渋谷ハロウィン騒動、区長がコメントを発表「到底許せるものではありません」 31日に向け異例の“お願い”


【ハロウィン/モデルプレス=10月29日】“ハロウィンの聖地”として盛り上がりを見せる渋谷区で騒動が相次いでいる件を受け、31日のハロウィン当日を控えた29日、長谷部健渋谷区長が公式サイトを通じてコメントを発表した。

渋谷スクランブル交差点/2018年10月27日午後18時頃撮影 (C)モデルプレス
渋谷スクランブル交差点/2018年10月27日午後18時頃撮影 (C)モデルプレス
◆ハロウィン騒動受け渋谷区長が異例の“お願い”

例年、仮装をした人々で賑わうハロウィンの渋谷。しかし、ゴミのポイ捨てや迷惑行為などが問題視されており、今年度は事前に周辺店舗へのビン入りアルコール飲料の販売自粛要請や終電までの帰宅を促すなどの対策を実施。しかし、27日夜には仮装した集団が軽トラックを横転させる事件が発生。痴漢や盗撮など複数の逮捕者が出る事態となっている。

これを受け渋谷区長は「10月31日のハロウィーンに向けたお願い」としたコメントを発表。「複数の逮捕者が出たり被害届が出されるなど犯罪行為も明らかになっており、大変憤りを感じております」と不快感をあらわにし、「また、犯罪に至らなくとも、ルール、マナー違反をしている人たちの様子も多く報道されております。そのような人たちは、渋谷を愛し、この街を誇れるものにしていく思いのない人たちです」と節度を守れない人々を強く批判した。

渋谷スクランブル交差点/2018年10月27日午後18時頃撮影 (C)モデルプレス
渋谷スクランブル交差点/2018年10月27日午後18時頃撮影 (C)モデルプレス
「ハロウィーンにおいて、周囲に迷惑をかけることなく、健全に楽しんでいる方たちはきちんといらっしゃいます。また、日頃から真に渋谷の街を愛し、この街を誇れるようにする努力をしている方たちもたくさんいらっしゃいます」とした上で、「そういった方たちの努力や思いを踏みにじる一連の行為は、到底許せるものではありません」と訴えた。

そして、「街の安心・安全と賑わいの両立は、地方公共団体のトップとして大事な責務です。誠に残念ながら一朝一夕にこの問題を解決できる特効薬はありませんが、解決に向けて強い意志を持って取り組んでまいります」と区としても改善に努めることを改めてつづり、参加者に対し、「重ねてのお願いになりますが、10月31日のハロウィーンにおきましては、決して周囲に迷惑をかけることなく、モラルやマナー、法令を守り、健全にお楽しみいただくよう、よろしくお願いいたします」と呼びかけている。

◆今年も状況に応じて歩行者天国に

警視庁では、今年も駅前のスクランブル交差点付近から道玄坂下交差点で分岐する2区間で車両の流入を規制したり、歩行者に開放したりなど交通規制を適宜実施予定。今年も31日まで各所でイベントが行われることから、混雑状況に応じて歩行者天国を実施する予定となっている。(modelpress編集部)

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