元青汁王子・三崎優太被告、脱税額1億8千万円の現金配布を発表 後悔と謝罪「無知だった、こんな自分が情けない」


【モデルプレス=2019/09/06】1億8千万円を脱税したとして法人税法違反などの罪に問われ、5日に懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡された「メディアハーツ(現ファビウス株式会社)」元社長の“青汁王子”こと三崎優太被告(30)。6日、自身のSNSを通して声明を出すとともに、180人に100万円(総額1億8千万円)の現金寄付を行うことを発表した。

三崎優太/写真はホスト時代の8月29日に撮影(C)モデルプレス
三崎優太/写真はホスト時代の8月29日に撮影(C)モデルプレス
◆三崎優太、現金1億8千万をばら撒く「贖罪」

三崎被告はTwitterにて、脱税の経緯と有罪判決とされたことに対する自身の思いを連投。

謝罪を述べた上で、判決は受け入れるが、14億4000万を納税しているなか、1億8000万の脱税で逮捕されたことについては納得していないと主張。そして、森友問題において、当時の国税庁長官である佐川宣寿氏が不問に処されていることに対し疑問を呈し、消費税の増税を控えるいま、改めて問題提起したいと訴えた。

そして、「僕が脱税したとされている【1億8千万円】を日本の未来のために贖罪寄付します」として、同ツイートをリツイートし、アカウントをフォローした人の中から、180人を選び、100万円をプレゼントすることを発表。

9月16日まで受け付け、当選者にはダイレクトメッセージにて連絡をするという。

ホスト時代の三崎優太(C)モデルプレス
ホスト時代の三崎優太(C)モデルプレス
モデルプレスの取材に対し三崎被告は、今回の発表の意図について「僕自身、脱税する意思はなかったが、法治国家のもとにある以上、有罪というのであれば受け入れざるを得ない。その贖罪として国民のみなさんに現金を配布し、社会のために私財を投じる。それが一人でも多くの国民に拡散され、少しでもこの問題を考えるきっかけとなって、正しい日本の未来へと進んでほしい」と答えた。

◆脱税、逮捕までの経緯

東京地裁を出る三崎優太/9月5日撮影 (C)モデルプレス
東京地裁を出る三崎優太/9月5日撮影 (C)モデルプレス
三崎被告は脱税と逮捕に至るまでの経緯について以下のように主張している。

・共犯者として逮捕された加藤豪被告から事業の協力として広告費という名目での振り込みを依頼される。

・加藤被告からは現金で約9割を返す、納税すれば違法ではないと諭され、「責任をもって納税する」と約束されたため依頼を了承した。

・その後国税庁の査察部、通称「マルサ」による強制調査が行われる。調査員から「君が振り込んだお金は納税などされていない、全て現金で引き出されていた」と言い渡され、脱税の事実を知る。

・「納税されていなかったのであれば、すぐに修正して納税する」と訴えるも修正は認められず、マルサとの争いが1年に及んだ。

・日本に嫌気がさし、国税からの了承を得たうえで昨年12月にマルタ共和国へ移住。

・一か月後に帰国するように国税に命じられ、帰国してから数週間後の2019年2月12日、東京地検特捜部によって逮捕される。

◆三崎被告の後悔「無知だった、こんな自分が情けない」

三崎優太 (C)モデルプレス
三崎優太 (C)モデルプレス
加藤被告からの依頼を受け、脱税を犯してしまったという三崎被告は、「経営者として未熟だったと思う、そんな話を信じた自分も本当にバカだった ただ、信じてしまっていたことは事実だった」と後悔の念をツイート。

さらには検察担当者とのやり取りの中で「仮に加藤が約束通りに納税しても、君が経営する会社の税金を誤魔化したことには変わりない だから脱税は成立する」と説明を受けた際に、涙したことを明かし、「18歳から会社を大きくしようと死ぬ気でやってきた、130億円の会社も創ることができた 自分のことをプロの経営者だと思い込んでいた。無知だった、こんな自分が情けない。悪気があったかはともかく、そんなことも知らなかったなんて。非常に未熟だった」と悔いた。

そして「『国に損害を与えるという意味での脱税の意思はなかった』この言葉に偽りはありません。事実として14億4千万円を納税していました しかし、結果的に1億8千万円の間違いがあったのも事実です 経営者としてあまりにも幼稚でした。大変申し訳ありませんでした」と謝罪した。

◆三崎優太被告に執行猶予付き有罪判決

三崎被告といえば、18歳で起業し、20代という若さで年商130億円の会社代表取締役社長に。“青汁王子”“イケメン社長”としてメディアにも登場し、広く世間に知れ渡った。

今年2月12日に1億8千万円を脱税したとして逮捕され、3月7日に保釈金6000万円で保釈されるも、7月16日の論告求刑公判で、検察側が懲役2年を求刑。弁護側は執行猶予を求めていた。

そして9月5日、東京地方裁判所は、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

◆三崎被告、都知事選出馬に意欲

判決公判後に取材に応じた三崎優太、「NHKから国民を守る党(N国)」党首・立花孝志参院議員/9月5日撮影 (C)モデルプレス
判決公判後に取材に応じた三崎優太、「NHKから国民を守る党(N国)」党首・立花孝志参院議員/9月5日撮影 (C)モデルプレス
公判直後、三崎被告は有罪判決について「予想通り」と感想をコメント。

「NHKから国民を守る党(N国)」党首の立花孝志参院議員も傍聴に駆けつけており、三崎被告に対し、来年の都知事選への立候補を打診していることを公表。「都知事選はメッセージを発信する場でもある。できれば党公認としてスカウトしたい」とし、すでに政見放送の内容についても具体的に検討しているという。

◆“青汁劇場”の真意

ホスト時代の三崎優太(C)モデルプレス
ホスト時代の三崎優太(C)モデルプレス
三崎被告は、7月頃よりSNSで過激な動画を投稿。彼女にフラれる一部始終、アルバイト先の焼き鳥店に女装して出勤するも店長と喧嘩になりクビになる様子などを動画で公開し、“青汁劇場”として大炎上を巻き起こした。

8月19日には新宿歌舞伎町でホストデビュー。引退までの13日間で売上8000万円超と驚異の数字を叩きし、“歌舞伎町No.1ホスト”に成り上がった。

SNSでの一連の行動については「世間に忘れられたくなかった」「注目を集めて、国民がこれからの日本のために考えないといけない問題を提起したい」と真意を明かしていた。

金額の大小にかかわらず、税金を納めることは国民の義務。三崎被告には、改めて国民に納税の大切さを啓蒙し、罪を償ってほしい。(modelpress編集部)



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