バービー、“性”のリアルに正面から提言 処女卒業の年齢、経験人数…「まずは知ること、学ぶことがすごく大事」


【モデルプレス=2020/10/02】「ABEMA」にて「性」のリアルを描いたドラマ『17.3 about a sex』が配信中。ドラマと連動した特別番組「誰も教えてくれないけど、本当は知りたいセックスのこと!バービーとウチらの『17.3 about a sex』~特別版~」でMCを務めるお笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが、収録後にモデルプレスのインタビューに応じた。

モデルプレスのインタビューに応じたバービー(C)モデルプレス
モデルプレスのインタビューに応じたバービー(C)モデルプレス
◆「性」のリアル描くドラマ「17.3」

同作は、17歳の女子高生たちが恋やセックスに揺れ動くリアルな心情を描いたひと夏の青春恋愛物語。ドラマタイトルの『17.3』とは、“初体験年齢の世界平均…17.3歳”というデータ。

秋田汐梨、田鍋梨々花、永瀬莉子/ドラマ「17.3 about a sex」(C)AbemaTV
秋田汐梨、田鍋梨々花、永瀬莉子/ドラマ「17.3 about a sex」(C)AbemaTV
主演を務めるのは、雑誌「Seventeen」専属モデルで女優の3人。ピュアで真面目な主人公・清野咲良(せいのさくら)を永瀬莉子、誰も好きになったことがなく異性と付き合うことの重要性を感じていない原紬(はらつむぎ)を田鍋梨々花、経験豊富で早熟な皆川祐奈(みながわゆな)を秋田汐梨、それぞれ異なる恋愛観を抱く“17歳”のリアルを、役柄と同世代の女優たちが体当たりで熱演。

ほか、とある“性の秘密”を隠している咲良の母・亜紀を藤原紀香、3人の通う高校の生物学教師で、ジェンダー学や動物の性について詳しい城山奈緒をソニンが演じ、水沢林太郎、新原泰佑、藤枝喜輝、石川雷蔵ら次世代俳優が脇を固める。

◆バービーらが「性」を深堀り 本音でトーク

秋田汐梨、永瀬莉子、田鍋梨々花/ドラマ「17.3 about a sex」(C)AbemaTV
秋田汐梨、永瀬莉子、田鍋梨々花/ドラマ「17.3 about a sex」(C)AbemaTV
特別番組では、“ドラマの視聴者がもっとオープンに恋愛やその先の性について前向きに話しやすくなるようになって欲しい”という想いのもと、同ドラマを視聴しながら、作品内で描かれる恋愛、セックス、避妊、生理、体型の悩み、セクシャリティなど毎話変わるテーマに対し、正面から向き合い、様々な角度から深堀りしながらトークを繰り広げる。

さらに、「ホントは気になる◆人には聞けない恋愛相談室」(※◆はハートマーク)と題し、視聴者から寄せられたリアルな恋愛の悩みに対し、バービーとゲストが自身の経験を踏まえながら分かりやすく的確に答える特別コーナーも実施する。

◆バービー、初体験の年齢“17.3歳”は「早い」

バービー(C)モデルプレス
バービー(C)モデルプレス
― 今回の収録では1~4話を視聴しましたが、1話のテーマ「処女卒業17.3歳 ウチらはどうする?」について、バービーさんの17歳の頃を踏まえて感じたことをお聞かせください。

バービー:性に関する興味はすごくありましたが、「興味がある」ということも言えなかったですし、「したい」とかそういうことも誰にも言えなかったと思います。高校生の頃は男の子とも全く喋れなくて、むっつりスケベでした。KinKi Kidsの堂本剛さんが好きだったので、ポスターを見てギラギラしていました(笑)。でも今すぐ自分の身に降りかかる問題という感覚がなく、現実的ではなかったから、私の中では「17.3歳というのが平均!?」とびっくりですね。早いなと思います。

― バービーさんの周りはどうでしたか?

バービー:親友ともそういう話題は話さなかったと思います。そういうことをしているカップルはもちろんいましたが、それもなんとなく察する程度で、学年でも本当に数組しかいませんでした。私は、焦ったところで自分にできるとも思っていなかったので、いつかしてみたいな…という憧れを抱いていました。

― 現代の高校生の性事情を描いたドラマを見てどう感じましたか?

バービー:誰かの性の秘密が、LINEで一瞬で広まるというのは私の時代にはなかったことなので、それが今の時代ならではの悩みなんだろうなと感じました。でも今は困ったことがあったら何でもすぐにスマホで調べられるので、そういうツールがあるのはいいなと思います。

― 2話のテーマ「そもそもセックスってしなきゃダメ?」について、バービーさんのご意見をお聞かせください。

バービー:テーマがアセクシュアルでしたが、そもそも私からすると17歳で彼氏彼女がいないことが当たり前の世界で過ごしていたので、彼女がそのことに気づいたタイミングも早いし、そういう概念まで辿り着けたのも、ネットがあったおかげなのかなと思いました。

収録でも言ったように、今は調べたらたくさんの言葉が出てくるので、自分がその言葉で救われるならいいことだと思うのですが、この気持ちを言語化できてよかったなと思います。その言葉にむしろ足を取られることのないようにしたいという気持ちは、この配信を通して伝えておきたいです。「私はアセクシュアルなんだ、アセクシュアルとして生きていこう」ということとはまた違うので、そういうふうにとられないようにしたいです。

専門的な言葉や存在を知ることはとてもいいことだけど、決めつけて自分にレッテルを貼ることがいいことだとは限らないので、自分なりの正解をぜひ番組を通して見つけてみてください。

◆バービー、「性」への興味を促す「知ること・学ぶことが大事」

バービー(C)モデルプレス
バービー(C)モデルプレス
― 3話のテーマは「女子が経験人数多いのってダメなの?」でしたが、バービーさんの周りには経験人数の多い女性はいますか?

バービー:女性ではあまりいないかもしれないですね。というか、言わないだけかもしれないです。でもタイトルとは内容が少し違いましたね。一見このタイトルだけを見ると、男性は経験人数が多いことが誇りで、女性だとそうではないということかなと思いがちですが、実際は性病に関してのお話だったので、具体的に知れてよかったです。コンドームを付けていても性病になるということを初めて知りましたし、女子が困ったときにみんなで団結するあの青春も、見ていて美しいなと感じました。

― バービーさん自身は、経験の多い女性をどう思いますか?

バービー:経験人数の桁数にもよるかもしれないですが、経験人数が多くて何が悪いの?とは思います。私はそこに対しての特別な感情はないですね。

― 4話のテーマ「ぶっちゃけ女子も一人でしてるの?」はいかがでしたか?

バービー:女性のオナニーに関しては本当にあまり語られないですよね。でも化学的な注釈というか、ホルモンや医療機器についての話も出ていて、女性がセルフプレジャーをすることへのハードルを下げているような気がしてよかったと思います。

経験人数が多いこともそうですが、まずは知ること・学ぶことがすごく大事ですよね。どんなリスクがあってどんなメリットがあるのかということを、どんどん知っていったらいいと思うし、この番組ではそこについても触れているから、爽やかに情報を取りに行けて素晴らしいです。

◆バービー、話題の生理動画への思い明かす

バービー(C)モデルプレス
バービー(C)モデルプレス
― 今年の春、バービーさんのYouTubeで「生理について」の動画を投稿していましたが、その活動を始めた意図をお聞かせください。

バービー:私は「生理業界を変えてやるぞ!」なんていう強い気持ちがあったわけではなくて、困っている人がいる分野なのに、誰も話さないことがシンプルに疑問でした。特に父子家庭の子は本当に大変だろうなと。私は両親の元で生まれ育ちましたが、生理になったことを言えず、最初の頃は隠していたので、相談できる環境がなく困っている人たちが見てくれたらいいなという気持ちで投稿しました。

― 女性に寄り添う発信が多いバービーさんですが、自身の過去と照らし合わせて活動をされているんですね。

バービー:そうですね。自分がしっくりくるブラがないからブラを作ろうと思ったし、結局なければ作ればいいという感じだったのですが、いざそういう活動をしてみると「言えない」「知らない」という話がたくさん出てきて、私にとってはそれが謎でした。私は言えないことは特にないので(笑)、少しでも手助けになればいいなと思って活動をしています。

― 美容や健康で意識していることはありますか?

バービー:コロナで太りました。今、人生MAXくらいの体重です(笑)。自炊を続けられたら痩せると思うのですが、忙しくなってくると炭水化物のエンドレスで…。でも、ピーチ・ジョンの撮影が11月にあるので、ファスティングをしようと思っています。このシルエット感を保ったまま、お腹だけ痩せたいです。いかに峰不二子ちゃんのような、“ボンキュッボン”になれるか、この2ヶ月で試すことができればいいな、というのを昨日決めました(笑)

◆バービーの夢を叶える秘訣

― モデルプレスの読者に向けて、夢を叶える秘訣のアドバイスをお願いします。

バービー:私は、それについて語ると本を書きたくなるくらいの気持ちがあります(笑)。具体的に夢や目標を書き出してみて、道筋をアウトプットするのが一番いいのではないかなと思います。他の人に話を聞くと、私は妄想癖があるから妄想をたくさんするのですが、みんなは自分がイケイケな妄想をしていないらしいです。私はポジティブな妄想をするタイプなので、今もし100億があったらこれをやってあれをやって…と考えて、それを書くことで自分の本当にやりたいことや、本当の夢も見えてきたりすると思うんです。嘘みたいな話でも、書き続けていくと、自然とその道に乗っていくのではないかなと思うので、まずは書くこと。

― バービーさんご自身が叶ったことはありますか?

バービー:この間ノートを見返したら、8割くらい叶っていたんです。Twitterにも載せたんですが、「下着のプロデュース」「町おこし」「空き家を買う」「執筆の仕事がしたい」など、全部書いていました。それと、今もし300万があったらこれをしたい、500万があったらこれをしたい、1億があったらこれをしたい…というのを書いています。自分の身の丈にあった想像しかしないと、1億が本当にあったとしても自分が何をやりたいかが出てこないんです。なので、少しずつ書いていくと、新たな夢が生まれます。最高の妄想と、最悪の妄想を書くと、本当の自分の可能性や、リミッターを外した可能性も見えてくるのではないかなと思います。

― 本当に本が書けそうです…!では改めて、ドラマの見どころを教えてください。

バービー:今まであまり得られなかった情報が、3人の女子高生を通すことで、感情がある人間、生身の問題だということをすごくリアルにとらえられ、勉強にもなり、キュンキュンすることができます。いろいろな感情が芽生えてきて、ドラマとしてとてもおもしろいけれど、知識ももらえて、女性だけでなく男性や、そして全世代に見てほしいドラマです。

― ありがとうございました。

バービー(C)モデルプレス
バービー(C)モデルプレス
(modelpress編集部)

◆バービー(フォーリンラブ)プロフィール

1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。現在ではTBSラジオ「週末ノオト」パーソナリティを務め、TBS「ひるおび!」コメンテーターや地元・北海道の町おこしなどにも尽力。「FRaU Web」にて執筆しているエッセイ「本音の置き場所」の書籍化が決まり、講談社より11月6日に発売。バービーのプロデュースで話題を生んだピーチ・ジョンコラボ下着が、好評につき第2弾が決定。2021年2月発売予定。また、昨年末に開設したYouTube「バービーちゃんねる」では、280万の視聴回数を超える動画もあり好評配信中。

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