東山紀之、Sexy Zone中島健人は「真面目な青年」「説得力がある」と絶賛 初共演の裏側エピソード<砂の器>


【東山紀之/モデルプレス=3月18日】俳優の東山紀之が5日、都内で行われたフジテレビ開局60周年ドラマ『砂の器』(3月28日19時57分~22時54分)の囲み取材に出席した。

東山紀之(C)フジテレビ
東山紀之(C)フジテレビ
本作は、1974年の映画化以降、映像化のたびに日本中の話題をさらってきた松本清張不朽の名作『砂の器』を、フジテレビ開局60周年そして松本清張生誕110年でもある2019年、現代を舞台に全く新しい解釈でドラマ化した。

『砂の器』に主演することになった心境を聞かれた東山は「できるとは思わなかったです」と目を丸くし、「清張先生の『砂の器』と『点と線』は名作中の名作なので、手をつけることに勇気がいると思うんですね。ある批判も覚悟しなきゃいけないし、過去の作品がカリスマ性を持つので、それにどう勝つのか。勝ち負けじゃないですけど、ある程度の覚悟が必要なので、『砂の器』に手を出すということは考えていなかったです」と吐露。「これも縁だと思って、させてもらうことはありがたいことですから。思い切ってやろうかなという気持ちになりました」と力を込めた。

主人公の捜査一課の刑事・今西栄太郎を演じることについては「今、テレビでハンセン病のことを描くのは難しいと思うんですね。その中でこういう本を作ってくれて、清張先生が抱いていた怒りみたいなものを感じたので、それをやることによって名作と言われるものがさらにフィックスされることは喜ばしいんじゃないかなと思います」としみじみと語り、今回はどんな刑事像で描こうと思っているのか追求されると「重い物を背負っているんですけど、(事務所の後輩でSexy Zoneの中島)健人が演じる役の悲しさと、刑事が持っている悲しさがリンクしてくる感じがします。共演する部分はいくつかあるんですけど、その中で常に健人演じる和賀英良から、自分の人生で起きた悲しみと向き合っている気がするので、そう行った意味で刑事側の心の深さが出ているなと思いますね」とコメント。

そんな中島とは今回初共演となるが、東山は「今までいろんな方が和賀英良を演じてきて、うちの中居(正広)もやっていたので見ていますけど、実際にピアノを弾けるのは彼が初めてなんじゃないですか?そういう意味では彼の技術的なものは説得力があるなと思いますね。それを見ているのが楽しいです」と絶賛し、どんな会話をしているのか尋ねられると「役柄における立場もあるので、いつもみたいに『セクシーサンキュー!』とは言わないです。いつもだったら『セクシー?』って聞き合っていますけど、そういうのは一切ないですね(笑)」と打ち明けて記者を笑わせた。

◆東山紀之、中島健人との対峙シーンを回顧

また中島は、東山と共演することにすごく緊張していたそうで「緊張してもらわないとこっちも困るしね。何年も先輩だしね」と笑い飛ばし、「ある程度緊張感を持ってくれたほうがやりやすいし、いい効果になってくれるんじゃないですかね」と吐露。現場で対峙して感じた印象については「彼は真面目な青年だから、読み込んでいろんな方がやったやつも見てきて、自分の中でその人物像を作り上げていると思うので、それを邪魔しないようにしようかなと思っていますけどね。その感性は彼しか持っていないものだと思いますから」と語った。

さらに、出演が決まった際に中島から連絡がきて、東山は『勝負しようぜ!』と返したそうで、「刑事と犯人という意味では勝負なので、いい勝負をお客さんに見ていただくのが正しいのかなという意味も含めて」といい、対峙するシーンも撮影したそうで、現場の雰囲気を聞かれると「(演出の)河毛(俊作)さんから『あえて目線を合わせない部分を増やそう』みたいな演出があって、よきところでパンっと合うという演出だったので、それはなかなか面白いなと思いました。静けさの中で、やっているこっちも結構楽しかったので、それを感じてもらったら嬉しいなと思います」とアピールした。

囲み取材が終わると、帰り際に東山は「セクシーサンキュー!」と言い残すなどお茶目な一面を見せ、記者からは「貴重だ(笑)」との声が漏れていた。(modelpress編集部)

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