吉高由里子、3回目の舞台で眞島秀和らと共演 悲喜劇を描く<クランク・イン!>


【モデルプレス=2022/05/13】俳優の眞島和秀、女優の吉高由里子らが出演するM&Oplaysプロデュースの舞台「クランク・イン!」が、10月7日~30日に東京・本多劇場(その後、静岡・大阪・愛知公演あり)にて上演されることが決定した。

(左上から時計回り)吉高由里子、眞島秀和、秋山菜津子、富山えり子、伊勢志摩、石橋穂乃香「クランク・イン!」ビジュアル(提供写真)
(左上から時計回り)吉高由里子、眞島秀和、秋山菜津子、富山えり子、伊勢志摩、石橋穂乃香「クランク・イン!」ビジュアル(提供写真)
◆岩松了最新作「クランク・イン!」

本作は、日本のチェーホフと呼ばれ、人間の内部で無意識に動く感情を説明的なせりふを排し、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある劇作家であり演出家・岩松了氏の新作。ある映画監督の妻と、その監督の愛人であった女優という、かつて1人の男をめぐって憎みあった2人が、時を経て共感とも友情ともとれる感情を抱いていく様を、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマとして描き評判を呼んだ『そして春になった』(2020年上演)。この『そして春になった』を下敷きに、映画製作の現場で繰り広げる、ある新人女優の死をめぐる映画監督と女優たちの愛憎と葛藤を悲喜劇として描く。

◆眞島秀和・吉高由里子ら「クランク・イン!」出演決定

女たちに追いつめられる映画監督で、本作唯一の男性出演者には、確かな演技力でシリアスからコメディまで多彩に演じ分ける眞島、強烈な存在感を放つ女優・ジュンには、役柄同様に数多くの映像作品で様々な表情を魅せる吉高、ジュンの存在に追い込まれていく主演女優には、これまで数多くの演劇賞を受賞してきたベテラン秋山菜津子。更に伊勢志摩、富山えり子、石橋穂乃香と個性派キャストが結集した。一人の男を巡る愛憎劇となっている。

岩松氏の作品に初出演となる眞島は「岩松さんとは俳優として何度も共演させていただいていますが、演出と演者という立場になった時にどうなるのか、これもやはりワクワクする気持ちと、ビビり倒している気持ちが同時進行しております」と心境を告白。

また、舞台3回目の挑戦となる吉高は「どんな世界が見えるのか、どんな感情が揺さぶられるのか。まるで部活動のように毎日顔を合わせて、一から作品を作り上げていく時間がスタッフさんと共演者さんとどんな仲間になっていき、そこにはどんな日々が待ち構えているのか…。不安もたくさんありますが、皆さんと一緒に楽しい日々と学ぶ日々を満喫したいなと思います」と意気込みを語った。(modelpress編集部)

◆あらすじ

1人の新人女優・堀美晴が亡くなった。そのために暗礁に乗り上げていた映画の製作が、全員の「この映画を完成させなければ!」という思いで、クランクインの時を迎えた。

堀美晴の葬儀は撮影所内でごく内々にすませられた。監督の別荘の湖に溺れて死んだ事故となっていたが、真相はよくわからないままだったのだ。事故ということになっていたが、彼女が事故当時もっていたはずのお気に入りだったポシェットが見つからないことなど、本当に事故なのか、あやふやな状況だった。

しかし、映画を完成させるために、動き出さなければならない。そんな状況下での撮影だったため、監督・並木顕之(眞島秀和)の殺気だった緊張感に満ちた指揮ぶりは常軌を逸していると言ってもよかったろう。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの主演女優・羽田香織(秋山菜津子)にも容赦ないダメ出しが飛ぶ。そんな中、プロデューサーの紹介でそれなりの役に抜擢された女優・ジュン(吉高由里子)が徐々に存在感を増してくる。

撮影のために世間から隔絶された場所で、主演女優、マネージャー(富山えり子)、ベテラン女優(伊勢志摩)、若手女優(石橋穂乃香)、それぞれの思惑と、監督への愛憎が次第に彼を追い詰めてゆく。堀美晴は殺されたのか、だとしたら誰が彼女を殺したのか…映画の現場は次第に混沌としていき、そしてやがて悲劇的な結末を迎える。

◆岩松了コメント(作・演出)

2020年の12月に上演した『そして春になった』という女性の2人芝居をベースに、男性1人が女性に囲まれるという構成で、映画の撮影現場を舞台にその後の物語を作りたいと思いました。眞島さんは予定していた別の作品がコロナ禍で中止になってしまったので、作品作りを実現したかった。これまでしっかりと仕事をこなして、厚みがある役者さんなので、この役は眞島さんに合うと思ってお願いしました。

吉高さんは、デビューしたばかりの頃にドラマで共演しているのですが、その時の印象が強く、いつか自分の作品に出て欲しいと思っていました。男気がありそうで、稽古が楽しみですね。秋山さんはとても信頼している役者さんで、今回は意地悪な役をやってもらいたいと思っています。またご一緒したいと思いながら、15年ぶりになってしまいました。今回は、ちょっと変わった美術を考えていて、演劇を見たことがない人にも楽しんでもらえると思います。とにかく見に来てほしいですね。

◆並木顕之役:眞島秀和コメント

久しぶりに舞台に立てるという喜びと不安、そして楽しみだなぁという気持ちが同時進行しております。岩松さんとは俳優として何度も共演させていただいていますが、演出と演者という立場になった時にどうなるのか、これもやはりワクワクする気持ちと、ビビり倒している気持ちが同時進行しております。久しぶりに本多劇場に立てることが決まりました。見応えのある作品をお届けします!よろしくお願い致します!!

◆ジュン役:吉高由里子コメント

舞台は3回目の挑戦になります。出演が決まった時も今も、まだ手元に本がないので少し先の未来を想像する日々を、ソワソワしながら過ごしています。

どんな世界が見えるのか、どんな感情が揺さぶられるのか。まるで部活動のように毎日顔を合わせて、一から作品を作り上げていく時間がスタッフさんと共演者さんとどんな仲間になっていき、そこにはどんな日々が待ち構えているのか…。不安もたくさんありますが、皆さんと一緒に楽しい日々と学ぶ日々を満喫したいなと思います。よろしくお願いします。

◆羽田香織役:秋山菜津子コメント

岩松作品に呼んでいただくのは、2007年の「死ぬまでの短い時間」以来15年ぶりです。その間、岩松さんとは別作品の舞台で共演させていただいたり、劇場でばったりお会いすることもあり、そんなに時間が経っていたとは思いませんでした。もちろん、今回は出演が決まり、とても嬉しかったです。

岩松作品の魅力は、私などが簡単には語ることはできませんので、独特の空気感をどうか劇場で皆さんに感じていただければと思います。この共演者、スタッフの皆さんとどのような作品になるのか、楽しみにしていて下さい!

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