蒼井優・横浜流星・池田エライザらが受賞「エル シネマアワード2020」


【モデルプレス=2020/12/07】7日、「エル シネマアワード2020」が史上初のELLE Japan公式YouTubeとTwitterにてオンライン生配信で開催され、女優の蒼井優、池田エライザ、俳優の横浜流星らが受賞した。

(左から)蒼井優、黒沢清監督、横浜流星、池田エライザ(提供写真)
(左から)蒼井優、黒沢清監督、横浜流星、池田エライザ(提供写真)
◆「エル シネマアワード2020」

その年に公開された映画の中からベスト作品や映画人を表彰する同賞。生配信では、文化人やジャーナリスト、エル・エディターなどの投票によって、2020年に公開された国内外の映画の中からべスト映画を決定。さらに日本の映画界において、輝く女優に贈る「エル ベストアクトレス賞」、優れた監督に贈る「エル ベストディレクター賞」、新世代をけん引する映画人に贈る「エルガール賞(※今年はエル・ガール ニューディレクター賞)」、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る「エル メン賞」の4部門の発表を行った。

蒼井優(提供写真)
蒼井優(提供写真)
「エル ベストアクトレス賞」には蒼井が選出。2020年は『ロマンスドール』『スパイの妻<劇場版>』『おらおらでひとりいぐも』と、3本の映画に出演。特に主演を務めた『スパイの妻<劇場版>』では作品としても第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、世界の映画界でも唯⼀無二の女優として認められた年となった。来年は映画『るろうに剣心 最終章』の公開も控えている。受賞者VTRでは「ヴァレンティノ」の黒のロングドレスに、「ショパール」のダイヤモンドのネックレスを着用し、シンプルながらも凛として美しい輝きを放っていた。

「エル メン賞」は横浜が受賞。2020年は映画『きみの瞳(め)が問いかけている』にW主演として出演し、天才キックボクサー役という難役を、世界大会で優勝したこともある空手経験を活かし、心揺さぶる圧倒的な純愛像で演じ切った。さらに、2020年は日本アカデミー賞新人俳優賞に加え、エランドール賞新人賞を受賞し、映画界のみならずドラマ界でもより一層存在感が増した年でもあった。また、世界的ファッションブランド「ディオール」のメンズ初のジャパンアンバサダー就任や、「第15回ソウルドラマアワード」を受賞するなど、グローバルな活躍も目立った。受賞者VTRで着用したのは「ディオール」の洗練されたスーツスタイルで、ブランドの顔として堂々と着こなし、受賞ムードを盛り上げていた。

横浜流星(提供写真)
横浜流星(提供写真)
「エル・ガール ニューディレクター賞」には、池田が選出。2020年はNetfilx配信の『FOLLOWERS』、映画『⼀度死んでみた』など女優として活躍する傍ら、初めての監督作品、『夏、至るころ』を発表。監督・原案を手掛けた同作では、10代で上京した彼女自身のエピソードを原案に、オリジナル脚本を映像化した作品で瑞々しい演出力を発揮し、韓国で開催された第21回全州国際映画祭、中国の第23回上海国際映画祭に正式招待された。未来の映画界を担う次世代クリエイターとして、今後の活躍が楽しみな存在だ。受賞者VTRでは「フェンディ」のドレスに、「ブルガリ」のジュエリーをまとい、受賞に華を添えた。

そして「エル ベストディレクター賞」には、日本を代表する映画監督・黒沢清監督が選出。今年は『スパイの妻<劇場版>』にて、歴史の闇に初めて挑み、見事、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、日本人が同賞を受賞するのは17年前の『座頭市』の北野武監督以来という快挙を成し遂げた。“世界のクロサワ”時代の到来を告げるにふさわしい作品として、世界から大ききな評価を受けた。受賞者VTRで着用したのは「アルマーニ」のタキシード。

また、「エル シネマ大賞」には『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(グレタ・ガーウィグ監督)が選出された。ELLE Japan公式YouTubeとTwitterで行われたオンライン生配信では、受賞者のひとりである池田もゲストで登場し、受賞の喜びとともに、MCのエル編集局長・坂井佳奈子と映画ライター・よしひろまさみ氏とともに、映画愛がにじみでるトークを展開した。(modelpress編集部)

◆「エル ベストアクトレス賞」蒼井優/「スパイの妻<劇場版>」

賞をあげてもいいかなと思っていただけたのは、とてもありがたいですし、自分の中で迷いながら、悩みながら、作品をやっていたので、頑張れという意味だと思って、ありがたく受け取らせていただきます。

経験したことのない時間を、世界中のみなさんが過ごした1年だったと思いますが、たくさんのことを考えるきっかけにもなりました。改めて、こんな状況のなかだからこそ、映画や舞台でしか得られないエネルギーがあるということを知ることができて、今よりもう少し背筋を伸ばして作品づくりに挑んでいきたいと思うようになりました。

◆「エル メン賞」横浜流星/「きみの瞳が問いかけている」

素敵な賞をいただけて、光栄に思っています。いろいろなことがあった⼀年でしたが、人の優しさに救われた年でもありました。「きみの瞳が問いかけている」では、作品が良くなるように、観てくださる方々の心を動かせるように、という思いで、全力で役として生きていました。

自分の中でとても手応えを感じた作品だったので、少しでも皆さんの心の中に届いているのかと思うと嬉しいですし、僕自身も人として学ぶことが多かったので、これからもずっと心に残るような大切な作品となりました。

◆「エル・ガール ニューディレクター賞」池田エライザ/「夏、至るころ」

ファッションの誌の中でも特に映画への愛情を今までたくさん企画されてきたELLE(エル)から、本当に栄誉ある賞をいただけて、すごく幸せです。改めて私ひとりでとった賞ではなく、たくさんの方に支えられて賞をいただけたんだなと感じています。

初めての監督としての経験は、女優をしていたからといって決して楽なことはなく、たくさんのことを学びながらでもポジティブで思いやりのある、奇跡のような現場で、とても幸せでした。これからも、自分で自分に制限をかけずにいろいろなことを学び続ければ、可能性が広がっていくことを、私を通じて誰
かに伝わったらいいなと思っています。

◆「エル ベストディレクター賞」黒沢清/「スパイの妻<劇場版>」

ファッション雑誌の賞をいただくということは予想もしていなかったので、本当にびっくりしました。「スパイの妻」という映画は、これまでになく衣装やメイク、髪型などに相当気を使って作りましたので、そのことが評価されたのかな、と思っております。ベネチア映画祭の銀獅子賞をいただいたことは、先に進むための第⼀歩であるというのがハッキリと自分の中で位置付けられています。

今年は映画を作ることはできませんでしたので、来年こそは、新しい映画をなんとしても作りたい。それが私にとって「スパイの妻」以降の新しい次の一手になるだろうと思います。今年はコロナ禍でエンターテイメントをみんなで観る、観た人と話し合う、おしゃべりし合うというような場が残念ながらすごく制限されてしまって、それがとてもつらいことでした。そのような場は、遠からず取り戻せるだろうと信じています。

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