石原さとみ「アンサング・シンデレラ」のヘアメイクポイント、西野七瀬への“特別な想い”<インタビュー後編>


【モデルプレス=2020/07/16】7月16日放送スタートのフジテレビ系ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(毎週木曜22時~※初回15分拡大)にて、主人公・葵みどり役を務める女優・石原さとみ。インタビュー後編では、今作でのヘアメイクのポイントや、みどりが指導する後輩・相原くるみ役を演じる西野七瀬との関係性についても語った。

石原さとみ(C)モデルプレス
石原さとみ(C)モデルプレス
◆石原さとみ主演「アンサング・シンデレラ」縁の下で奮闘する薬剤師を描く

同作は人気コミックス『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ/医療原案:富野浩充)を実写化。日本の連ドラ史上初となる、“病院薬剤師”を主人公にした医療ドラマだ。

“アンサング”とは、「称賛されない」という意味。医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する病院薬剤師たちの知られざる舞台裏を描いていく。

石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
◆石原さとみ、薬剤師役のヘアメイクのポイントは

石原さとみ(C)モデルプレス
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ドラマごとに、役柄に合わせたメイクや衣装のこだわりにも注目が集まる石原。今回も、薬剤師の衣装にデザインから携わった。機能的でスタイリッシュながらも、どこかかわいさもあり、自然に身にまとうことができ、医師や看護師と見分けがつくデザインの違いを意識。「このドラマを通じて、薬剤師にもユニホームがあることが浸透してくれたらうれしい」と語る。

― 今回衣装はデザインから関わられたそうですが、薬剤師としてのメイクはどのようなことを意識されていらっしゃいますか?

石原:みどりのメイクはすごく薄めです。でも、元気やエネルギーがあるように見えるよう、チークにしてもリップにしても血色よく見えることは意識しています。特に病院薬剤師の場合は患者さんに顔を見せるので、明るく安心できるような表情を作れるよう、温かい肌感が伝わるような健康的なメイクにしていますね。

みどりは前髪があって眉が隠れるので、目の力がしっかり伝わるようにアイメイクはインラインだけ入れています。薬剤師は調剤する際にマスカラ等が落ちてはいけないので、マスカラやアイシャドウは一切つけていません。実際に薬剤師の方にどういうメイクをしているのかお話を聞いて、参考にさせて頂きました。

石原さとみ(C)モデルプレス
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― 病院に勤務しているシーンと、プライベートのシーンでメイクは変えていますか?

石原:一切変えていないんです。お仕事モードを引きずる子だというのを表現したくて。私生活を見せるというよりも、プライベートもお仕事を前提にしているような女性というのが伝わるようにしています。

― みどりはお団子ヘアがチャームポイントですが、ヘアセットのこだわりはありますか?

石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
石原:お団子ヘアは、毎日同じ高さになっているかが大切ですね(笑)。あとはやはり清潔感が必要なので、まとめた髪が落ちるとかがないよう、ワックスやスプレーをつけてからお団子にすることでパサつかないようにしています。お団子の位置もいろいろ試して、しっくりくる角度を見つけました。この髪型以外していないですし、2020年はもうずっとお団子しています(笑)。

◆共演者とは「2か月間会っていなかったのに、仲良くなっている」

石原さとみ(C)モデルプレス
石原さとみ(C)モデルプレス
― 女子キャストの中でそういったメイクの話などはするのでしょうか?

石原:この現場は一切していないですね。役柄とか作品の内容が待ち時間の会話に生きるので、ファッションやメイクに興味がある役柄のときはそういう話にもなるのですが、今回の作品ではやはり医療についての話をよくしています。家族がこういう病気になって、こういう風に乗り越えて…とか。だから今回は、かなり深い話をするような関係性が築けています。こういう看護師の友達がいてとか、あのお医者さんがこういう風にいってたとか、監修をしてくださっている薬剤師の方がいらっしゃるので、実際にお話を聞いてみたり、待ち時間の会話も医療ドラマならではですね。

― 撮影が再開したとき、他のキャストの皆さんとはどんなお話をされましたか?

石原:やっぱり「自粛中何してた?」とかですね。料理を作っている子もいれば、家族との時間を楽しんでいる子もいましたが、そこまで自粛期間中の話はしなかったです。みんな自粛前と自粛後で、3週目から4週目に直結するシーンがたくさんあったので、体型も髪型も、2か月前と変わらないかを意識している感じはありました。私自身も家でも運動しましたし(笑)、自粛明けからにジムに行きました。

石原さとみ、西野七瀬/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
石原さとみ、西野七瀬/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
― 自粛明けの現場で、共演者の方とはどんなエピソードがありますか?

石原:不思議なのですが、2か月間会っていなかったのに、再開してからの方が、ちょっと仲良くなっているんです(笑)。自粛中に連絡とかはしていないのに、会話がすごくナチュラルになっているんですよね。自粛前に1か月半一緒に過ごした上で、2か月間空いたからか、「知ってるよね」感があるというか。この2か月間で愛を育んできたわけではないですが、前よりもすごく話すようになりましたね。信頼感というか、同じこの大変な状況を一緒に乗り越えている仲間という意識が強くなったのかもしれません。それは無意識のレベルでなのかもしれないですが、そのつながりのようなものが、安心感や、居心地のよさを以前より生み出してくれているのかなと思います。

◆石原さとみ、西野七瀬への想い「愛おしいなという気持ちがどんどん強くなっている」

西野七瀬、石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
西野七瀬、石原さとみ/「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1話より(C)フジテレビ
― ドラマで描かれるみどりは原作よりもキャリアを重ねているという設定で、新人のくるみを指導するという立場でもあります。同じく女優としてのキャリアを重ねている石原さんと共通する点はありますか?

石原:応援の気持ちなのか、未来への希望なのか、みどりが後輩のくるみを愛おしく感じるときがあります。それは私が七瀬ちゃんのことを“すごく可愛い”と思う気持ちと重なる気がします。七瀬ちゃんに対して、可愛いな、愛おしいなという気持ちがどんどん強くなっている気がするんです。

本来お芝居の仕事は、年齢も経験値も関係なく、クランクインしてクランクアップするまで皆が同じゴールを目指すものだと思っていて、全員が平等にスタートして、立ち位置の上下はないと思っています。だからこそ、普段だったら10代、20代の子は友達というか、対等な感覚になるのですが、七瀬ちゃんの場合は、母性というか「あ~可愛い~」と思うんです。不思議ですね。こういう気持ちって何て言うんでしょう(笑)。

彼女の魅力がこの作品で輝いてほしいと、心から思います。関西出身というところも七瀬ちゃん自身と重なりますし、ポロっと関西弁が出る一言を聞いて「もっと関西弁出してほしいな」とか、「今私と話したときのこの笑顔を役柄でも見せてほしいな」とか思うんです。七瀬ちゃんが魅力的に輝けば輝くほど、この作品ももっと良くなるなとすごく思っています。

◆石原さとみ、3ヶ月越しにドラマ届ける思い

石原さとみ(C)モデルプレス
石原さとみ(C)モデルプレス
― 最後に、3か月以上待っていた皆さんへメッセージをお願いします。

石原:お待たせしました!という気持ちでいっぱいです。おそらくこの3ヶ月間で、世間のみなさんが薬剤師さんに対して抱いていたイメージがまた変わったと思うんです。そういう意味でも、色んな反応があると思います。今やったことに意味があったと思っていただける作品になるよう、私たちも懸命に頑張っているので、とにかく薬剤師さんには見てほしいです。今すぐではなかったとしても、落ち着いた頃でもいいので、見て、皆さんがされているお仕事がこれだけ尊くてかっこいいんだということが伝わったらいいなと、励ませるような作品になったらいいなと心から思います。

回が進むにつれてどんどん面白い脚本が出来上がってくるので、私は台本をもらう度にワクワクしています。原作が好きな方にとっても、原作のエピソードもたくさん描かれているので楽しめると思いますし、私と同じように毎週木曜日にワクワクしてもらえたらと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆石原さとみ(いしはら・さとみ)プロフィール

石原さとみ(C)モデルプレス
石原さとみ(C)モデルプレス
出身地:東京都
生年月日:1986年12月24日
血液型:A型
身長:157cm
趣味・特技:お琴・テニス・ピアノ

2002年ホリプロタレントスカウトキャラバン、グランプリを受賞し、「わたしのグランパ」(03)で映画デビュー。NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロインを演じて人気は全国区に。同局系ドラマでは水城せとな原作の「失恋ショコラティエ」(14)がシンドローム級の人気を巻き起こし、「5→9〜私に恋したお坊さん〜」(15)で月9枠初主演。近年の出演作は映画「決算! 忠臣蔵」(19)、主演ドラマ「Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜」(19/TBS系)、主演舞台「アジアの女」(19)など。


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