイイ”を表現する姿でファンを虜にしてきた。

「ひなくり2022」(2022年12月18日開催)の卒業挨拶で、約5年間の活動を終えた宮田に「もっと早く卒業しちゃえばよかったって思ったことが何回もあった」とこぼしていた真意を聞いてみた。

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
「(2020年11月に)休養する前、体調がとても悪かったので卒業したいと思っていましたが、周りに相談したら『1回休養してみたら?』と提案されて休養することになりました。せっかく『休養』という形にしたのだから、もう1回活動したいと思い復帰しましたが、やはり活動をしてみて思うようにできなかったので、また『卒業しようかな』とずっと考えていました」

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
2020年11月から2021年3月まで約4ヶ月間の休養期間。一体どのように過ごし、何を考えていたのかと問うと、宮田からは意外な答えが。

「学業が忙しくて勉強に集中していたのもあって、実は何も考えていなかったです。大学を卒業することができて、大学がなくなったら楽になるかなと思って、また活動しようと思うようになりました。

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
休養前は、体が思うように動かなかったので嫌だなと思っていたのですが『休養してしまえばあとは治すだけだ』とそこまで落ち込んだり辛くなったりすることはなかったです。メンバーも『1回治して戻っておいで』『休んでよかったよ』と言ってくれたこともあって、戻ることにためらいも全くなかったですし、とても温かく迎えてくれるグループだと知っていたので、大丈夫だと思っていました」

◆宮田愛萌、齊藤京子の言葉に感激

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田自身の心の強さはもちろんのこと、メンバーとの深い信頼関係があってこそ、彼女は休養期間から復帰へとためらいなく進むことができた。

「休養前も休養後も(齊藤)京子さんがさりげなく『無理してまでやらなくて大丈夫だから』『やばかったら休んで良いからね』と、体調が悪い時にいつも声をかけてくれていました。そうやって言葉をさらっと言って去っていくのでとてもかっこいいなと思っていました」

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
「ひなくり2022」で宮田の口から語られた、日向坂46・OGの柿崎芽実(1期生/2019年卒業)と井口眞緒(1期生/2020年卒業)も宮田を支えてきた「大切な存在」なのだろう。

「芽実さんは2人でぶりっ子コンビをやっていたのもあって、最初から仲良くさせていただいていました。約2年半とそこまで長い期間ではなかったですが、それでも一緒に活動してきて学んだことは大きかったです。あととても可愛かったですし!(笑)いつも素敵だなと思って見ていて、卒業後もライブを観に来て下さった時に写真を撮るほど大好きな先輩です。

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
眞緒ちゃんは、最初から私の面倒をずっと見てくれていて、とにかく気を遣わせないようにしてくれていました。しょっちゅうご飯に連れて行ってくれたり、お家に泊まりに行ったり、たくさん話しかけてくれたりと、眞緒ちゃんが私にしてくれたことを私も下の子にしてあげようと思うきっかけになりましたし、先輩としてどういう行動をすべきか、後輩との接し方をとても学びました。

私も3期生、特に(森本)茉莉とはしょっちゅうご飯に行くほど仲が良くて、この間もかき氷を食べてお茶をしました。他には4期生ともミーグリ(オンラインミート&グリート)の休憩時間に話せたので、すみれ(宮地すみれ)とはご飯に行く約束をしています」

◆宮田愛萌、アイドルへの未練は?

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
卒業発表時には「もう少しアイドルでいたかったような気持ちもあるような、ないような」と自身のブログに複雑な心境を記していたが、今も未練はあるかと問うと「今のところ残っていないです」ときっぱり。

「アイドルでなくても、いい意味で『私は私だ』と変わらなかったので、別にいいのかなと思って。ライブやミーグリでのファンの方との交流はとても楽しくて大好きなので、それはもう少しやりたかったかもという気持ちはありますが、卒業にはそういった後悔も必要だと思っているので、そう考えると未練はないです」

◆宮田愛萌、今後の活動に言及

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
アイドルとしての自分に終止符を打った宮田は、これからどんな未来を見据えているのだろうか。

「この先、小説家の活動ができるのかはまだ分からないですが、やってみたいとは思います。色々な人が読んで『あ、この感情を知っているな』と覚えのあるもの、何か共感できるようなものを書けたらいいなと思っています。

あとは、色んな人にどんな本が好みか聞いて、本の紹介をしてみたいです。『この人とは全く趣味が合わないな』という人にも逆に頑張って勧めてみます(笑)。私もそういう機会で色んな本を読むきっかけにもなりそうですし、今まで私がおすすめした本を皆さんが結構読んでくださっているのが嬉しくて。あとは、本を事前に読んできてその感想をみんなで話すといった読書会もやってみたいです」

宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
とにかく“本”にまつわる仕事のアイデアが次々と浮かんでくる宮田の頭の中には、意外な選択肢も。

「タレント活動はあまりしないと思いますし、私は就職も考えているんです。しばらくはとりあえずのんびりしようと思っていますが、大学1年生の時にアルバイトをしていたことがあるので、今また探していて、本屋さんや出版社さんで働きたいと思っています。あと、司書の資格を持っているので、私立の中高一貫校の学校司書の面接も受けてきましたが、『ネイルってOKですか?』と質問したら落ちてしまいました(笑)」

◆宮田愛萌の夢を叶える秘訣

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
時に周囲を驚かせる宮田の発言や行動力には、今までアイドル、小説家と1つ1つ夢を叶えてきた秘訣が隠されていた。

「夢を叶える秘訣は『声に出すこと』プラス『売り込むこと』です。

例えば、書き物に関して私は最初、ブログで本の紹介をしたり、眞緒ちゃんと2人で考えた小説を『スナック眞緒物語』と題してブログで連載したりしていました。それを定期的に更新して実績として言えるくらいにして、『私はこんな文章が書けます』『こういう本を読んでいます』と周りに言うことでお仕事に繋がってきたのかなと思っています。やっぱり夢に対して1つ1つ自分ができること・できないことを考えていくと、こうした方がいいのかなと道が見えてきました」

◆宮田愛萌こぼれ話

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
アルバイトや就職を考えているという発言で驚きを隠せなかった記者に「カフェで『お冷どうぞ~』ってやっているかもしれないですよ!会ったらサービスしますね!」とお茶目な一面も見せていた宮田。

さらに、とびきりの笑顔で話してくれたのは『きらきらし』のモチーフとなった「万葉集」の舞台である奈良でグラビア撮影をした時のできごとだった。

金魚ミュージアムで撮影する宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
金魚ミュージアムで撮影する宮田愛萌(C)熊木優/スタイリスト:北川沙耶香、ヘアメイク:田村直子(GiGGLE)
「金魚ミュージアムというところで撮影している時に『わぁ!可愛い』『モデルさんみたい』と沢山の人に言われたんです。そんなに『可愛い』『可愛い』と直接言われることがないから、私はもうニッコニコで撮影していてとても印象に残っています。

同世代の女の子たちが日向坂46のメンバーということを知らずに、ただ私が撮影している様子を見て『可愛い』と言ってくれていたのはとても嬉しかったです。だって、『アイドル』と言われたらみんな可愛いじゃないですか!(笑)その“アイドルフィルター”がない状態で褒められたことが嬉しくて、周りの人に『可愛いだって!』と言って、とても調子に乗っていました(笑)」

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
アイドルとしても沢山の人に愛された宮田が「可愛い」の一言で無邪気に喜ぶ姿は、想像しただけで微笑ましく感じた。(modelpress編集部)

◆宮田愛萌プロフィール

宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田愛萌 (C)モデルプレス
宮田は、1998年4月28日生まれ、東京都出身。

2017年にけやき坂46(現・日向坂46)の追加メンバーオーディションによって、2期生としてデビューした。体調不良により、2020年11月から休養していたが、2021年3月に復帰。2022年9月にグループからの卒業を発表、同年12月18日の『ひなくり2022』にて卒業の挨拶を行い、2023年1月をもってグループから卒業した。

グループ活動と並行して、2021年3月22日には國學院大學文学部を卒業。2018年11月に、短編小説集『最低な出会い、最高の恋』への参加で小説家デビューを果たすと、グループ卒業後もその文才を発揮している。


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