窪田正孝、6年ぶり舞台 W主演で挑む<唐版 風の又三郎>


【窪田正孝/モデルプレス=9月20日】俳優の窪田正孝が、Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019『唐版 風の又三郎』(作:唐十郎、演出:金守珍)にて約6年ぶりとなる舞台に挑む。

唐十郎氏、金守珍氏、窪田正孝、柚希礼音(提供写真)
唐十郎氏、金守珍氏、窪田正孝、柚希礼音(提供写真)
『唐版 風の又三郎』は1974年に状況劇場公演として初演。宮沢賢治の「風の又三郎」にギリシャ神話、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」、さらに初演の前年となる1973年に起った自衛隊員による隊機乗り逃げ事件などをつきまぜながら誕生した民衆の「神話」ともいえる作品で、不忍池の水上音楽堂や夢の島に張られたテントなどでの上演では、当日券を求め5時間並ぶことも厭わない観客の熱狂ぶりも話題を呼んだ。

◆窪田正孝、6年ぶり舞台 柚希礼音とW主演

そして今回、窪田・柚希礼音をダブル主演に迎え上演。2013年に出演した「唐版 滝の白糸」で唐作品に初参加し、蜷川演出で骨の髄までアングラに浸かった窪田。「滝の白糸」以降、数多くの映画やドラマで主演を務め、役6年ぶりとなる舞台で再び唐作品に出演する。

そして宝塚歌劇団星組トップスターとして不動の地位を確立し、退団後はミュージカルのみならずストレートプレイやソロコンサートなど多方面で活躍してきた柚希が、芸歴20周年という節目の年にアングラという異ジャンルに挑む。

このほか、舞台・映像作品と出演作では強烈な存在感を放つ北村有起哉、丸山智己、江口のりこ、意外にも唐作品には初参加となるベテラン・風間杜夫、山崎銀之丞、蜷川作品には欠かせない存在であった石井愃一、そして唐イムズを継承する六平直政、大鶴美仁音と、金守珍率いる劇団新宿梁山泊の面々など、若手からベテランまで豪華な顔合わせが実現した。

同作は、2019年2月8日~3月3日にBunkamuraシアターコクーン(東京公演)、2019年3月8日~13日に森ノ宮ピロティホール(大阪公演)にて上演。(modelpress編集部)

■演出:金守珍 (きむ・すじん)コメント

唐ワールドの魅力は何といっても異次元の世界にワープし、物語の飛躍を楽しめることだ。渦巻き状のパワーを秘めたタイムトンネルをくぐり抜けることで、限りなく自由な想像力を我々に与えてくれる。この渦巻き状のパワーは荒々しい北風にも似て東北から生まれた宮沢賢治の世界とあいまってロマン溢れるファンタジーの世界を醸し出している。この度、素晴らしいキャスト・スタッフと共に「唐版 風の又三郎」をシアターコクーンで上演できることはこの上ない喜びである。

ぜひとも劇場に足を運び、唐ワールドのダイナミックで美しい飛翔のイメージとノスタルジックな叙情をたっぷりあじわって頂きたい。

■窪田正孝 (くぼた・まさたか)コメント

蜷川幸雄氏演出「唐版 滝の白糸」でアリダを演じたのが昨日のことのように感じます。
あれから5年も経っているとは。
再び唐版に携われることが光栄です。
風のようにやわらかく
風のように凶暴に
風のように自由に
風のようにカタチにとらわれず
唐版の戯曲を、言葉遊びに酔いしれたい。

■柚希礼音 (ゆずき・れおん)コメント

この度「唐版 風の又三郎」に出演させていただくことになり身の引き締まる思いでございます。今まで出演させていただいた作品とは全然違う世界で、そして私ごとですが、来年芸歴20周年を迎え、その幕開けがこの作品になり、新人のつもりで体当たりで全てをかけて学ばせていただきたいと思っております。演出の金さんを始め、ご一緒させていただく窪田正孝さん、素晴らしい共演者の皆様からもたくさんのことを吸収させていただき、おもいっきり挑みたいと思います。このような素晴らしい体験ができることに感謝しながら、今までの自分からもまた一つ殻を破ることができたら・・・、そして憧れのシアターコクーンで演じることができるのも楽しみです。是非とも楽しみにお待ちください。宜しくおねがいいたします。

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