「第14回TAMA映画賞」広瀬すず・松坂桃李ら受賞者発表 新人賞には磯村勇斗・横浜流星ら


【モデルプレス=2022/10/06】「第14回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が、6日に発表された。女優の広瀬すず、俳優の松坂桃李らが受賞となった。

(上段左から)佐藤二朗、広瀬すず、松坂桃李(下段左から)磯村勇斗、横浜流星、河合優実(C)モデルプレス
(上段左から)佐藤二朗、広瀬すず、松坂桃李(下段左から)磯村勇斗、横浜流星、河合優実(C)モデルプレス
◆広瀬すず・松坂桃李ら「第14回TAMA映画賞」受賞

「第13回TAMA映画賞」授賞式(C)2021 TAMA CINEMA FORUM
「第13回TAMA映画賞」授賞式(C)2021 TAMA CINEMA FORUM
同賞は2009年にスタートし、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したものとなっている。

広瀬すず(C)2022「流浪の月」製作委員会
広瀬すず(C)2022「流浪の月」製作委員会
「最優秀作品賞」は『LOVE LIFE』(深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同)と『ハケンアニメ!』 (吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同)。「特別賞」は『メタモルフォーゼの縁側』(芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同)と『恋は光』(小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同)。

松坂桃李(C)2022「流浪の月」製作委員会
松坂桃李(C)2022「流浪の月」製作委員会
「最優秀男優賞」には『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』の佐藤二朗と『流浪の月』の松坂、「最優秀女優賞」には『PLAN 75』の倍賞千恵子と『流浪の月』の広瀬が選ばれた。

横浜流星(C)2022「流浪の月」製作委員会
横浜流星(C)2022「流浪の月」製作委員会
また、本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰する「最優秀新進男優賞」には磯村勇斗、横浜流星、「最優秀新進女優賞」には河合優実、伊東蒼が選ばれている。

なお同賞の授賞式は11月26日にパルテノン多摩大ホールで行われる。(modelpress編集部)

◆「第14回TAMA映画賞」各賞受賞理由

<最優秀作品賞>

・『LOVE LIFE』
平和な日常が一転し、深い哀しみやばかばかしいほどの虚しさに覆われたヒロインが、深層にあった愛を選び、踏み出していくさまは人生の本質を映し出した。

永山絢斗、木村文乃ら(C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
永山絢斗、木村文乃ら(C)2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
・『ハケンアニメ!』:
好きを原動力に邁進する登場人物たちと映画製作に関わった人々の情熱がリンクし、大きな共感と明日への希望を見せた。

吉岡里帆ら(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
吉岡里帆ら(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
<特別賞>

・『メタモルフォーゼの縁側』
75歳のまっすぐな「好き」と17歳の内に秘めた「好き」の響きあいが、自分らしく自由に生きる喜びを縁側のひだまりのように教えた。

芦田愛菜、宮本信子(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
芦田愛菜、宮本信子(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
・『恋は光』
独自のファンタジー世界を構築し、趣きのあるロケーションや魅力的なキャラクターを活かして、恋愛映画の枠組みを越えた作品を誕生させた。

神尾楓珠、西野七瀬(C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
神尾楓珠、西野七瀬(C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会
<最優秀男優賞>

・佐藤二朗
『さがす』において、多面性のある父親役の多彩で濃淡をつけた演技は、観客を震撼させると共に感動に導き、役者としての凄みを見せた。

佐藤二朗(C)2022「さがす」製作委員会
佐藤二朗(C)2022「さがす」製作委員会
・松坂桃李
文という人間が抱え続けた繊細な感情の機微を零すことなく演じ、長い年月をかけた愛の灯を静かに的確に表現することで観客を物語へ引き込んだ。

<最優秀女優賞>

・倍賞千恵子
長寿が祝福されない世相においても日々の暮らしを大切に営み、人間が根源的に持つ「生」の力が何より優先することを示した。

倍賞千恵子(C)2022「PLAN 75」製作委員会/Urban Factory/Fusee
倍賞千恵子(C)2022「PLAN 75」製作委員会/Urban Factory/Fusee
・広瀬すず
過去の傷を背負い生きてきた更紗が愛する人との再会によって抑圧から解放され、溌剌と息づく様は燃え立つ愛の炎のように静かな美しさを放った。

<最優秀新進監督賞>

・片山慎三監督
予想できない展開のなかで命の尊厳や家族愛を描く構成力と、衝撃的なシーンや心に残るカットにより、男を狂気の沙汰に追い詰める演出力が絶妙に調和した。

「こちらあみ子」より(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ
「こちらあみ子」より(C)2022「こちらあみ子」フィルムパートナーズ
・森井勇佑 監督
常識に染まる前のピュアな心を持ち、自由闊達なあみ子の視点を通して、不条理な出来事を達観して描く世界観が秀逸だった。

佐藤二朗ら(C)2022「さがす」製作委員会
佐藤二朗ら(C)2022「さがす」製作委員会
<最優秀新進男優賞>

・磯村勇斗
『ビリーバーズ』において、欲望との葛藤や内なる狂気を表現し、人間の振り切れるほどの幅を演じ分けられる俳優としての力量を見せた。

磯村勇斗(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
磯村勇斗(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
・横浜流星
『流浪の月』において、恋人の心が離れていると悟ったときの豹変した姿に心の闇の深さがずしりと伝わり、俳優として底知れぬスケールを感じさせた。

<最優秀新進女優賞>

・河合優実
さまざまな役柄で物語を動かす印象的な役作りを行い、洞察力・想像力に裏打ちされたメッセージを籠めた視線が観客の心を射抜いた。

河合優実(C)2022「PLAN 75」製作委員会/Urban Factory/Fusee
河合優実(C)2022「PLAN 75」製作委員会/Urban Factory/Fusee
・伊東蒼
『さがす』において、孤独と不安に苛まれながら思慮深さや健気さを失わず果敢に父の真実をさがし求める姿は、観客の心を強く掴んだ。

伊東蒼(C)2022「さがす」製作委員会
伊東蒼(C)2022「さがす」製作委員会


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