新語・流行語ノミネート「NFT」とは?BTSらアイドルの“デジタルトレカ”可能性も話題に


【モデルプレス=2021/11/05】「2021ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30が4日に発表され、“非代替性トークン”を表す「NFT」がノミネート。偶然にも同日、BTSらを擁するHYBEがオンライン会社説明会を開き、NFT事業の展開を強化することを発表した。これを受け、“デジタルフォトカード”“デジタルトレカ”などのワードがアイドルファンの間でも話題となっている。

BTS/photo by Getty Images
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◆新語・流行語にもノミネート「NFT」

NFT(Non-Fungible Token)は日本では“非代替性トークン”と呼ばれ、簡単には言えば、コピーが容易なデジタル作品やデータの所有権などを示し、本物であることを証明する仕組み。

コピーがしやすく、オリジナルを定義することが難しかったデジタルデータだが、NFTの技術を用いればオリジナルを証明することができる。

◆HYBE、NFT事業を推進“デジタルフォトカード”とは…

パン・シヒョク氏/photo by Getty Images
パン・シヒョク氏/photo by Getty Images
HYBEは説明会にて、仮想通貨サービス「Upbit」の運営で知られるDunamuとのパートナーシップを発表。HYBEのパン・シヒョク氏は、両社の合弁法人を通じて、商品がファンのデジタル資産となるよう「NFT事業を展開していく予定だ」と説明した。

HYBEのパン・シヒョク氏は、NFTによるデジタル資産の1つとして、CDやDVD等の特典としてファンにも人気の“フォトカード”を例に挙げた。日本では、通称“トレカ”と呼ばれてることが多いこのフォトカード。

TOMORROW X TOGETHER/photo by Getty Images
TOMORROW X TOGETHER/photo by Getty Images
パン・シヒョク氏は新たなフォトカード形態の展望として「通常は、数量限定で発行されるため、ファン同士で交換することもある。このようなフォトカードが、デジタル上で固有性を認められ、永久的に所蔵可能になるだけでなく、Weverseのようなファンコミュニティで収集・交換・展示が可能になるなど、より多様で安全な方法で、ファン経験を広げる方法が生まれたらどうか、Dunamuと具体化している」と明かした。

そして、イメージ以外にも、映像、音楽、声など共通認識的な経験が可能になる方法についても考えを巡らせているとし「ファンが“デジタルフォトカード”を活用して、自分のアバターと仮想空間を作り、それをアーティストに見せる日もそう遠くないと思う」と付け加えた。

◆“デジタルトレカ”賛否両論も…進化し続けるエンターテインメント産業

SEVENTEEN/photo by Getty Images
SEVENTEEN/photo by Getty Images
Dunamuのソン·チヒョン議長はNFTについて「『世界でたった一つ』だということを、誰もが信じられるように、安全かつ確実に証明できるデジタル資産」と紹介。

現在アイドルらの画像等のコンテンツは、ほぼ無制限にコピーが可能であることから無数に複製が出回っているが、NFTを使用するとインターネット上でも“唯一の本物”を証明することができる。

 ENHYPEN(C) BELIFT LAB<br />
ENHYPEN(C) BELIFT LAB<br />
フォトカードに関してはカードをコレクションするファンも多く、高額転売や偽造品の販売が際限なく行われている状況だが、NFTによる“デジタルグッズ”となれば、唯一無二のものとしてファンのコミュニティの中だけで価値が担保され続けることとなるのだ。

しかし、デジタルではない実物のカードに愛着のあるファンはもちろん多い。現状、SNS上では戸惑いの声の方が多い印象だ。

BTS/photo by Getty Images
BTS/photo by Getty Images
ただアイドル産業では、ファンコミュニティープラットフォーム、メタバース戦略など、最先端のデジタル技術が次々に持ち込まれている。エンターテインメント業界のデジタル変革に最も適応していくのは、やはり献身的なファンなのかもしれない。(modelpress編集部)

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