松嶋菜々子、傑作小説の映像化で主演「身の引き締まる思い」


【松嶋菜々子/モデルプレス=12月12日】フジテレビは12日、山崎豊子氏の傑作小説「女の勲章」を、来年スペシャルドラマで完全映像化することを発表。そして主演は、女優の松嶋菜々子が務めることがわかった。

「女の勲章」で主演を務める松嶋菜々子(C)フジテレビ
「女の勲章」で主演を務める松嶋菜々子(C)フジテレビ

◆山崎豊子「女の勲章」を完全映像化

ドラマの舞台は、山崎氏が生まれ育った大阪・船場で始まり、神戸、甲子園、京都など関西を中心に展開。船場の羅紗問屋の娘として育った主人公・大庭式子(松嶋)は、戦争で家族や家を失い、戦後の復興がまだまだという時に幼少の頃から興味があった洋服をきっかけに洋裁教室から始め、服飾学校を開校する。

関西のファッション業界で次第に頭角を現し始めた式子に業界の古株たちは厳しく辛くあたるも、服飾学校の立ち上げから式子を支え、次第にその経営的手腕により式子に取って代わっていく八代銀四郎。洋裁教室時代からの式子の愛弟子、倫子、かつ美、富枝という3人の女性たちは次第に自身の欲望を銀四郎に利用され翻弄されていく。そして、式子の心の支えとなっていくも心に傷を抱える大学教授・白石など、山崎豊子作品ならではの、個性的で人間味あふれる登場人物たちが次々と登場する。

◆松嶋菜々子「大変光栄」 起用理由も

松嶋が山崎豊子作品に出演するのは今回が初。「これまで多くの傑作を世に送り出してこられた山崎豊子先生原作のドラマに主演させていただくことは大変光栄であり、身の引き締まる思いがしております」とコメントし、「山崎豊子先生の描かれた壮大な世界観を、監督、スタッフ、共演者の方々と映像化ができることを楽しみにしております」と話している。

また、同局の太田大プロデューサーは「この力強く時代を生き切った式子を、彼女同様、気品があると同時に潔くどこか儚げさも持ち合わせている松嶋菜々子さんに是非演じて頂きたいと思い、お願いをいたしました」と起用理由を説明し、「デビュー以来、ずっと一線でご活躍を続けられ、ますます輝きを増している松嶋さんは、山崎先生が誕生させた式子に、時を超えて息を吹き込んでくれることと思います」と期待を寄せた。

◆衣装デザイン公募決定

さらに、この作品はファッション業界が舞台のため、今回は服飾専門学校等でデザイナーを目指している学生から、ドラマで実際に身につける衣装のデザインを募集する。優秀作品に選ばれた20点は、クライマックスのファッションショーのシーンに登場予定で、撮影時にも審査を行いグランプリ1点と優秀作品5点を決定。

太田プロデューサーは今回の企画について「デザイナーとして頂点を目指していく本作の主人公にちなんで、未来のファッション業界を引っ張っていく学生の皆さんがチャンスをつかむための応援ができればと思い、企画いたしました。若い皆さんが、これまで知ることのなかった1950年代という時代に思いをはせながら、若いアイディアと考えをぶつけてくださることで、新しい何かが生まれることを期待しています」と思いの程を語った。(modelpress編集部)

■松嶋菜々子コメント
これまで多くの傑作を世に送り出してこられた山崎豊子先生原作のドラマに主演させていただくことは大変光栄であり、身の引き締まる思いがしております。主人公の大庭式子は、終戦後の厳しい日本で洋裁学校を起業し、ファッションデザイナーとして成功しますが、その反面、憧れ、嫉妬、欲望、愛憎、お金、人間関係に翻弄され、人生の歯車が少しずつ狂っていきます。山崎豊子先生の描かれた壮大な世界観を、監督、スタッフ、共演者の方々と映像化ができることを楽しみにしております。

■プロデューサー・太田大(フジテレビ第一制作センター)コメント
山崎先生の作品の中で数少ない女性主人公の物語である本作ですが、各界で女性のトップが多く誕生している現在こそ放送する意義があると考え制作に至りました。戦後すぐ、女性たちの社会における活躍がまだまだこれからというときに、主人公の式子は、成功の階段を上るべく戦っていく道中で、次々と壁にぶつかり、様々な人間関係に悩み、やがて大きな運命の渦に巻き込まれていきます。決して器用ではないけれど情熱的に刹那的に人生を駆け抜けた彼女。式子のような女性の存在が、いまの女性たちの活躍の礎を築いたのではと感じており、今こそ式子の生き様を映像で蘇らせるべきと考えています。

そして、この力強く時代を生き切った式子を、彼女同様、気品があると同時に潔くどこか儚げさも持ち合わせている松嶋菜々子さんに是非演じて頂きたいと思い、お願いをいたしました。デビュー以来、ずっと一線でご活躍を続けられ、ますます輝きを増している松嶋さんは、山崎先生が誕生させた式子に、時を超えて息を吹き込んでくれることと思います。現代を生きるすべての女性の皆さんにエールを贈れるような作品にできたらと思います。

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