乃木坂46与田祐希「ぐらんぶる」銀幕デビューで感じた“もどかしさ”――「結果を残したい、頑張りたい」力強く語った未来のこと


【モデルプレス=2020/08/07】乃木坂46の次代を担う一人、与田祐希(よだゆうき・20)が映画『ぐらんぶる』(公開中)のヒロイン役でスクリーンデビューを果たす。これまでライブ、テレビ、ファッション誌、様々な場所で表現力を磨いてきた。新たな挑戦、だからこそ見えてきたもの――。

「今は理想のお芝居ができない自分にもどかしさを感じる」「演技のお仕事がこれからもっとできるように結果を残したい、頑張りたい」

モデルプレスのインタビューに応じた与田祐希(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じた与田祐希(C)モデルプレス
◆与田祐希「絶対に成長するつもりで臨んでいます」

与田祐希(C)モデルプレス
与田祐希(C)モデルプレス
「初めて演技のお仕事をさせていただいた頃は“楽しい”とか“面白い”とか、そういう気持ちの方が大きかったんですけど、やっていくうちに“難しい”とか“悔しい”といった感情の方が強くなってきました。今は理想のお芝居ができない自分にもどかしさを感じるんです」

「モブサイコ100」(2018年/テレビ東京)で女優デビューし、「ザンビ」(2019年/日本テレビ)、「乃木坂シネマズ~STORY of 46~ 第7話『嗚呼!素晴らしきチビ色の人生』」(2020年/フジテレビ)など、芝居の場数を踏んできた与田だが、自分の未熟さと向き合う機会はますます増えている。

与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
「『ぐらんぶる』の現場でも、上手くできないことで本当に申し訳ない気持ちになってしまって。でもだからこそ“頑張らなきゃ”という前向きな気持ちがすごくある。こうして経験の機会をいただけるのはすごくありがたいことなので、毎回、絶対に成長するつもりで臨んでいます」

◆与田祐希の“ドS演技”に注目!「本能のまま暴れられた」

与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
銀幕デビューにしてヒロインという大役。演じる古手川千紗は、普段はクール、でもダイビングのこととなると優しくキュートなしぐさを見せるクーデレ(クール+デレ)美少女。北原伊織(竜星涼)と今村耕平(犬飼貴丈)のバカ騒ぎを虫ケラを見るようにさげすみ、ときには白目をむきながら暴れまわるなど、これまでの与田のイメージを大きく覆している。

「映画に登場している千紗は、自分が演じているんですけど、自分ではない感覚に陥ります(笑)」と振り切った演技にはにかむ。与田のドS演技をもっとも楽しめるのが学園祭でバットを振り回すシーンだが、それを撮影したのがクランクイン直後だというから驚きだ。

与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
「いきなりあのシーンの撮影だったので、これは思いきらなきゃいけないと腹を括って。でもやっぱり最初は申し訳ない気持ちがあったのか、それが演技に出てしまって何回も撮り直しました。OKをいただけたときは嬉しかったですね。少しずつ千紗になれて、本能のまま暴れられた気がしています(笑)」

“本能のまま暴れられた”と振り返ったことに照れたのか、「それってヤバいですね(笑)」と頬を赤らめてあたふたする。「私の新しい一面は目覚めてないです…本当に目覚めてないです!(笑)」。とはいえ、撮影でもっとも苦労したシーンに挙げていたので、一皮むけた瞬間として今後の活動を支えていくかもしれない。

◆西野七瀬との思い出「今でもすごく覚えています」

与田祐希(C)モデルプレス
与田祐希(C)モデルプレス
名実ともに日本のトップアイドルグループとして久しい乃木坂46は、現役・卒業を問わず、多くのメンバーが女優としても高い評価を得る。与田も「演技のお仕事がこれからもっとできるように結果を残したい、頑張りたい」と意気込む。

「今回のように振り切った役、自分とは真逆の性格の子をもっともっと演じてみたいです。いただいた役について考えたり、追求したりする時間は本当に楽しい。今回演じた千紗で改めて思いました」

与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
与田祐希/映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
与田の憧れの先輩、西野七瀬にも『ぐらんぶる』での映画初出演を報告したという。西野は「あなたの番です」という代表作を得て、現在「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ)に出演中だ。

「自粛期間より前にお会いしたとき『楽しみ!』って言ってくださって。最近は七瀬さんもドラマがあって全然お会いできてないんですけど、観てもらえたら嬉しいですね。乃木坂46で一緒に活動していたときは様々なアドバイスをいただいていたんです。ドラマに初めて出演するときも不安だったんですけど、『頑張ってね!』っていろいろ相談に乗ってくださって。それを今でもすごく覚えています」

◆今後の与田祐希とは?「本当にワクワクしています」

与田祐希/“大物女優感”あふれるポーズをリクエストしたら…(C)モデルプレス
与田祐希/“大物女優感”あふれるポーズをリクエストしたら…(C)モデルプレス
今年3月に発売した2nd写真集「無口な時間」が累計発行20万部を超えるヒットを記録し、グループを代表する存在へと成長。5月5日に20歳の誕生日を迎えると、6月には髪をバッサリ切って大胆なイメージチェンジをした。

「これまでグループに後輩が入ってきても先輩に見られなかったんです(笑)。でも髪を切ったら“大人っぽくなった”と言ってもらえるようになって!みんな褒めてくれるんです。褒め言葉をもらいすぎて恥ずかしいくらい(笑)。これまでそれを言ってほしかったのに言われなくて、でも言われたら恥ずかしくて…とにかく不思議な気分です(笑)」

与田祐希(C)モデルプレス
与田祐希(C)モデルプレス
「これからは見た目だけではなくて中身も大人になっていきたい」――乃木坂46では新4期生が加入し、新しい後輩も増えた。今後の与田祐希とは? 悩みながら時間をかけて言葉を紡いだ。

「乃木坂46に入ってガラリと環境が変わって、最初は本当に自分のことで精一杯、とにかく必死でした。先輩、スタッフさん、そして同期、周りが良い方ばかりで本当に恵まれていました。すぐにじゃなくて、少しずつ環境に慣れることを許してくれたというか、みなさんが本当に優しいから、今“楽しい”って思いながらお仕事ができています。後輩にもそれを感じてもらえる行動ができたら」

与田祐希(C)モデルプレス
与田祐希(C)モデルプレス
女優についても展望を語った。

「出来上がった『ぐらんぶる』を試写で観たとき、自分が映るたびにソワソワして落ち着かなくて。撮影中も思ったんですけど、共演した俳優さんたちが本当にすごいんです。たくさんのことを学んで、私もこんな風に役に入り込めるようになりたいと心から思いました。今は本当にワクワクしています」

(modelpress編集部)

◆与田祐希(よだ・ゆうき)プロフィール

与田祐希(C)モデルプレス
与田祐希(C)モデルプレス
2000年5月5日生まれ、福岡県出身。O型。アイドルグループ「乃木坂46」のメンバー(※3期生)。愛称は「よだちゃん」。2017年に発売されたシングル「逃げ水」で大園桃子とWセンターを飾った。ファッション誌「bis」、美容誌「MAQUIA」のモデルとしても活躍する。

女優デビューは「モブサイコ100」(2018年/テレビ東京)。その後「ザンビ」(2019年/日本テレビ)、「乃木坂シネマズ~STORY of 46~ 第7話『嗚呼!素晴らしきチビ色の人生』」(2020年/フジテレビ)に出演。1st写真集「日向の温度」(2017年)、2nd写真集「無口な時間」(2020年)を刊行している。

◆映画「ぐらんぶる」W主演の“脱ぎっぷり”に注目!

映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
原作漫画は累計発行部数555万部を突破しており、2018年7月からはテレビアニメ化もされた人気作品。登場キャラクターのあまりの脱ぎっぷりから、主に衣装の面で“絶対に映画化不可能”と言われていたが、W主演に竜星涼と犬飼貴丈、ヒロインに与田祐希を迎え、実写映画化が実現した。メガホンをとるのは映画「ヒロイン失格」など青春×コメディの名手・英勉監督、そして共同脚本を手掛けるのはドラマ「99.9 -刑事専門弁護士-」などテンポの良い笑いに定評のある宇田学氏。

映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
映画「ぐらんぶる」(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会
<ストーリー>
青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し――国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織(竜星涼)の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに――「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平(犬飼貴丈)と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”、超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!狂暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉さま、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも!?神様、僕たちに普通の大学生活を送らせてください――ヤバすぎるメンバーに囲まれた、伊織と耕平の運命はいかに!?

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