三吉彩花「何回も泣きました」chay・やしろ優との挑戦回顧「ダンスウィズミー」


【三吉彩花/モデルプレス=5月29日】映画「ダンスウィズミー」(8月16日公開)のトークイベントが29日、都内で行われ、主演の三吉彩花、共演のやしろ優、chayが出席した。

三吉彩花(C)モデルプレス
三吉彩花(C)モデルプレス
今作は、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督が、構想に16年かけて“突然歌って踊りだすのおかしくない?”をテーマに、奇想天外でまったく新しい笑えるミュージカル映画を作り出した作品。3人はオーディションを経て出演することになった。

約500人のオーディションから選ばれたヒロインの静香を演じる三吉は、「カラオケボックスの広い部屋で、お芝居と先生からいただいていた短いダンスと課題曲を、偶然にも課題曲はchayちゃんの曲だったんですけど、それを歌わせていただきました」と回顧。歌やダンスは仕事で経験はあるものの、決して得意というわけではないそうで、「オーディションのときに“今回はいいかも”という手応えは1ミリも自分の中では感じておらず、監督のリアクションも“彼女はすごくよさそう!”というものでもなく、“今回は違うかな”というリアクションでもなく、何を考えていらっしゃるのだろうという、なかなか読めない監督でしたので、果たしてどういう結果になったのだろうとソワソワしていました」と振り返り、「ありがたいことに静香役をいただけて、作品が出来上がって試写の段階ですけど皆さんに見ていただけてホッとしているところです」と吐露した。

chay、三吉彩花、やしろ優 (C)モデルプレス
chay、三吉彩花、やしろ優 (C)モデルプレス
◆やしろ優&chayのオーディションエピソード

また、お金とイケメンに弱いフリーターの千絵を演じるやしろは、ダンス審査のときにオーディションで倖田來未の『キューティーハニー』のモノマネを全力で踊ったそうで、「『ハニーフラッシュ』のときに絶対監督を見ようと思ってやったんですけど、監督はドン引きで(笑)、私的には自分のやりたいことはやったけど不合格だっただろうなと思いました」と紹介。実際に合格の知らせが来た際は「嬉しかったと同時にドッキリなんじゃないかと思いました」と語った。

そして、ワケありストリートミュージシャンの洋子を演じるchayは「演技も初挑戦ですし、ましてや映画に出演するとは夢にも思っていなかったので、まさか自分が演技をすることになると思っていなかったタイミングだったんですけど、ミュージシャン役ということで、残すところ洋子を探すのみみたいなときにオーディションに参加しました」と説明。「初めてだったので演技には自信がなかったので、それは単刀直入に監督にお会いした時点で『演技は初めてで難しいですが、歌だけは歌えます』っていって、ギターを持っていって弾き語りを2曲やらせていただきました。まさかこんなにトリッキーな役だとは思っていなかったのでびっくりしましたし、不安もあったんですけど、始まって見たらあっという間で楽しくて、また戻りたいと思うくらい楽しい現場でした」と笑顔を見せた。

chay、三吉彩花、やしろ優 (C)モデルプレス
chay、三吉彩花、やしろ優 (C)モデルプレス
◆三吉彩花「何回も泣きました」

さらに、撮影時の苦労エピソードを尋ねられた際、三吉は「今までいろいろなお芝居のお仕事をさせていただいた中で、1番大変な作品でしたし、すべて大変でしたね(笑)」と苦笑い。さまざまなジャンルの歌とダンスに加え、催眠術にかかっているというお芝居をしなければならなかったうえに、重圧も大きかったそうで、「主演というプレッシャーと、矢口監督のファンの方々も楽しみにしてくださっていると思いますし、その期待値が自分の中で全部プレッシャーに変わってしまって、プレッシャー負けするタイプで、すぐお腹が痛くなったり、風邪を引いたりするので、クランクイン前に5回も6回も体調を崩して“逃げ出したいかも…”って思うくらい大変でした」と告白した。

加えて、「chayちゃんは演技に初めて挑戦して、私たちもこんなに歌ったり踊ったりミュージカルは初めての挑戦だったので、1から作っていくという不安を3人とも抱えて、監督も“なんで急に歌ったり踊ったりするの?”って疑問を抱いていたミュージカルの作品に挑戦するというところで、みんな不安がありながらもいいものにしたいということで、頑張って挑戦していた」とそれぞれ思いを抱えながら制作したことを明かした三吉。「クランクインするまでは大変で、何回も泣きましたし、何回も“練習に行きたくない”って思いましたけど、終わってこうやって見ると、頑張ってよかったなって思います」としみじみと語った。
 
三吉彩花(C)モデルプレス
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◆chay、叫ぶシーンで苦戦

同じ質問に、「私はダンスはなくて、弾き語りで歌うシーンがほとんどだったんですけど、デビュー前に実際にああいう風(劇中のよう)にギターケースを前に置いて路上ライブをしていたので、懐かしいなという感じでした。デビュー前のことはフラッシュバックするような感じで、素で演じていましたダンスを見ていたら大変そうだったので、ダンスがなくてよかったって思いました」と胸をなでおろしたchay。

大変だったシーンは「どう考えても叫ぶシーン」とのことで、「人って『はい、叫んで』って言われても叫べないと思うんです。本読みのときも叫べなかったですし、知っているスタッフさんもたくさんいる中での羞恥心との戦いが最初にありまして、なかなか恥ずかしくて人前であんなに雄叫べないと思っていたら、監督が別途、叫びレッスンをしていただきました。スタッフさん5人くらいで他愛もないことを順々に叫んでいって、最後の私がセリフを叫んだんですけど、そうしたら羞恥心も取れて叫べるようになりました。矢口監督のそういう手法もさすがだなと思いました」と舌を巻いていた。

chay(C)モデルプレス
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◆三吉彩花、ムロツヨシとのシーン回顧

イベントでは矢口監督の演出のこだわりぶりについても話題が及び、三吉は「監督は撮りたい画が明確にあるので、私の場合だと、ムロ(ツヨシ)さんが歌い始めて、私もつられて歌っちゃって、“マジか。歌っちゃった”っていう私の表情1カットで20テイクくらい撮影しました」と述懐。

「5カットくらい撮って『じゃあムロさん、静香の気持ちでやってみて』って、ムロさんがやると『これが撮りたいんですよ』って言い始めて、私もできる限り真似てやるんですけど、『鼻の感じがちょっと』『ここにシワが出る感じが違って』って言っていて、10テイクを超えたくらいで段々、私は何が間違っているかわからなくなってきて、やけくそになってきたんですけど、監督も15テイクくらいで『僕も何が違うわからなくなってきたけど、でも違うんだよね』って。それでもスタッフの皆さんのお昼の時間が押しちゃったりしていたんですけど、みなさん待ってくださって、やっと20テイクくらいでOKが出たときの、あの一瞬の表情ですけど、達成感がすごかったなって印象でしたね」と目を輝かせた。(modelpress編集部)



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